ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目70 7/8 12–14ページ
  • 事故をよく起こしますか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 事故をよく起こしますか
  • 目ざめよ! 1970
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • なぜある人はよく事故を起こすか
  • 問題を克服する方法
  • 危険な状態に目をとめなさい
  • あなたはいまに事故を起こす人ですか
    目ざめよ! 1978
  • 事故 ―「どうしてこの私に?」
    目ざめよ! 1985
  • 事故 ― その原因と予防策
    目ざめよ! 1985
  • 事故があると神を非難する
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
もっと見る
目ざめよ! 1970
目70 7/8 12–14ページ

事故をよく起こしますか

ニューヨーク市ブルックリンに住むある男の人が,近所の人の車に乗せてもらうことを急に思いたち,車が動き出していたので大急ぎで玄関を飛び出したところ,工事人が歩道に置きざりにしていたパイプにつまずいて,ひざのさらを割りました。それから数年後,今度は,工場の中に積み重ねておいた重い巻紙が落ちてきて,背中にけがをしました。その後しばらくして,重い箱を持ち上げたのがもとでヘルニアにかかりました。それがなおってまもなく,また同じ原因でヘルニアになりました。どうもこの人は事故を起こしがちな人のようです。

事故を起こしがちな人とは,同じ状況下にありながら,他の人よりも事故にあう回数が多い人のことです。あなたもそういう人ですか。床の上にある物にけつまずいたり,はしごから落ちたり,刃物を使って仕事をするとけがをしたりして,事故をよく起こしますか。なぜある人はよく事故にあうのでしょうか。どうすればこの問題を克服できますか。

事故を起こせばけがをして,不快な思いをしなければならないばかりか,仕事にも影響しかねないので,事故を起こしがちな人にとって,これは重大な問題でしょう。雇い主は,作業中の負傷をへらす目的で,そのような従業員をやめさせるかもしれません。

なぜある人はよく事故を起こすか

なぜある人は他の人よりもよく事故を起こすように思えるのか,その的確な理由をあげるのはむずかしいことです。しかし実際にそうであることは,ハンス・ハーン教授の調査結果が確証しているようです。同教授は,人口の25パーセントがこの問題をかかえていると見ています。他の研究者たちは,労働人口におけるこの比率は10パーセントから30パーセントで,このグループのうち,事故でけがをする者は40パーセントから60パーセントと見ています。

いくつかの要素が関係していることは疑えません。たとえば,ある仕事の仕方をよく教わっていない,ということもそのひとつでしょう。巻紙が落ちてきてけがをした人も,そういう物品の扱い方について訓練を受けていませんでした。なれない仕事を手伝っていたのです。

十分の訓練と監督をせずに機械の操作を人にまかせる工場でも,同様な事態が生じます。訓練されていない人は,仕事のやりかたを仕込まれている人よりも,事故を起こす可能性が大きいといえます。

別の要素は,ある種の仕事に対するその人の能力かもしれません。敏捷さと決断の速さを要求する仕事であるのに,頭の回転が遅いので,その仕事に向いていない,そのためによけいに事故を起こしやすい,ということもあるでしょう。もし能力に合った別の仕事を与えられれば,事故も少なくてすむでしょう。

重い物を動かせねばならないような仕事に,体力の面で向いていない人の場合も同じことがいえます。そういう人は,事務などの仕事のほうがよく合い,かなりの体力を要する仕事はできない状態にあるかもしれません。このことに気づかないと,事故を招くおそれがあります。

神経質であることも原因になります。神経質な人は,緊張すると感情的になったり,すぐに怒ったりします。何かがうまくいかないと,いつもの注意力を失い,事故を招きやすい行動をとります。

問題を克服する方法

これにはさまざまな要素が含まれているので,簡単な解決策を打ち出すことは困難です。しかし,この問題を克服する助けになることはいくつかあります。

たとえば雇い主が,事故を起こしがちな人の限界を認めることです。いっそうの訓練と安全教育が必要ならば,それは施すだけの価値があります。そうすれば,工場の安全操業の記録は生産高とともに改善されるでしょう。または,その人の能力にあった,別の仕事にまわすのがよいかもしれません。

働く人自身も,自分自身の限界を知る必要があります。からだが,重い物を持ち上げる仕事などできない状態にあれば,他の仕事をさがして,事故を避けるほうが賢明でしょう。またもし,仕事が神経を緊張させるような種類のもので,自分もまた神経質で,非常に感情的な性質を持っているのであれば,他の仕事をさがすという手もあります。このように,自分自身の限界を認めることにより,自分にとって危険と思われる状態を避ける努力を払えます。

