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  • どうして水槽で魚を飼うのですか
  • 目ざめよ! 1972
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目ざめよ! 1972
目72 12/22 13–16ページ

どうして水槽で魚を飼うのですか

どうして水槽で魚を飼うのでしょうか。それは趣味ですか,教育のためですか。娯楽や収入のためですか。魚を飼う水槽は,飼い主の望みどおりのものにすることができますし,また,飼いたいと思う魚をその中で飼うことができます。家に水槽を置いて魚を飼うのを趣味にして楽しんでいる家族は少なくありません。魚を眺めたり,魚の世話をしていると,けっこう長い時間楽しめます。

老若を問わずたいていの人は,家に水槽を置いて魚を飼うことに魅力を感じます。それを「面白い趣味」と呼ぶ11歳のある少年は,「ぼくは生き物を見るのが好きです。魚が鬼ごっこなんかして遊んでいるのを見るのが好きです」と言っています。また,作家で編集者のある男の人はこう言いました。「わたしの大きな椅子のそばの大きなガラスばちに入れてある4匹の金魚は楽しみです。自分のアパートの棚や壁に飾ってあるいわゆる美術品よりも,金魚の優雅な動きを見ているほうがずっと元気が出ます」。

家で魚を飼うことに,楽しみだけではなく,くつろぎや教育的価値を見いだす人もいます。「熱帯魚」と題する本は,そのことを次のように述べています。「優雅な動き,何にも抑制されない遊び,健康な魚の楽しそうな生活は,眺めているだけで,神経が休まる……教育的な面からいえば,水槽は,自然を実際に経験させてくれる……魚のために健康的な環境を作るにさいし,わたしたちは,自然について多くのことを学びます。わたしたちは適量の酸素(また反対に,汚染された呼吸状態)がわたしたちの健康にどんな影響をおよぼすかを理解することができる」。

魚は実際にペットになります。魚は飼主に,また掃除や配置替えのさいに水そうに差し入れる飼主の手に慣れるようになります。魚は飼主の手と魚をすくう網との違いがわかるようです。ウグイという小魚は,たたいたばかりのハエを水槽の上にかざすと,水面からはね上がってそれをくわえてゆきます。

水槽と魚の選択

自宅で魚を飼いたいと思う場合,あなたは種々ある水槽のなかから,どんな形のものを選びますか。維持も楽で,装飾にもなる,小さくて円いガラスの魚ばちでしょうか。それとも板ガラスを金属のわくでとめた長方形の水槽でしょうか。多くの人は絵の場合と同じく,一種の飾りとして役だてるため,深くて幅が広く,奥行の浅いものを好みます。中には,養殖を目的として,浅くて広い水槽を好む人もいます。

魚の種類は,知られているもので3万種を越えますが,熱帯魚は人気者です。熱帯魚にはもちろん淡水産と海水産があります。たいていの人は水槽に真水を入れ,その中でよく育ち,仲良くやっていける数種類の魚を選びます。

店で魚を買う場合は,健康そうな魚を選ぶよう注意します。水槽に病気の魚を入れると,前からいた魚が死ぬかもしれません。

もちろん,近くの川でとった魚を水槽に入れる場合もあるでしょう。たとえば中央アメリカのある川にはツルギメダカがいます。雄の尾びれには,黒でふちどられた,緑,青,または黄色の剣状の突起があります。この魚は,前後どちらにでも同じほどうまく泳げます。

あなたは家の近くの池か小川で立ちどまって,どんな種類の小魚がいるか調べてみたことがありますか。

水槽の世話

家で魚を飼うことになれば,水槽の世話をする時間がいります。しかし一般に考えられていることとは反対に水槽の世話をするといっても,毎週,いや月に一度でさえ,中の水を全部出してごしごし洗う必要はないのです。

観賞魚の愛好家の中には,排泄物がたまる底から週に一度少量の水を吸い上げ,きれいな水を加えるか,またはろ過器を用いて水をきれいにするかして,水槽の水をすっかり入れ替えるまで何年間もそのままにしておく人もいます。水槽をいつもきれいにしておくことに加えて,魚が健康を保つのに必要な物を与えてやることもたいせつです。

酸素と光線

魚が生きて行くためには適量の酸素が必要です。魚は,水がえらを通るさいに,溶解した酸素を吸収します。水槽内の酸素の量は,水温(冷水は温水より多くの酸素を含む)および水面の広さによって決まります。水は空気に触れるときに,酸素を補充します。ある人たちは,電動式のポンプを使って水槽の中に管で空気を送りこみます。気泡から少量の酸素が吸収されますが,空気を送入するおもな目的は,酸素が吸収される水面に向けて水を循環させるためです。

