支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
1979年1月25日,それは海老名の新しい支部の建設に深い関心をいだくわたしたちすべてにとって大きな喜びの日となりました。正式の建築許可が神奈川県から与えられたのです。エホバの聖霊の働きによりいろいろな問題が克服され世間一般の例と比べれば短い期間で工事の正式着工に到達できました。エホバの霊の導きにより工事に携わる兄弟たちは積極的にそのために活動し昼夜の努力を払ってきました。皆さんもこの知らせを心から喜んでおられることでしょう。全日本の兄弟姉妹たち,皆さんが日毎にささげてくださった祈りを感謝致します。
わたしたちがこのぼう大な建築工事を自分たちだけの手で行なうということを聞いて一般の人々,特にわたしたちと関係を持つようになった役所の係員や業者の人々は驚きの表情を示します。世の人々はエホバの霊がどのようにご自分の民を援助しご自分のみ名のための計画を成功させるか知ることができないのです。しかし業が進むにつれやがてそれらのうちのある人々は「『神はほんとうにあなたがたの中におられる』とはっきり言うようにな」るかもしれません。―コリント第一 14:25。
この建設の正式の開始を機会に海老名のベテルの敷地において東京,沼津そして海老名ベテルの成員が一堂に集まり,これからの建設の業とベテルの奉仕に携わるうえで大変有益な励ましや教訓が与えられました。東京ベテルに共にいる古い宣教者たちの経験は特に励ましとなりました。一姉妹は今年で全時間奉仕に51年携わっており日本での業は20年です。これら福音宣明の精神をいだくすばらしい宣教者の兄弟姉妹が終戦直後に開始した30年にわたる業が実を結び,今日の日本の賛美者の大群へと発展したのです。そのために東京支部の建物が必要となり,沼津支部,そして今回の海老名ベテルとより大きな施設が必要となりました。その姉妹は自分の感慨はマタイ 21章42節に書かれている通り,「これはエホバから生じたのであり,わたしたちの目には驚嘆すべきもの」ですと述べました。
建設の責任者の兄弟たちは良い助言や激励,また決意のほどを示す話をして出席者を強めてくれました。安全のための実例を用いての話は,特に危険な仕事にこれから自分たちが携わるという自覚や,正しい方法で行なう必要性を銘記させました。また神の霊に導かれて工事を行なうために各人は神の霊を祈り求め,最大限にその実を自分のうちに表わさねばなりません。九つの霊の実を列挙して簡潔に要約した話も本当にわたしたちが必要としているものでした。建設許可に至るまでの経過を詳細に説明する話もすばらしいものでした。官庁につとめるエホバの証人や他の方々の協力とあいまって,エホバは市や県の役人たちのある人々をも動かしてこの業がふさわしい時に開始されるように助けてくださいました。支部の長老たちも,エホバの霊にもえてわたしたちが自分の務めを行なうように(ローマ 12:11),そしてモーセの律法にも示されていたように人命を尊重する精神をもち(申命 22:8),安全に万全を期すように,さらに身体的な健康を保つことに注意深くあるよう励ましを与えました。しばらくの間余分の自己犠牲が求められるかもしれません。でもダビデの精神から励みを得られます。(歴代上 15:1; 17:1)わたしたちの心からの願いまたこの建物の目的は「すべてのひざがイエスの名においてかがみ,すべての舌が,イエス・キリストは主であると公に認めて,父なる神に栄光を帰す」ことです。そのためにわたしたちは自分のほまれや他の動機すべてを捨てさり,この業にまい進するように勧められました。―フィリピ 2:10,11。
建設許可の得られた日から一層の熱意を込めて業が進められています。今工場のための96の基礎作りが進められており,ベテル・ホームの基礎の土掘りがさかんに行なわれています。貸付や自発的な寄付による皆さんの真心からのご支援ありがとうございます。建設のためのご寄付をお寄せくださる際には,手紙によりそれが何のための寄付であるか,また住所氏名をお知らせくだされば取り扱い上助けになります。
現在までに184人の方々が海老名で奉仕しており4月の終わりまでにはさらに80人が加わる予定です。そして2月19日から関東の兄弟姉妹たちは午前9時から午後4時までの自発奉仕に参加し,毎日何十人もの方々が来てくぎ抜きやその他の仕事を熱心に助けています。こうしたご支持を感謝しています。また絶ゆまず祈りを通してこの神の家の建築のために神の助けを求めてくださるよう希望しています。
昨年12月の奉仕は立派なものでした。伝道者の合計は最高数に達しませんでしたがそれでもその前の年の平均の7%増加です。開拓者の合計はまた新最高数の6,058人となり,今奉仕年度にはいり補助開拓者の平均は毎月5,463人です。(昨年同期4,612人)若い奉仕者の皆さんの多くが3月や4月に補助開拓を楽しむことでしょう。どうぞ「わたしの聖書物語の本」の配布もお楽しみください。
ブルックリンの支部委員のための学校はとても良い訓練を与えています。すでに日本支部からは池畑,マンツ,藤本兄弟たちが課程を終了し,現在は残りの二人,織田,本間兄弟たちが本部で訓練を受けています。活動に満ちた春の間も優しい天の父からの霊と祝福が皆さんと共にありますように。
日本支部のみなさんの兄弟