新しい年の目標,そして春に10万人の伝道者!
1 使徒パウロはフィリピ 3章12-16節でクリスチャンが永遠の命という賞を目標に熱心に努力することを励ましました。油そそがれた者として,「賞である上への召しのため,目標に向かってひたすら走」る場合でも,「大群衆」として,地上の楽園における永遠の命を目ざす場合でも,わたしたちの走り方は,勝利を収めるようなものでなければなりません。
2 このような長期に及ぶ目標を達成するために,各人はそれぞれ,進歩的でなおかつ手の届く範囲の神権的な目標を定め,それに対して勤勉な努力を傾けるのは良いことです。例えば,聖書通読をしたり,集会を準備し定期的に注解にあずかったりすることを目標にする人もいます。補助あるいは正規開拓奉仕に参加することを目標にする人々もいます。別の人々は奉仕の個人的目標を定め,少なくとも1件の聖書研究を司会し,人々をキリストの弟子にすることを目ざします。こうした個人的な目標は永遠の命という目標に向かってわたしたちが着実に進んでゆくのを助けるものとなるのです。
3 同時に,エホバの証人として全世界の奉仕者が統治体の定めた目標に調和して毎年努力を結集することにより,りっぱな働きをすることができます。昨年は,(1)宣教における定期性,(2)関心を持つ人々を組織に導く,そして(3)補助および正規開拓奉仕を捕らえる,という三つの目標が定められ,日本でも優れた努力が払われました。例えば,昨年中,皆さんのほとんどは毎週の奉仕を計画し宣教に定期的に参加されました。司会されている研究の数,記念式やそれぞれの大会の出席者数などを見ると,関心を持つ大勢の方々が組織に導かれていることがよく分かりますし,開拓奉仕も極めて良く支持されました。それで皆さんは昨年中,定められた目標に向かってすばらしい仕方で努力を集中し,エホバはそれを祝福されました。
4 統治体はこれから1年の間,わたしたちがどんな目標に向かって努力することを勧めていますか。それは,(1)新しい人たちを強める,(2)補助および正規開拓奉仕を捕らえるようさらに多くの人を励ます,そして(3)区域のすべての人に達する,の三つの点です。これらは確かにふさわしい目標であり,わたしたちすべては全世界の兄弟たちと力を合わせて励みたいと思います。
5 日本では過去5年間に伝道者は4万人以上も増加しています。つまり,伝道者のほぼ半数近くの方々が過去四,五年のうちにエホバの賛美者になったのです。これらの方々が経験を積んだ奉仕者から十分の援助や訓練を受け,今度は他の人々を援助したり訓練したりすることができる霊的に強い,安定した教え手となるよう助けることが大切です。(ローマ 15:1,2)経験を積んだ伝道者や開拓者が喜んで援助の手を差し伸べ,奉仕の友となり,比較的新しい人々が霊的に強められ,教える者となるよう努めていただきたいと思います。新しい方々も,このような援助を感謝して受け入れ,進歩して,次にはさらに新しい方を助けることができる者になることを目ざしてはどうでしょう。
6 開拓奉仕は熱心な支持を得ていますが,わたしたちは引き続き,奉仕のこの分野を強調していきたいと思います。記念式や特別講演が続く春から初夏の月々,週末がより多い月や巡回訪問の機会,それに休日の多い月など,一生懸命努力して補助開拓奉仕を行なってごらんください。それはより大きな祝福である正規開拓奉仕への踏み石となるかもしれません。
7 区域がどんなによく回られても,留守の家々が多かったり,外部の人々が入れない建物なども増えたりしています。留守宅をきちんとノートに書き留めて別の機会に訪問したり,街路やビジネス街での奉仕にも励み,区域のすべての人々に達する努力を続けましょう。加えて,文書を配布したところや関心が示されたところをことごとく再訪問することによって,徹底的に人々に達するようにいたしましょう。
8 これから1年の間,全世界の兄弟たちとこれら三つの点に特に力を入れて励みましょう。「わたしたちの王国宣教」はこれから,上記の三つの目標につき多くの提案を述べるでしょう。それらの勧めを適用し実行する時,最善の結果を収めることができると確信しています。
9 10月の報告によると,日本の伝道者数はいま9万3,661人に達しました。これは70か月連続の伝道者新最高数です。あと6,400人程で,10万人の伝道者に達します! これはわたしたち,すべてにとって大きな励みを与えるものではありませんか。そして,エホバに対する何とすばらしい賛美となるのでしょう。もし日本中の会衆が毎月新しい伝道者を一人ずつ産出すれば4か月で,あるいは,皆の努力で毎月全日本で約1%の伝道者の増加(約940人)が得られれば7か月で達することができる数です。
10 人々を親しい態度で訪問し,できるだけ巧みに家の人と会話するよう努め,関心を示す人に会ったら必ずノートに書き留め,親切に再訪問を行ない,研究を取り決めましょう。研究を進歩的に,産出的に司会し,人々をエホバの組織に導き,エホバを賛美する者となるよう助けてゆきましょう。彼らがバプテスマを受け,わたしたちと共に永遠の命を目標に歩むよう援助してゆきましょう。皆で力を合わせて勤勉に働きましょう。エホバはその努力を必ず祝福してくださるでしょう。(ヘブライ 6:10-12)それでは皆さん,新しい目標に向かって努力を続けましょう。