簡潔で効果的な提供の仕方
1 イエスは神の王国について簡潔かつ率直な仕方でふれ告げられました。羊のような人たちが真理を聞くと好意的に反応することをイエスはご存じでした。また，人によって考え方や興味の対象や推論する能力が違うこともご存じでした。それでイエスは，聞く人の関心をとらえ，その心を動かすために，分かりやすく変化に富んだ紹介の言葉や質問，例えをお用いになりました。わたしたちもイエスの模範に倣い，簡潔で効果的な提供の仕方を活用することができます。
2 「論じる」の本を効果的に用いる: 「論じる」の本11ページ，「仕事/住宅」の見出しにある最初の紹介の言葉は，時宜にかなっていて用いやすいものです。
このように言えます:
■ 「私たちは，すべての人が仕事や住宅を確実に持てるようになるにはどうすればよいか，ご近所の方々と話し合っております。人間の政府がそれを成し遂げてくれると期待できるでしょうか。……しかし，これらの問題の解決策を知っている方がおられます。それは人類の創造者です」。イザヤ 65章21節から23節を読みます。それから家の人に，このことについてどう思うかを尋ねることができるでしょう。
3 14ページ，「不公正/苦しみ」の見出しのもとにある紹介の言葉も今日の多くの人に訴えるものです。
このように言えるかもしれません:
■ 「人間は不公正や苦しみを経験していますが，神はそのようなことを本当に気にかけておられるのだろうかと疑問に思われたことがありませんか」。家の人の答えを聞いた後，伝道の書 4章1節と詩編 72編12節から14節を読みます。もしふさわしければ『永遠に生きる』の本を紹介し，150ページから153ページの絵を見せて，今日の世界情勢がどのように聖書預言のとおりになっているかを手短に示します。それから161，162ページを開き，神が人類にどのような祝福をさらに予告しておられるかを示すことができます。どの点に特に心を引かれるかを家の人に尋ねてみてください。
4 家の人と少し話し合うと，『永遠に生きる』の本よりも雑誌の記事の一つやブロシュアー，パンフレットなどに相手の注意を引くほうがよいと思うかもしれません。
例えば，この記事の2節の紹介の言葉を用いてから次のように言えます:
■ 「『神は本当にわたしたちのことを気遣っておられますか』というこのブロシュアーは，生活に必要なものを十分与えてくださるという神の約束を分かりやすく説明しており，私たちがどうすれば益を得られるかを示しています」。そしてブロシュアーの26，27ページを開いて21節に注意を向けます。
5 あるいは3節の紹介の言葉を用いた後，「この世界は存続しますか」のパンフレットを際立たせることができるかもしれません。
このように言えます:
■ 「今の世の中には苦しみや問題があふれています。このパンフレットは，戦争，食糧不足，病気などが，どれも聖書の中で預言されていたことを示しています。しかし神は，人間のためにすばらしい変化をもたらすことも約束しておられます」。パンフレットの5ページの最後の節を読みます。
6 わたしたちが人々に誠実な関心を抱き，心を動かす簡潔で効果的な提供の仕方を用いるなら，羊のような人々の心をとらえることができるでしょう。―ヨハネ 10:16。