事故は多くの場合,感情が高ぶって自制を失うときに起こります。自動車事故なども,運転手がそういう状態にあるとき,たとえば何かのことで腹を立てているときに起こる場合がよくあります。ですから,すぐに怒ったり,感情的になったりするために,しょっちゅう事故を起こしている人は,自制心を養うことが大切です。聖書のすぐれた助言はその良い助けになります。―箴言 19:11。

危険な状態に目をとめなさい

事故を避けるには,鉄道の踏切りにある,「止まれ! 見よ! 聞け!」という自動車の運転者に対する注意書に従うよう,自分を訓練する必要があります。この場合,運転者は,車を止め,よく見て,考えなければなりません。

行動するまえに,状況をよく見定めるように自分を訓練すれば,事故はおおかた避けられます。さきほど述べた男の人も,家を出るときに,まず自分の周囲を見回していたなら,歩道のパイプに気づき,それにけつまずかずにすんだでしょう。

とかくあたふたとあわてる人は,まずよく見て考えるよう自分を訓練するのは,容易でないかもしれません。しかし意を決して努力すれば,自分を傷つける可能性は少なくなります。過去の事故で痛い思いをし,多くの費用をかけたことを思えば,いままでのやりかたを改めようという気持ちが十分に湧くはずです。

ある状態のもとで何が起こるかは,多くの場合予想できます。たとえば,あなたの家の床がぴかぴかにみがかれているとします。そして,その美しさを長もちさせようとして,あちこちに敷物をしこうと考えるかもしれません。しかしそこでやめるのではなく,さらに先のことを考えてください。電話や玄関のベルが鳴って飛び出すさいに,その敷物に乗ったらどうなりますか。敷物がすべって,ひどくころぶかもしれません。その可能性のあることがわかれば,敷物の裏にすべり止めをつけて,事故を未然に防ぐことができます。

ガスオーブンのバーナーに点火するときの状況も考えてみましょう。オーブンにガスが充満していれば,どんなことになるか,これをまず考えないとしたら,たいへんな事故をひき起こす危険があります。ガスが爆発して火をまともにうけることになりかねません。ガスの栓をひねっておいてマッチに火をつけるのではなく,ガスのたまる間がないように,あとでガス栓をあけるべきです。そのほうが用心深いやりかたです。

また,ふろの湯につかったまま,ラジオをつけたり,電灯のスイッチをひねったりする人がいるかもしれません。この場合も手をとめて,危険はないか,水につかったまま電気器具にさわったらどんなことになるか,と自分に尋ねてみる必要があります。水は電気のよい伝導体ですから,致命的なショックをうける危険があります。

あるいは夜中に起きて,薬箱から,ある薬を取り出します。そのびんの置き場所を知っているので,電灯もつけずにそれに手をのばします。これも危険です。ちょっと立ちどまって考える必要があります。「もしだれかがそのびんを動かしていて,自分が違うびんを手にしたとしたらどうなるのか」と,自問すべきです。これもたいへんな事故になりかねません。レッテルのはってないびんの薬を飲むことにも,同様の危険があります。まちがうこともよくあることです。こうしたところに事故の危険がひそんでいるので,そうした危険を見ぬけるように,自分を訓練する必要があります。

窓をしめきり,エンジンをかけたまま,駐車中の車の中にいることも危険です。人を待つあいだ,車のヒーターで車内を暖めるために,冬によくそうする人がいます。空気が車内にはいらないので,どうなりますか。一酸化炭素がもれて,車内の人は死ぬかもしれません。これはいく度も起きたことです。

こうした状況は,ひそんでいる事故の危険を見ぬくよう自己訓練をしていない人に,事故を引き起こさせるものです。道を横断するときにまず左右をよく見る習慣は,子供のときから身についていますから,自動的にそうしますが,事故を起こしやすい人も,立ち止まって,よく見て,考えるように,たえず自分に言い聞かせる必要があります。事故を起こしやすい自分のことを常に意識して,注意することを習慣にする必要があります。

仕事場で安全にかんする指示が与えられたなら,自分にはそれが人一倍必要なことを思い起こして,普通以上の注意を払うべきです。安全にかんする記事が出版物にのっているのを見たなら,それをよく読み,危険な状況,つまりひそんでいる事故の危険を見ぬくのに役だてるとよいでしょう。事故を起こした人の記事を読むときには,自分がそうした事故を起こさないようにするために,その人がどんなまちがいをしたかによく注意します。

行動する前に,立ちどまり,よく見て考える習慣を身につければ,どんな状況のもとでも,自動的によく注意するようになります。そうなると,事故を起こさずにすむようになり,よく事故を起こす人というありがたくない評判を返上することができます。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする