あなたのお子さんは伝道者ですか

¹ わたしたちは，会衆と交わる大勢の子供たちがエホバの賛美者となることに関心を抱いています。あなたのお子さんもそうした願いをお持ちですか。もしそうであれば，早速子供たちが伝道者となるよう漸進的で実際的な訓練に取りかかる必要があります。素直にものを受け入れることのできる子供のころは，物事を学び良い習慣を身に着ける絶好の時です。子供との定期的な聖書研究に加え，生活面での良い習慣を身に着けるよう助けるなら，後にそれが子供の将来の人格特性となり大きな益をもたらすものとなります。

² 子供たちの家での振る舞いや習慣はどのようなものですか。もし子供たちが親に従順であるなら，会衆の他の人や学校の先生にも敬意を表わすことでしょう。子供たちは自分の持ち物や部屋を片付けたり，物を大切にしたりしていますか。この面での良い習慣があれば野外奉仕の際，他の人の所有物や資産に対して敬意を示し，エホバ神を代表する奉仕者として模範的に振る舞えることでしょう。

³ 子供たちが福音宣明の精神を持ち始めたなら，ためらわずに神権宣教学校に入校するよう励ましてください。神権宣教学校に入校するのに必要なのは一定の年齢などではなく，良い生活習慣に裏打ちされた模範的な行状と，伝道者になりたいという願いを抱いていることです。神権宣教学校に入校したなら，学校の監督は単に子供の聖書の読み方や話し方に注目するだけにとどまらず，伝道者となるための目標について最初から親子双方と話し合っておくのはよいことです。

⁴ 子供たちを野外奉仕に伴う際には，親子で奉仕の目標を定め，共に準備し練習することにより，宣教能力の向上を目指すことができます。例えば，家の人の述べる事柄に注意を払うこと，聖句を心をこめて読むこと，パンフレットから簡単な証言を行なうことなど，子供の能力や野外での状況に合わせ，特定の目標の達成に努めてください。また，戸口で会うあらゆる人々に個人的な関心を払うよう子供たちを教えることができます。人々に対して温かさや愛情，謙遜さを示すことの大切さについて話し合うなら，たとえ家の人が冷たく断わったとしても，落胆を最小限に抑えることができるでしょう。子供たちが週末の奉仕に参加するなら，親だけでなく年上の奉仕者や長老たちと共に働くことにより訓練を受けることができます。―コリント第一 4:17。

⁵ 親は「王国宣教」の提案を活用しながら子供が年齢や能力に応じた子供らしい証言を準備する上で助けることができます。子供たちが自分の考えを自分の言葉で述べるなら，家の人の心を動かすものとなり非常に効果的です。経験を積むにつれ，子供たちが円熟したクリスチャンとなり，活発な喜びにあふれた奉仕者となるよう励ましてください。（コリント第一 14:20）単に宣べ伝える業に定期的にあずかるだけでなく，再訪問を行ない家庭聖書研究を司会することを目標にできます。さらに，エホバの組織と共に働く喜びを味わわせてください。会衆の掲示板や奉仕会での発表に注意を払うことにより会衆に協力することを学ばせたり，兄弟たちから割り当てられるかもしれない仕事を喜んで果たしたりするよう励ますのはよいことです。

⁶ 子供たちがひとたびエホバ神の賛美者となったなら，道徳上の問題に十分気を配り，これまで築いてきた良い記録を汚すことなく，神への忠誠を保ち続けるよう励ましてください。（テモテ第二 2:22）そうする時，若い奉仕者たちは親や会衆の長老たちの励ましや援助を受けつつ，エホバの組織の中でさらに大きな奉仕の特権を得ることになるでしょう。