寄付箱とやもめ
ラビの資料によれば,ヘロデの建てた神殿にはショファルの箱と呼ばれる寄付箱が13個あった。ヘブライ語ショーファールは「雄羊の角」という意味で,その寄付箱の少なくとも一部が角笛もしくはラッパのような形をしていたことを示しているのかもしれない。イエスは,憐れみの施しをする時に比喩的な意味でラッパを吹く人を非難したが,それを聞いた人たちは,ラッパの形の寄付箱に硬貨が入れられる時の音を思い起こしたかもしれない。(マタ 6:2)やもめが寄付した2枚の小さな硬貨は入れた時にそれほど音がしなかったと思われるが,イエスはやもめとその寄付がエホバにとって貴重であることを示した。
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