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目ざめよ! 1972
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タイヤについて知っておくべき事柄

自動車が地面と接触しているのはタイヤだけであることを考えたことがおありだろうか。タイヤは乗心地をよくするのに役だつだけでなく,自動車のブレーキをかけたり,自動車を操縦したりするのにも重要なものである。ところが,もしタイヤに欠陥があったらどうだろう。

タイヤの欠陥は,交通事故につながるおそれがある。事実,自動車事故の大半はタイヤの欠陥が原因で起こる。世界中で毎日,幾百人もの人が交通事故で死んでいることを考えると,タイヤがどれほど重要なものであるかがわかる。あなたはタイヤとその手入れについてどれほどの知識をお持ちだろうか。

タイヤの構造

タイヤの材料はゴムだが,今日では大半が合成ゴムである。アメリカにおけるゴムの消費量の約60%はタイヤとチューブの製造に向けられている。タイヤに用いられるゴムにはいろいろな添加物が含まれているが,そのおもなものは次のとおりである。

ゴムを和硫する,つまり硬化するのを助けるいおう。摩耗を防ぐ強さとねばりを加えるカーボン・ブラック,ゴムの加工を可能にし,そしてゴムの混合を助けるための油とタール,日光とオゾンの有害な影響を防ぎ,タイヤを長持ちさせる酸化防止剤とオゾン化防止剤などがある。

最近のタイヤには,普通レーヨンやナイロンなどの繊維もはいっている。合成ゴムは,大型ローラーの間の繊維にすり込まれ,ゴム引きの繊維が作られる。もしタイヤがゴムだけで作られているとしたら,高速走行によって生ずるたいへんな圧力と高熱に耐えられないだろう。タイヤはねじれ,つぶれてしまうだろう。

ケース,つまりタイヤの中核部が,ゴム引きの繊維を何枚も重ねて作られているのはそのためである。各層はプライと呼ばれている。だから2プライのタイヤには繊維層が二つあり,4プライのタイヤはそれが4層になっている。ゴムのトレッド(踏面)はそのあとで取り付けられる。

トレッドとは,タイヤが路面に接触する部分である。トレッドパターンは,綿密な科学的研究の結果,デザインされたものである。トレッドは雨天の中でも,カーブを切ったり,ブレーキをかけたりするときに,路面にしっかり接触しなければならない。

タイヤのトレッドをよく見ると,縦にかなり幅の広い溝があることに気づかれるだろう。トレッドにはまた,それらの溝の間を斜めに走る,サイプスと呼ばれるさらに小さな溝がある。このデザインはとりわけ雨天のさいに効果がある。この小さな溝は,路面の水を拭い去り,大きいほうの溝を通して排水する微小なワイパーのような役目をはたす。

種々のデザインと更生タイヤ

タイヤには二つの基本的なデザインがある。斜め,または交差プライとラジアルプライである。斜めのプライはアメリカでよく知られているがラジアルのほうはヨーロッパで15年間も標準となっており,アメリカでも人気を増している。両者のおもな相違は名称が示すように,プライの配列方法にある。

斜線プライタイヤの繊維層は,トレッドに対して斜めに配列され互いに交差している。帯付斜線プライタイヤは,帯状の材料,たいていガラス繊維がトレッドの下に加えられている。この帯によって取扱いや牽引力は改善され,また路面でトレッドが屈曲するのを防ぐので,タイヤはいっそう長持ちする。1970年当時,アメリカの自動車の85%は,この新しい帯付斜線プライタイヤをつけていたが,それより2年前にその数はわずかであった。

ラジアルプライタイヤの場合,繊維層がトレッドに対して直角に配されている。それから,繊維または鋼鉄でできたもう一つの帯を,トレッドの下に,そしてタイヤの周囲に輪のようにはめて,トレッドに硬度を与える。それゆえ,トレッドの幅全体がいつも路面に接触し,トレッドの摩耗を少なくしている。

更生タイヤは,摩耗したタイヤの上に新しいトレッドを取り付け,加熱処理したものである。その修理工程は,タイヤの本体の繊維部分が破損していないことを確かめるために,注意深く調べることから始まる。それからタイヤをとぎ機にかけ,古いトレッドをすべて取り除き,そのままにしておく。次にゴム溶液が吹きつけられる。そのあと,トレッド用ゴムの厚板を機械で古いタイヤに取付け,接着させる。最後にタイヤは鋳型にはめられ,1時間ほど和硫処理が施される。これはかなり良いタイヤをあまり高くない値段で入手する方法である。

タイヤの手入れ

タイヤの手入れでいちばん大切なのは,適正な空気圧を保つことである。そうすることは,タイヤの寿命を延ばし,お金の節約になり,安全を増すことになる。自家用車の説明書には適正な空気圧が載っている。

内圧が低いことはタイヤの寿命を縮めるおもな原因の一つである。タイヤの内圧が低いと,過度の屈折が起こり,そのため熱が生じてタイヤを弱めることになる。調査によると,12㌔の空気圧を保つべきところを9㌔の空気圧しかないタイヤは,普通の寿命の半分しかもたなかったことが明らかにされた。内圧を低くして自動車を走らせると,タイヤのトレッドは中央部よりも両端のほうが摩耗してしまう。いっぽう,トレッドの両端よりも中央部が摩耗している場合は,タイヤの内気圧が高すぎることを示している。

天候でさえ空気圧に影響を与えるので,それを定期的に調べるのは肝要である。タイヤの空気圧は,温度が摂氏5度下がるごとに0.5㌔低くなる。ガソリンスタンドの空気ポンプの圧力計は不正確なことがよくあるので,それを信用することは賢明でないかもしれない。小型のタイヤ圧力計は高価なものではなく,ダッシュボードの物入れに入れておくことができる

タイヤは,それが冷たいとき,つまり1.6㌔以上走行しないうちに調べるべきである。というのは,タイヤの空気圧が走行中に上昇するからである。

タイヤの適正な管理には,歩道の端にぶつけて停車しないなど,注意深く駐車することが含まれている。そのような駐車の仕方をすれば繊維プライが破損しかねない。大きな石や瓦れきの上を走ることも同じ結果を招くかもしれない。連続高速運転,猛烈なスタート,高速でカーブを切ること,急ブレーキをかけることなどはいずれもタイヤの摩耗を早める。

また,それぞれのタイヤを定期的に調べ,パンクにつながるような裂傷その他の破損の有無を確かめるのは賢明である。それに加え,トレッドに小石,くぎ,その他の異物が食い込んでいないかどうか調べるとよい。もしそれをなおざりにすると,そうした物がゴムの中に食い込んでパンクするかもしれない。

タイヤは自動車のきわめて重要な部分である。それでタイヤをよく管理すれば,お金の節約になるだけでなく,命を救うことにもなる。

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