有意義な再訪問によって成長を促す
1 関心を示した人を援助するためには,定期的な再訪問によって霊的な食物を絶えず供給することが肝要です。わたしたちの訪問は霊的な成長を徐々に促すのに役立ちます。(コリント第一 3:6-9)しかし,訪問を有意義なものにするためには,その人を念頭に置いて事前に準備することが必要です。
2 最初の訪問で楽園の希望について話した人を再訪問する場合,このように言えるかもしれません:
■ 「先日は,地球全体が公園のような場所になるという聖書の希望について___さんとお話しでき,とても楽しいひとときを過ごすことができました。ところで,___さんは梅がほころび,桜のつぼみが大きくなってくると春も近い証拠と考えられると思いますが,聖書もそのようなすばらしい世の中が訪れる前に起こる幾つかの出来事を証拠として挙げています。ちょっとここをご覧いただけますか」と述べ,『永遠に生きる』の本の150-153ページの終わりの日の「しるし」の幾つかを話し合います。その後,「このように,楽園のような場所でずっと幸福に生活することが夢ではないことを聖書の預言から知ることができましたが,他にもその真実性を裏づける証拠があります。次回,この本の1章からお話し合いできればうれしく思います」と述べ,次の訪問に備えて土台を築くことができるでしょう。
3 「神は本当にわたしたちのことを気遣っておられますか」のブロシュアーを配布した人を再訪問するときは,こう言えるかもしれません:
■ 「この前お訪ねした時は,人類の直面している多くの問題について,また神がそのことに関してどのような約束をしておられるかについて,お話し合いしましたね。でも,なぜ神はこれほど長い間苦しみを許してこられたのでしょうか。前に見た冊子の第4部には,その答えを提出している一冊の興味深い本について書かれています」。都合がよければ家の人に自分のブロシュアーを持ってきてもらいます。数節話し合った後,「その聖書には調べてみるだけの価値があると言えるどんな理由があるのでしょうか」と尋ねることができるかもしれません。次の話し合いの際に第4部の7-10節の資料を目立たせることができるでしょう。
4 家の人の興味を引く雑誌の記事を選んで話し合った場合,再訪問では,その記事のほかの点を発展させ,かぎとなる一つの聖句や,その聖句について論じている資料を中心に話を進めます。家の人が引き続き関心を示すようなら,雑誌から得られる益について話し合います。さらに,雑誌の次の号に同じ問題について扱った記事が載っているなら,次の号に注意を向けます。もし同じ問題についての記事が載っていないなら,その問題に関する『永遠に生きる』の本の資料に直接注意を引き,次の訪問でそのことを話し合うという約束をします。
5 人間は一人として同じ人はいませんし,その状況も異なっています。それゆえ,家の人をよく知るため何度も短い再訪問を繰り返し,家の人の述べることに喜んで耳を傾け,個人的で誠実な関心を示しましょう。そのように有意義な再訪問を行なって引き続き援助するなら,人々やエホバに対する愛を示すことになります。(ヨハネ 13:34,35)では,定期的に有意義な再訪問を行なうことにより,区域の人々の霊的な成長を引き続き促してゆきましょう。