海老名ベテル増築工事
なぜ必要とされていますか
工事はどこまで進んでいますか
あなたにできることがありますか
今年の3月に20万人の大台に乗ってからも,日本の伝道者数は増加を続けています。7月の伝道者の合計は,実に20万6,117人に達しました。1989年に海老名ベテルの新工場と8階建ての宿舎棟の献堂式が行なわれた当時の伝道者の数は,13万5,000人でしたから,わずか6年ほどの間に,日本の伝道者の数は50%以上増加したことになります。エホバ神がご自分の羊をこのように集めておられることは喜ばしいことですが,その結果,増えゆく羊のような人々に霊的食物を引き続き供給する「忠実で思慮深い奴隷」に協力してゆくことも求められます。(マタイ 24:45-47。イザヤ 60:22。ヨハネ 21:15-17)「奴隷」級が備える聖書文書を生産し,霊的に飢え渇いている人々に届けなければなりません。―イザヤ 55:1。啓示 22:17。
2 1995年7月1日号から,ロシア語の雑誌の一部を海老名支部で印刷して,極東ロシアの100ほどの会衆あてに箱詰めし,ナホトカへ送るようになりました。さらに,スリランカの二つの言語,タミール語とシンハラ語でも雑誌を印刷するようになりました。海老名支部では合計23か国語で雑誌や文書を生産しています。海老名ベテルが1980年に印刷を開始した当時,雑誌や文書の生産は日本語のみだったことを考えると,仕事量がどれほど増えているかが分かります。
3 今後の増加をも見越して,統治体は日本支部が新たに高速オフセット輪転機を1台購入するよう取り決めました。仕事の増加に伴い,奉仕者がさらに必要とされます。地上12階地下1階の宿舎棟,および食堂や厨房,洗濯室を含むサービスビルディングの増築が必要とされる理由がお分かりいただけることでしょう。
4 工事の進み具合: 7月末までに,地上12階部分の基礎となる90本の杭打ちが終わり,杭の頭の部分をはつって鉄筋を露出させ,その上に地中梁と呼ばれる梁を据えてゆく工事が進められています。地中梁で杭と杭とをつなぎ,その上に地下1階の床が据えられます。
5 8月の時点で,建設奉仕者の数は100人前後です。しかし,3か月の奉仕者を含む長期の建設奉仕者はその半分ほどに過ぎません。残りは,2週間か4週間の短期奉仕者たちです。その中には,長年ベテル奉仕を望んでいて,今回の建設に短い期間参加できることに大きな喜びを抱いている兄弟たちも少なくありません。(詩編 84:1-4)これまでの建設計画においては,限られた数の専属奉仕者たちがずっと建設に携わりました。しかし,今回は,日本中から大勢の兄弟たちが入れ替わりこの奉仕に参加することができます。家族を持つ兄弟たちも,短期間家族を残して,この奉仕を楽しんでいます。
6 今回の増築工事の特色として,国際的な協力が挙げられます。すでに,二組のインターナショナル・サーバントの夫婦が現場で働いており,さらに二人が地区設計事務所で奉仕しています。10月からは,さらに4組ほどの夫婦が加わる予定です。建設の監督や現場監督が日本語を話せないために,コミュニケーションが妨げられることはありませんか。確かに言語の障壁はありますが,通訳もおり,「清い言語」という共通語があるので,その障壁も大きな妨げにはなりません。(ゼパニヤ 3:9)国際的な交流から得られる恩恵は,不都合を補って余りあるのです。
7 以前のベテル建設に携わり,今回も建設にかかわっている一人の兄弟は,「物の見方を交換することができます」と,述べています。伝統的に行なわれてきた事柄が合理的な観点から見直されます。一例として,地中梁の工事があります。日本におけるベテルの建設では,地面を掘削した現場に地中梁の型枠を作り,そこにコンクリートを流し込んでいました。しかし,今回は,インターナショナル・サーバントの指導の下で,地上で前もって地中梁を作り,それをクレーンで所定の位置に据えるという方法が取られました。これは,ものみの塔協会の国際的な建設プログラムで普通に用いられている方法です。この規格に従うことにより,型枠のための木材の量だけでなく,危険な作業が著しく減らされました。
8 コンクリートを混合する作業はこれまで業者に依頼していましたが,日本ではコンクリートを扱いやすくする目的で細かい砂利が用いられたり,必要以上に水を加えたりするため,コンクリートの質が低下するきらいがあります。それで,自前でコンクリート・ミキシングを行なうための設備が設置され,砂利を移動するペイローダーが購入され,10月からは自前のコンクリートが混合される予定です。
9 あなたにできること: 日本支部にはすでに3,000通を上回る建設奉仕の申込書が寄せられています。このような進んで行なう態度は本当に称賛に値します。(詩編 110:3)技術を持つ人々や若い活力のある人々は,直接増築工事に貢献できます。求められているのは,高度の技術や資格よりも,むしろものみの塔協会の進めている国際的な建設の規格,言わば王国の建築基準に自らを進んで合わせる態度です。(サムエル第一 15:22)建設奉仕の申し込みをすることによって,あなたも喜んで仕える建設奉仕者の隊伍に加わる見込みを持てるでしょう。
10 多くの建設奉仕者たちは,家族の協力があったことについて語ります。父親や夫を快く建設奉仕に送り出した兄弟姉妹たちの協力はエホバの目に貴重です。また,指導の任に当たる兄弟たちや野外で率先する開拓者たちを建設奉仕に送り出してくださった会衆の皆さんにも感謝の言葉を述べたいと思います。建設奉仕者を送り出すことにより,会衆の成員も増築工事に貢献できるのです。
11 さらに,神殿の建設の際にイスラエル人がしたように,建設のために寄付をすることもできます。ダビデは,「わたしはわたしの神の家を喜んでいるので,なおわたしの特別な資産である金銀がある。わたしは,聖なる家のために用意したすべてのものに加えて,わたしの神の家のためにまさしくこれを献ずる」と述べました。神の家を喜ぶこの態度は,民の心を動かし,人々は自ら進んで寄進を申し出ました。その結果どうなりましたか。「民は自発的な捧げ物をしたことを歓ぶようになった。彼らはエホバに全き心をもって自発的な捧げ物をしたからである」と,聖書の記録は述べています。(歴代第一 29:1-9)海老名支部増築のための寄付は,直接,あるいは会衆を通して,ものみの塔協会に送ることができます。
12 しかし,ここで,詩編 127編1節の,「エホバご自身が家を建てるのでなければ,建てる者たちがそのために骨折って働いても無駄である」という言葉を忘れないようにしましょう。海老名ベテルの増築においても,エホバの導きとご援助が不可欠です。この建設がエホバの導きと祝福を受けるようにとの願いを,各々の祈りに,また公の祈りに含めることができるでしょう。エホバはその祈りに必ず答えてくださるに違いありません。―ヨハネ第一 5:14,15。