『義を愛し,不法を憎む』
1 悪魔は,「自分の時の短いことを知り」,神の民を滅びの道に引き込もうとあらゆる悪質な手段を用いています。―啓 12:12。「王国宣教」,1994年4月号,7ページ; 1995年9月号,4ページ。
2 真理に反対していた親族の中には,突然態度を和らげたり,聖書研究に応じたり,集会に出席したりするなどして,信者である家族の警戒心を弱めさせた上で,事前に準備した建物に連れ出し,拘束し,招いておいた背教者やキリスト教世界の僧職者を用いて背教的な考えを吹き込み,棄教を迫る人々がいます。
3 兄弟姉妹の多くが,そうした不法な圧力のもとでエホバとその組織への忠節を保っていることは大きな喜びです。一方,一部の人々はそうした状況の下で,「自分は影響を受けることはない。真理を持っているのだから,何も恐れるものはない」と誤って推論したり,そのような論法を用いる親族や背教者たちの言葉に応じ,背教的な教えに耳を傾けた結果,『信仰の破船』に至りました。―テモ一 1:19。
4 反対者や背教者の餌食にならないために何ができますか。イエスに倣い,『義を愛し,不法を憎む』ことです。クリスチャンの信仰を損なう目的で反対者や背教者によって語られる偽りや欺き,また当人の意志に反した身体の拘束といった不法な行為を心から憎み,そうした状況に置かれたなら,その場から逃れるよう努めるべきですし,それができない場合にも,彼らの話に耳を傾けることを断固として拒むことにより「不法を憎ん」でいることを示さなければなりません。―ヘブ 1:9。
5 「義」に対する強い愛を培う必要もあります。自分の信仰および信仰の質を絶えず吟味し,真理を自分のものとしなければなりません。エホバが背教者について「その人たちを避けなさい」と述べておられるのは,わたしたちの益のためなのです。(ロマ 16:17,18)「義を愛し,不法を憎ん」でいることを背教者や反対者との関係において示し続けるなら,わたしたちは,「自分を神の愛のうちに保(つ)」ことができるのです。―ユダ 21。