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目ざめよ! 1972
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歯ぐきの障害にはどのように対処できますか

歯ぐきの疾患にかかっている人は非常に多くいます。アメリカの国民保健調査によると,18歳から24歳の人々の間で歯ぐきに障害のある人は,男70パーセント,女63パーセントになっています。現在生きているアメリカ人のうち,歯ぐきの疾患のため35歳になるまでに全部の歯を抜いた人は500万人程に上ります。事実,成人は,虫歯で歯をなくすよりも,歯ぐきの疾患のために歯を抜くほうが多いのです。

歯ぐきの障害は歯ぐきの炎症から始まります。歯科医はこれを歯肉炎と呼びます。医師は歯の下やまわりのピンク色の組織である歯ぐきのことを歯肉と呼びます。炎症していることは,歯をみがいたり,りんごのように強くかまなければならないものを食べたりしたときに歯ぐきから血が出るのでわかります。また,歯ぐきの歯に最も近い部分が単に赤くなることもあります。ふつう,痛みは伴いませんが,通常のかたさや張りが歯ぐきからなくなります。この障害は早くから始まります。11歳から18歳の子どもを対象としたある調査によると,そのうちの85パーセントが歯肉炎にかかっていることが明らかにされました。

歯科医によると,歯ぐきが出血する理由はたくさんあります。しかし,その根本の原因はたいてい,口の中の衛生に気をつける習慣がないためです。歯の間に食べ物がはさまっていることがしばしばです。ビタミンCの不足のために,歯ぐきの出血する場合がありますが,歯と歯ぐきを正しくみがかないことが最もふつうの原因です。

歯肉炎や,炎症を起こして出血する歯ぐきを治療しないでおくと,除々に次の段階に進行します。つまり,歯周症,もっと一般的な呼び方によると,歯槽膿漏になり,その進行を食い止めないと,歯を抜かなければならなくなります。

こうした歯ぐきの異常にどう対処したらよいでしょうか。

歯垢に対処する

歯ぐきは,歯垢がたまることからしばしば異常をきたします。これは白っぽい色をしており,見えにくいのですが,歯にくっつくとなかなか取れません。歯菌の培地となるこの歯垢は,歯をみがくことをいいかげんにするとどんどんたまって行きます。特に炭水化物を含む食物の食べかすの中で,最も早く蓄積します。しかし歯をていねいにみがくと,この柔らかくて粘っこい沈着物を取り除くことができます。

比較的柔らかい歯ぶらしを使って歯を定期的にみがけば,歯垢を除去できますし,付着の度合を最底限に抑えられます。歯科医たちの発見によると,硬い歯ぶらしを使うと歯ぐきが後退するので,比較的柔らかい歯ぶらしが一般の人には向いています。硬さの強い,あるいは中程度の歯ぶらしを使うと,特に歯ぐきにそった歯の部分にひどい侵蝕を起こします。硬い歯ぶらしは,のこぎりのような作用を及ぼしますし,歯垢の付着しやすい,歯の間を十分にきれいにすることができません。

歯垢は歯ぐきの疾患と密接な関係があるようですから,それが沈着しないようにすれば,歯肉の疾患がひどくならないようにすることができます。歯垢を減らす助けとして,いくらかの点がわかっています。

(1)糖分の摂取を少なくする。これが歯垢を大いに減らすことが明らかにされています。

(2)歯を定期的にみがく。特に食後。

(3)デンタル・フロスなど,歯の間を掃除する糸類を用いるのも歯垢を防ぐ実際的な方法。

歯石に対処する

歯垢が歯の表面に付着したままにされると,歯科医が「歯垢結石」と呼ぶ黒っぽい固まりになります。それは一般には「歯石」と呼ばれており,色は黄色か濃い茶色です。歯ぐきに,そって歯の表面にでき,先が鋭くとがっているため,食物をかむときに歯肉に食い込みます。歯石は,しばらく使ったやかんにたまる沈着物に比較することができるでしょう。それは層をなします。歯石は,口の中で他の食べかすと混じり合いますが,やかんの場合と同様,主成分はカルシウムです。

歯石の特にできやすいところが2個所あります。上部大きゅう歯の外側と下部切歯の内側です。なぜかというと,口の中でこの2個所は,唾液腺の開口に近いため,そのカルシウム塩がそこにたまりやすいのです。

歯石が蓄積されると,しばしばひどい歯ぐきの疾患が生じます。これは,蓄積され固まった歯石のために,歯ぐきが歯から離れて行くためです。その結果,袋状の穴ができ,そこにさらに歯石がたまります。さらに微生物や食物の粒がたまり,炎症がひどくなり,こうして悪循環がくり返されます。歯石は,歯肉を歯から押しやるにつれ,(血液色素のために)色が濃くなります。

次に何が起こるかを,アメリカの全国歯科研究所の出版物はこう説明しています。「疾患が悪化すると,炎症が広がり,袋状の穴は深くなり,その中に膿がたまる。炎症を起こした歯肉は潰瘍化し,出血し,組織の損壊が増大する。最終段階では,歯を支えている骨が冒されてだめになる。治療を受けないかぎり,歯は緩んでついには抜けてしまう」。―「歯槽膿漏その他の歯肉疾患に対する新研究」

