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目ざめよ! 1971
目71 1/22 7–8ページ

即金で買うほうが安くつく

「いま買って,あとでお支払い下さい!」 今日,多くの国の人びとは,絶えずこうした文句に攻めたてられ,宣伝された商品をまず買って,後日,一定期間に支払えばよい,と思い込まされている。これが,いわゆる“分割払い”もしくは信用購買である。

しかし,いま買って,あとで支払うのは,実際には負債をかかえることにほかならない。しかも,そうする人はますますふえている。経済学者J・K・ガルブレイスが語ったとおりである。「負債に関する人びとの考え方は変わり,まずたくわえて,あとで楽しむことを求めた,清教徒的な規範は,どういうわけかまったく姿を消した」。

こうした傾向に関し,アメリカの動機調査研究所の一経済学者はこう評した。「われわれの社会はおおむね清教徒的文化から,いよいよ快楽主義的文化に移行している。…クレジットカードは今日の快楽主義時代の象徴であり,われわれは,実際には受けるに足るだけの働きをする前に,快楽にあずかり,物品を購入し,楽しみを享受しているのである」。

今やアメリカの相当数の人びとは,ヒレル・ブラックが自著「いま買って,あとでお支払い下さい」の中で次のように述べた負債をかかえている。「その結果,消費者の分割払いが爆発的に増大した。それに比べれば,人口爆発はものの数ではない。…確かに今日の個人の負債総額は,歴史を通じて人間が作った負債の総額を優に上回っている。これほど多くの人がこれほど多額の負債をかかえたのは,これが初めてである」。

負債はどのように返済されるのか

こうした負債の全額は,どのようにして返済されるのであろうか。それには,当人がこれから働いて得るお金,つまり,まだ得ていないが,働いて入手できると考えられるお金があてられるのである。

問題が生ずるのは,この点である。気がついたときには,分割払いの返済をしきれなくなってしまう人が今や増大している。米国集金人協会の一代表者が語ったとおりである。「人は分割払いが何を意味するかを少しも知らずに,出かけて行っては,むぞうさに分割払いで買い物をする。しかし,普通の人は分割払いの契約にどんな責任が伴うかを知らない。月末になって,支払いが,収入を上回っているのを知って,がく然とするのである」。

しばらくのあいだ,アメリカの経済専門家は,多少でも景気後退が長引くなら,そうした多額の負債はいったいどうなるのだろうかと憂慮してきた。労働者がこれまでどおりの収入を得られなくなったり,失業したりするようになったら,どうなるのか,と憂慮してきたが,今ではもはや思案する必要はない。答えが得られたからである。物価が上昇しつづけていることからわかるとおり,アメリカはまさに景気後退を経験しているのである。

その結果,アメリカでは多数の労働者が失業したり,賃金を減らされたりしているため,かつての経済恐慌以来のいずれの時にもまして,多くの人びとが経済的苦境に陥っている。負債をかかえながら,今では支払いえないのである。こういうわけで,破産に陥り,購入した物品を債権者に取り返されるはめに会う人がふえている。

仕事に恵まれている人びとでさえ,多額の負債をかかえて困っている場合が多い。アメリカ,アトランタ市の一銀行家は述べた。「中流および低所得者層の人々はほとんどが収入以上の暮らしをしてます。そうした典型的な家庭は最近までは,融資を受けてなんとかやってきましたが,金融引き締めのため,それもできなくなり,今や多くの人は,『負債のうえに,また負債を加える』ことはできなくなりました」。

事態は,ニューズウィーク誌の評したとおりである。「事実,不景気は多数のアメリカ人にいろいろな面ですでに打撃を与えている」。

即金払いは得策

“容易な分割払い”という文句は,実際に買う余裕のない物品を人びとに買わせるだけでなく,そうする人はお金を浪費することにもなる。利子を払わされるので,かえって高くつくのである。

金を貸すのは,貸し方にとってもうかるので,大事業になっているということを忘れてはならない。事実,顧客の即金払いを望まない商社が多い。なぜなら,分割払いにすれば,利子の点で相当のもうけがあるからだ。商品の現金正価に見込まれた利潤以上のもうけを利子から得ているところもあるほどだ。

分割払いの場合,アメリカでは1ドル(360円)につき,およそ25セント(90円)が利子として取られるので,分割払いで物品を買う人は,支払うお金に相当するものを得ていないことになり,苦労して得たお金を実際には,相当むだにしているわけで,即金で買えば,もっと多くの買い物ができるであろう。

「いま買って,あとでお支払い下さい」と題する前述の本は,即金で買えば,どれほど節約できるかを次のように例証している。「329ドル.95㌣(11万8,882円)の電気冷蔵庫を,頭金10㌦(3,600円)の24ヵ月分割払いで買う人は,分割払いのゆえに,定価のほか,さらに66㌦(2万3,760円)余分に支払うことになる」。その66㌦があれば,牛乳なら,いったいどれほど買えたであろうか。また,どれほどの肉を,あるいは,どれほどの衣料を家族のために買えたであろうか。その冷蔵庫を分割払いで買った人は,66㌦もの紙幣を破って捨てたも同然である。

分割払いは決して安くつくものではない。利息分を含めると,定価の12%ないし,その2倍,あるいはそれ以上を余分に支払う場合がある。

賢明な道

経済上の困難は将来,解消されるどころか,現在の事物の体制がその終わりに向かうにつれて,いよいよ増大するばかりであろう。(テモテ後 3:1)物質的なものに対する平衡の取れた見方を保つことこそ賢明な道である。

支払いうるものだけを,利子の分を支払わずにすむよう,できるだけいつも即金で買うことだ。ある物品がほしくても,さしあたって必要でなければ,そのために貯金をして,利子を得,必要なお金ができたなら,即金で買えばよい。

買物をしたら,すぐ支払うことだ。即金で買うと,値引きしてもらえ,節約できる場合がある。分割払いは,どうしても必要なものだけに限り,分割払いで物品を購入することを極力さける。それが避けられない場合だけ,細かい文字でしるされた契約事項を読んで,現金正価よりいくら余分に支払うかを確認すべきである。

もう一つの実際的な提案。クレジットカードであると,現金の場合よりも,とかく買いすぎるから,クレジットカードを持たずに買い物に行くことだ。

『容易な分割払い』という口車に乗せられて,ひどい負債をしょい込まされてはならない。分割払いは容易どころか,いずれも苦しいものである。支払い不能や,破産宣告を受けるはめに陥った人に尋ねてみるとよい,即金で買うほうが確かに安くつくばかりか,財政的にも精神的にも楽である。多くの苦悩を回避できるからだ。

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