新しい家庭聖書研究を取り決める ―(4)
わたしたちの奉仕区域には,人生経験が豊かで考え深い年配の方々が大勢います。そのような人々とは「家族生活」の本の13章を土台にして,次のような話し合いができます。
「老後を有意義に過ごそうとして,ある人はゲートボール,畑作り,孫の世話などに打ち込むようですが,ご主人(奥様)はどう思われますか。(家の人の考えを聴く。)人によってそれらは気晴らしになるかもしれませんが,必ずしも生活を満足させるものにはならないと言う方もおられるようです。ところで,老後を真に有意義なものにする二つの秘訣があり,これまで大勢の方の助けとなってきましたが,ご主人(奥様)はその秘訣とは何だと思われますか」と尋ね,「家族生活」の本の175ページにある,「人のためにすることを楽しむ」という副見出しを読み,12節の主な点を説明します。さらに13節から神に倣いたいという敬虔な気持ちを持つことの大切さを強調し,次の訪問でもう一つの秘訣について話し合うことを約束します。
次回の訪問でこのように会話を始めます。「老後を有意義に過ごすもう一つの秘訣についてはここに記されています。それは状況の変化に順応することです。(178ページの副見出しに注目させる。)どのように順応できるか実際的な方法を調べてみましょう」と述べ,16節から20節の要点を話し合います。
その後「見よ!」のブロシュアーの5ページの写真を見せ,こう述べます。「ところで,ここに老後に至るまで有意義な人生を送った人の写真が載せられています。この人はインドのガンジーという人で,生涯ヒンズー教徒でした。ところが,この人は聖書をとてもよく勉強していて,あるときこう語りました。(6ページのガンジーの言葉を読む。)いかがでしょうか。ガンジーはヒンズー教ではなく,キリスト教の教えによって世界中の問題を解決できると述べています。ヒンズー教徒でありながら聖書の教えに深い敬意を示したガンジーのことを,節操のない人と思われますか。それとも心の広い人物だと思われますか。(家の人の意見を聞いてから)ガンジーは,宗教が違うから聖書を勉強しても仕方がないとは考えませんでした。わたしたちも皆さんにこのガンジーのようであってほしいと願っています。この冊子は,これまで大勢の方に聖書の良さを理解してもらうため役立ってきたものです。是非___さんにも読んでいただきたいと思ってお持ちしました(手渡す。)」。次回の訪問の際,表紙の絵と1節から4節を説明するか,家の人の関心に応じて他のふさわしい箇所を話し合うこともできます。