「見よ!」の小冊子を活用する
1 「関心を示した方に書籍を一組配布しましたが,その書籍を用いて再訪問したり研究したりすることが難しく思えます」。ある伝道者はこのように述べました。あなたもそう感じたことがありますか。例えば,関心を示し雑誌を予約した人に厚手の書籍を一冊渡しますが,その書籍を再訪問や研究に用いることに困難を覚える方もおられるでしょう。かといって研究用に新しい書籍をあらためて提供することをためらうかもしれません。そんな場合どうしたらよいですか。
2 あるいは二冊の雑誌を求めた関心ある方と,雑誌の中の興味深い記事を再訪問の際に話し合えても,その人を聖書に引き付けるまとまった話し合いをするのに,何か手軽な良い助けはないだろうかとお考えになったことがあるかもしれません。
3 これらの場合に,小冊子を活用してみてはいかがですか。32ページの小冊子はもともと再訪問をして,研究を軌道に乗せる助けとなることを意図して備えられたものですからこのような場合とても役立つことでしょう。それにこの小冊子はわずか20円の寄付で配布されますから,その月の提供物を受け取った家の人が研究用の書籍をあらためて求めることに負担を感じるような場合,とても効果的に用いることができるでしょう。伝道者や開拓者の中にはこれら小冊子を最初から家の人に渡して,再訪問に備えている方も少なくありません。
4 興味深い話題に豊富な小冊子を用いて,短い,親しみ深い再訪問を繰り返してゆけば,『研究』といった感じを家の人に与えることなく聖書を学ぶ取り決めを軌道に乗せることができるでしょう。小冊子を初めから通して学んでもよく,適切と思えるところで研究用の書籍,例えば「良いたより」の本などを紹介して,それに切り変え,その本の第6章ぐらいから研究してもよいでしょう。それで再訪問や研究のために小冊子を十分に活用することをお勧めしたいと思います。
5 どんな小冊子が特に勧められていますか。みなさんは,新しい「見よ! わたしはすべてのものを新しくする」の小冊子をごらんになったことでしょう。1979年の改訂版で,白い質の良い紙に,最近購入されたオフセット輪転機で印刷がなされました。この小冊子を十分に活用して聖書研究の業を拡大するため,協会はこれを100万冊以上印刷しました。多くの会衆はこの小冊子をすでにたくさん注文し野外で活用しておられることと思いますが,まだ用いていない会衆があればぜひ注文して活用なさることをお勧めします。
6 再訪問や研究をするのにこの小冊子をどのように用いたらよいですか。実際にこの小冊子のどこからでも効果的な再訪問を行なえるでしょう。家の人が何か特定のことに深い関心を示したり,質問したのであれば,そうしたことについてふれているページを開いてともに話し合えるでしょう。
7 例えば聖書を身近なものと考えていない方は少なくありません。しかし,この冊子の8節に述べられていることや,5節から7節に述べられていることは,聖書に対するその人の見方を新鮮なものにするでしょう。神の存在を認めることに困難を覚える人と11節から19節にかけての論理的な説明を共に読み合うことは大きな助けになると思われませんか。ある人は表紙の絵に人々の注意を引き,神が約束しておられる良いことに対する人々の関心を深め,2ページの「発行者のことば」を共に読むようにしています。別の方は表紙の絵と共に1節から4節を討議し,希望の根拠となる聖句(4ページ左側)を家の人と一緒に読むようにしています。もし1節から順を追って討議できれば望ましいですが,家の人が関心を示すことや,知りたいと望んでいることを取り上げるようにしてください。
8 手引きとなる小冊子を用いて,聖書の差し伸べる希望を家の人と共に論じ合うことを目ざしているので,伝道者の側であまり多くを話してしまうといったことを避けるのは大切です。むしろ,巧みな質問を用いて家の人に推論させ,正しい結論に達するよう助けるのは良いことです。常に聖句に注意を向け,差し伸べられている希望が聖書に基づくものであることを強調するのは大切です。
9 関心を示す人と気軽に話し合うのに用いることができるこんなすばらしい小冊子があるので,会衆は十分にこれを注文して備えておき,奉仕に役立てていただきたいと思います。伝道者も開拓者もこの小冊子を十分携えて野外に出かけ関心を示す人に積極的に提供しましょう。そうすれば再訪問や研究で効果的に用いることができるでしょう。今後奉仕会でこの小冊子のいろいろな用い方が考慮されるように取り決められます。それでみなこの小冊子の効果的な用い方に精通し,み言葉を教え,人々を弟子とする業に十分にあずかりましょう。(マタイ 28:19,20)教える業に勤勉に励み,神が成長させてくださるのを待ち望みましょう。―伝道 11:6。