歯石がたまるのを防ぐにはどうしたらよいでしょうか。定期的に歯をみがいて柔らかい歯垢の付着物を取り除き,それが固まって歯石にならないようにします。柔らかくて,歯にくっつく食べ物は歯石を助長しますから,できるだけ少なくします。ぱりぱりした食べ物は,歯と歯ぐきをきれいにするのに役だちます。

しかし,多くの人の場合,歯の衛生に気をつけても,歯石はできるものです。これを専門の人に除去してもらうことが大切です。歯科医は一般にこれを歯石除去と呼びます。鋭い器具を使って,石のような歯石を削り取るのです。

歯科の専門家たちの報告によると,口の中の衛生に特に注意を払う人の場合,歯石のできる率は,歯を定期的にていねいにみがかない人に比べてはるかに低いとのことです。年に一度「歯石除去」の必要な人もいますが,口の中の衛生によく注意している人は,ふつうそれほど度々する必要はありません。しかし,歯科医は,年に一度は歯の検診に来るように望んでおり,多くの歯科医は,年に一度の「歯石除去」と歯の掃除をすすめています。

ですが,多くの人は,歯の「掃除」だけですませます。しかし,歯科医は,ただ「掃除」をしてもらうより,お金を使って歯石除去をしてもらったほうが賢明だと言います。「歯石除去」は,歯科医か訓練された助手にやってもらわなければなりません。ただ歯をきれいにしてもらうよりも時間と料金がかかりますが,歯肉の異常を悪化させないために重要な手段となるかもしれません。

歯槽膿漏には望みがないか

すでに歯槽膿漏になっている人には何ができますか。すぐに治療を受ける必要があります。そうしないと,ついには歯をなくしてしまうだけでなく,有害な細菌が体じゅうに広がります。ある場合には,歯槽膿漏が原因で,リューマチ,神経痛,心臓障害,その他の病気になることがあります。

歯槽膿漏は,早い時期に適当な治療を受けると治ります。たいてい専門医に診てもらわなければなりませんし,時には手術をして膿が袋状にたまった個所を取り除くことが必要です。

何年も前には,歯槽膿漏や歯ぐきに異常のある人は直ちに全部の歯を抜いて,義歯を作らなければならないと考えられていました。しかし今では,疾患の進行を抑え,歯を長く保つことを目ざして,歯ぐきの異常を治療する方向に重点が置かれています。

長年の経験を積んだある歯科医の説明によると,たいていの場合,歯槽膿漏でだめになった骨を治癒することは不可能なので,目標としているところは「疾患の進行を阻み,それ以上破壊が広がらないようにすることです。絶望的と思われたケースにおいてさえ,驚くべき成功が収められました。現代の治療法と実験の結果から信じていることなのですが,歯科医と患者の双方が早い時期に予防手段を講じておけば,いわゆる歯槽膿漏のために歯を失う人は,ほとんどいなくなることと思います」。

歯槽膿漏の人は,良い栄養を取ることにも注意を払う必要があります。栄養に関する専門家は,カルシウム,りん,ビタミンB群,ビタミンCを適量に取ることが大切であると考えています。例えば,栄養士キャサリン・エルウッドはこう述べています。「歯槽膿漏は[ビタミンCの不足から起こる]壊血病に似ています。歯肉がすぐに出血し,柔らかくスポンジのようになって,骨の組織がだめになります」。さらに同女史の報告によると,「シカゴ大学のマルチン・CE・ハンク博士は,オレンジ・ジュース450㌘にレモン1個分のジュースを加えたものを子どもに飲ませて,数百人の児童の歯槽膿漏を治療しました。これらの果実ジュースには高い濃度のビタミンCが含まれています」。また,彼女の述べるところによると,「自然の食品からビタミンCを毎日,300から1,000㍉㌘摂取するか,またはビタミンCの錠剤を飲むことにより」,破壊の度を止めることができます。

歯槽膿漏になる率は年を取るにつれて増え,悪性になりますから,年が進む度にそれにかかる率は大きくなります。すでに歯ぐきになんらかの障害があるなら,治療しないかぎり,時がたつうちによくなるどころか,悪くなるのが普通です。

歯ぐきの他の障害と同様,口の中をきれいにしておくことが歯槽膿漏の最善の予防です。就寝前に歯をみがいたり,歯の間を掃除したりすることは特に大切です。日中,食後に歯をみがくことがむずかしいなら,きれいにする効果を自然に備えている食べ物を食べるとよいでしょう。サラダや生のくだもののように,かたくて繊維性の食物が適しています。

他のたいていの疾患と同じく,歯ぐきの障害も始めは小さなことなのですが,大きな問題になる危険性が含まれています。ほとんど手入れをしなくても,生まれつき歯や歯ぐきのじょうぶな人もいますが,大多数の人は,歯肉の障害を避けるため,あるいは抑えるために,口の中を衛生的に保つ必要があります。

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