大ぜいの人が加えられています
1 1世紀の場合と同様,今日のクリスチャン会衆も驚くほどの増加を経験しています。(使徒 2:41; 4:4)1996奉仕年度の一年間に,36万6,579人の新しい弟子たちがバプテスマを受けました。一日平均1,000人を超える人がバプテスマを受けたことになります。過去3年間では100万人以上がバプテスマを受けました。確かにエホバは,信じる大ぜいの人を加えてこられました。―使徒 5:14。
2 これら大ぜいの新しい人たちは,クリスチャンとしての生活の面で経験が浅く,信仰において強固な人々からの援助と訓練を必要としています。(ロマ 15:1)初期クリスチャンの中には,バプテスマを受けて何年かたっても「円熟に向かって進んで」いない人たちがいました。(ヘブ 5:12; 6:1,2)パウロがヘブライ人への手紙の中で,クリスチャンが霊的に成長すべき幾つかの分野を特に示したのはそのためです。それはどんな分野でしょうか。必要な助けをどのように差し伸べることができますか。
3 研究の良い習慣をつける: パウロが教えているとおり,良い研究生となるには,エホバの組織が備える「固い食物」を積極的に学び,復習し,活用する必要があります。(ヘブ 5:13,14。「ものみの塔」1993年8月15日号12-17ページを参照。)あなたは,信者となった新しい人を霊的な会話に誘い,自分が調べて見つけた貴重な宝のような真理について語り合うことによって,新しい人たちが研究の良い習慣をつけるよう励ますことができます。時には,あなたが個人でまたは家族で行なう研究に加わるよう,新しい方を招くこともできるでしょう。
4 集会に定期的に出席する: あなたの忠実さの手本と愛ある励ましの言葉は,パウロが気に掛けていたもう一つの点,つまりクリスチャンの集会を休むある人々の「習慣」を,会衆の新しい成員が避ける助けになります。(ヘブ 10:24,25)集会は会衆との間の霊的なライフラインであることを認識できるよう助けてください。兄弟関係にあるわたしたちの一員として迎えられていることを実感できるように,あなたのほうから進んで行動するようにしてください。
5 確信を抱いてエホバに近づく: 肉の弱さや人格上の欠点を克服するには,祈りによってエホバを求め,自分の奥深い考えやごく私的な事柄を言い表わさなければなりません。新しい人々は,パウロが勧めたとおり,エホバに助けを祈願すればよろめくことはないという点を学ばなければなりません。(ヘブ 4:15,16; 10:22)この面であなたが自分の経験を語るなら,エホバは心からの祈りを聞いてくださるという新しい人の確信は強められるでしょう。
6 宣教奉仕に時間を充てる: パウロは,「常に賛美の犠牲を神にささげ(る)」なら,それが人を霊的に強めるという点も示しています。(ヘブ 13:15)あなたの週ごとの野外奉仕の計画に加わるよう,新しい伝道者を誘えますか。証言を二人で準備したり,宣教の分野で新しい人がまだしたことのないものについて一緒に考えたりすることができるかもしれません。
7 大ぜいの人が加えられていることは大きな喜びです。進んで自分を差し出して会衆の新しい成員を訓練したり説き勧めたりするなら,「魂を生き長らえさせる」ために必要な強い信仰を培う面で助けとなるでしょう。―ヘブ 3:12,13; 10:39。