ついに20万人の伝道者!
1 1995年3月は,日本におけるエホバの証人の現代史の中で特筆すべき里程標となりました。阪神大震災の救援活動のさなかに,20万846人という伝道者の新最高数が得られたのです。これは,何ものも抗し得ない神の力の表明であり,エホバはここ日本においてご自身のために美しい名を得られました。―イザヤ 63:12,14。
2 振り返ってみると,1949年に初めて宣教者が派遣された時,真理の種が日本で本格的に蒔かれ始めました。宣教者たちは,創造者に対する概念を持たずキリスト教を外国の宗教とみなす人々を対象に良いたよりを伝えねばなりませんでした。宣べ伝え教える業に多大の辛抱が必要でしたが,それでも謙遜で真理を求める人々が徐々に見いだされ,やがてそれらの人々は『生けるまことの神に転じ』,聖書を『神の言葉として受け入れる』ようになりました。―テサロニケ第一 1:9; 2:13。
3 その後,さらに多くの宣教者が主に都市部での奉仕に割り当てられ,彼らは共に働いた奉仕者たちのうちに開拓者精神を育んでゆき,1970年11月には伝道者数は1万人に達しました。さらに年月が経過してゆく中でエホバは宣教者,開拓者そして熱心な伝道者による働きを豊かに祝福され,1979年1月以来伝道者の最高数は195か月間,実に16年以上にわたり途切れることなく更新されてきました。日本の伝道者数が1985年5月に10万人を超えるまで1949年以降36年の歳月が必要でしたが,さらに10万人増加して20万人となるにはほぼ10年しか必要としませんでした。
4 今では開拓者精神は日本中の会衆にゆき渡っており,3月には正規開拓者数は6万3,793人の新最高数に達しました。また,真理と義を愛する誠実な人々が依然として数多く残されているとの確信のもとに広く配布された雑誌数は,3月の1か月間だけで515万部以上に上りました。365万件以上の再訪問が行なわれ,24万6,000件以上の家庭聖書研究が辛抱強く司会されていることは,これからも日本における一層の増加を期待させるものとなっています。わたしたちは,こうしたすべての業の誉れをエホバに帰したいと思います。
5 とはいえ,こうした繁栄を妬む者サタンは,人々の思いをくらまし宣教活動を妨害するためにあらゆる手段を駆使してきました。(コリント第二 4:4)自然災害であれ,迫害や背教者たちの働きであれ,クリスチャンの忠節を破壊しかねないあらゆる影響に首尾よく対処しなければなりません。そのために,助けを求めてエホバに頼る必要があります。(ミカ 4:5)どうすれば,そのような力をエホバからいただくことができるでしょうか。
6 祈りや,エホバの用いている組織に協力することはその助けを得るための主要な方法です。(テサロニケ第一 5:17)奉仕を始めて間もない新しい伝道者や若い奉仕者は,経験不足を補い,大胆に良いたよりを宣べ伝える勇気を得るために援助の取り決めを活用することができるでしょう。
7 個人研究の良い習慣を保つことはエホバからの力を得る別の主要な方法です。今奉仕年度の日本支部の目標と調和し,個人研究により自分の思いと心を霊的に強化しておけば,サタンの攻撃を打破することができます。
8 エホバからの力をいただいた結果,わたしたちはエホバの賛美者の増加という祝福を享受しています。引き続き,こうした備えを十分に活用し,エホバが与えてくださる力により霊的強さを維持し,さらに多くの人が神の家に集められるよう助け,エホバの家が『もろもろの丘より上に高められるよう』精力的に働いてゆきましょう。―ミカ 4:1,2。