人々がこたえ応じるような証言
1 人々がこたえ応じるような証言を行なうには,家の人に必要な,役立つ話題を取り上げ,それが家の人とどう関係しているかを明示する必要があります。会話全体を通して「これは私に関係がある」ということを家の人が実感するよう助けてください。証言を準備する際にはこう自問できます。『区域の人々にとって最も関心があるのはどんな話題だろうか。人々は何を必要としているだろうか。エホバが人々の必要を思いに留めておられることを示すため,どのように音信を伝えられるだろうか』。続く節には今日の人々の主な関心事が幾つか列挙されています。そのうちの一つか,同様の話題を用いて証言できますか。また『啓示の書の最高潮』の本とどう結びつけられるかにも注目してください。
2 幸福の欠如について心配している人に: 「私たちは地域社会の生活の質について真剣に考えておられる人たちとお話しし合っております。必要な物は満たされているにもかかわらず,今の生活が本当に幸福とは言えない人が大勢います。真に幸福な生活を営むことは可能だと思われますか。[答えてもらう。] 聖書の啓示 1章3節から,幸福になる一つの鍵を見いだすことができます。[読む。] 啓示の書が将来について述べていることを理解するなら幸福がもたらされます。その預言の一つに注目なさってください」。啓示 21章3,4節を読み,それから『啓示の書の最高潮』の本の302ページのさし絵を示します。
3 将来について心配している人に: 「私たちは,将来に対する積極的な見方についてご近所の皆さまとお話しし合っております。あなたも人生に対して積極的な見方をするよう努めておられるのではありませんか。[答えてもらう。] 聖書は,私たちが啓示 1章3節で述べられていることを行なうなら,楽観的な見方ができると述べています」。
4 健康管理について心配している人に: 「ご近所の方の多くが健康管理に気を配っておられます。予防策を講じても,相変わらず病気に悩まされるものですね。完全な健康と体力をだれもが楽しめるような世の中で生活したいと思われませんか。信じられないと思われるかもしれませんが,聖書の啓示の書はそのような時代について述べており,しかもそれが間近な将来に起きると告げています」。啓示 21章3,4節を読み,『啓示の書の最高潮』の本,308,309ページのさし絵を示し,キリストの千年統治の期間中,人々がどのように命のための備えにあずかるかを説明できます。
5 汚染や環境について心配している人に: 「ご近所の方とお話ししていますと,空気や水,また食べ物がどれほど汚染されているかについて多くの方が心配しているのが分かります。諸政府はこの問題にいつか終止符を打てると思われますか。[注解してもらう。] 地を損なう者たちに臨む事柄に関して聖書が何と述べているかに注目するのは励みとなります」。啓示 11章18節の後半を読んで,地を損なう者たちが取り除かれることを指摘すると共に,詩編 37編10,11節やイザヤ 65章21,22節で述べられているように,柔和な者たちのために地球を楽園にするのが神のお目的であるということを示します。
6 聖書に心をひかれている人に: 「ご近所の方に一つのことをお尋ねしています。啓示の書は理解されることになっていたのでしょうか,それとも,ずっと謎に包まれたままなのでしょうか。[注解してもらう。] 多くの方が同じように考えています。聖書が,啓示 1章3節で何と述べているかをご覧ください」。
7 聴き手の心を動かすよう真剣に努力するなら,真理と義に飢え渇いている人たちはこたえ応じることでしょう。―マタイ 5:3,6。