バプテスマに向けて研究生を援助する
1 勤勉な聖書研究を重ね,クリスチャン会衆と交わり,純粋な信仰を育ててきた人は,やがて誠実な態度で自分の思いと心を探り,献身し,バプテスマを受けることを目標にするようになります。
2 長老たちと研究司会者との協力関係: 新しい人がキリストの真の弟子となりバプテスマを受けるためには,長老たちと研究司会者との密接な協力関係が必要です。進歩的な研究生が伝道者になりたいという願いを抱いたり,バプテスマに向けて様々な問題を克服しなければならなかったりする時には,ぜひ長老を聖書研究に招き,実際的な援助や励ましを受けるようにしてください。
3 例えば,年若い奉仕者がバプテスマを躊躇している場合,長老たちは「目ざめよ!」1990年3月22日号と4月8日号にある「若い人は尋ねる…」の記事を活用するよう気づかせてくれるかもしれません。このように研究生が新たな段階に進むごとに長老たちが実際的な援助を与えてゆくなら,諸会衆において一層の産出が見られるようになるでしょう。
4 バプテスマ希望者との討議: 研究生がバプテスマを受けることを決意しているなら,できるだけ早く長老にそのことを申し出るべきです。そうすれば,主宰監督は十分時間の余裕を持って「奉仕の務め」の本の付録にある第一部から第四部までの3回の討議を計画することができます。長老たちは,大会の日付が発表されるまで,あるいは大会直前まで討議を待つべきではありません。むしろ,バプテスマ希望者がその準備のために道理にかなった時間を用いた後,できるだけ早く討議を始めるべきです。そうすれば,知識の面などでさらに進歩が必要と思われる人でも,ふさわしい援助を受けた後,当初考えていた大会でバプテスマを受けることができるかもしれません。―宣 86/9 8ページ。
5 討議を司会する長老が決まったなら,討議の進め方について事前に説明するため,短い打ち合わせをバプテスマ希望者と持つのはよいことです。すべての質問はそこに引用されている聖句を用いて答えられること,引用聖句のどの部分が関係しているのかを考え,できるだけ自分の信仰を表明するよう希望者を励ましてください。参照聖句については,その全部を別のノートに書き写すよう勧められている訳ではありません。むしろ,前もってそれらの聖句を読むことにより,参照聖句が,答えとなる点に関する理解を深め,自分の言葉で表現するための助けとなることを説明してください。この討議はテストではなく,バプテスマ希望者を助けるためのものであることを伝えてください。
6 討議の後,その人がバプテスマを受ける資格があると判断したなら,早めにそのことをきちんと伝えるのは親切なことです。一方,真にバプテスマを受ける資格がないと判断する場合,将来バプテスマを受けることができるよう援助の手を親切に差し伸べます。長老たちがこのようにして進歩的な研究生を親しく知り,継続的な援助を与えてゆくことは,その後の霊的成長に不可欠な要素です。そうするなら,これら新しい弟子たちはエホバの証人であることの意義をいっそう認識するようになりますし,真にエホバによって是認された奉仕者であることを会衆に保証するものとなります。