水面の広さが酸素の量を左右するとなると,円くて口の狭いガラス製の魚ばちには水をいっぱいに入れてはいけません。水面を広くとるため,半分よりやや多いくらいが適当でしょう。

水槽に何びきの魚を入れることができるかは,酸素の必要量と関係があるため,水面の広さによって左右されます。もちろん魚の大きさも一つの決定要素になります。ある専門家は,成長したグッピー(体長4㌢弱)の大きさの魚1ぴきに対して,少なくとも19平方㌢の水面が必要であるという意見を持っています。言い換えれば,縦23㌢,横50㌢の水そう(水面が1,150平方㌢)には,成長したグッピーを60ぴき以上入れてはいけないということです。

水槽にいくらかの水草を入れておくのはよいことです。健康な植物は,昼の間酸素を出して炭酸ガスを吸収します。一方,魚は酸素を吸収し,炭酸ガスを出します。したがって水槽に入れてある健康な成長ざかりの植物は,見た目に美しいばかりか,酸素の補給源ともなります。

酸素が不足すると,魚は呼吸の速度を早めたり,酸素を求めて水面に浮上したりしてそのことをすぐに知らせます。水草を良い状態に保つには十分の光線が必要です。水草が健康であれば魚の健康にも役だちます。光線が足りないと,水草は枯れて腐敗し,水槽には微生物が繁殖し,その結果,魚は死ぬかもしれません。一方,光線が多過ぎると,多くの場合,藻がふえ過ぎて水が緑色になり,水温が上がります。自然の野外生活の場合と同じく,水槽にも,毎日8時間から10時間ほど,の日光か人工光線を当てることが必要です。

水温とえさ

適量の酸素と十分の光線(水草がある場合)のほかに,魚は適当な水温とえさを必要とします。これら不可欠なもののバランスが失なわれると,水中の世界には必ず問題が生じます。“熱帯”という語そのものが暖かい温度を示しているように,たいていの熱帯魚が好む水温は摂氏22度から27度の間です。これよりも低温になると,病気に対する魚の抵抗力が弱まることがあります。水温が上がり過ぎると,魚に必要な酸素が奪われることになります。

いちばんたいせつなのは,水温を急激に変えないことです。それをすると,多くの場合魚がショックを受け,病気に対する抵抗力を弱めます。水温の急激な変化には危険が伴いますから,新しい水を加えたり,水槽に新しい魚を入れたりするときには慎重さが必要です。新たに加える水の温度は,必ず水槽内の温度と同じでなければなりません。また水槽に新しい魚を加えるさいに,ただ放り込むのではなくて,魚が新しいすまいに徐々に慣れるようにしてやれば,魚にとってはありがたいことです。これをするには,新しい魚のはいった容器を水槽に浮かばせ,両方の水の温度が等しくなるまでそのままにしておくのですが,たいてい15分ほどかかります。

もちろん,えさは定期的に与えなければなりませんが,時々種類を変えてやることが必要です。これは乾燥餌や冷凍餌などの加工された餌を買うだけの簡単なことです。また蚊の幼虫,イトミミズのような虫,アリ,ハエなどのごちそうを与えることもできます。また食卓から,牛の心臓をすりおろしたものや,細かく刻んだほうれん草やレタス,あるいは魚肉などを少量与えることもできます。魚が丈夫で,長生きをし,色がきれいになるかどうかは,多分にえさにかかっています。もちろん魚の種類によって,えさを食べる習性はさまざまですから,このことも考慮に入れることが必要です。

正しい投餌には,何を食べさせるかだけでなく,どのように食べさせるかということが関係しています。魚は冷い水の中よりも暖かい水の中でのほうがより速く呼吸し,消化し,排泄し,そして成長するので,より多くのえさが必要です。丈夫な魚は普通おなかをすかしているように見え,飼い主の姿に気づくと,まるでえさをねだるかのように,水槽のガラスの方に向かって,興奮して泳いできます。しかしえさをやり過ぎないように注意します。

えさは,3分ないし5分以内に全部食べ尽くされる程度に与えるのが良いでしょう。やり過ぎて食べ残したえさは腐ります。えさをやり過ぎるとバクテリアがふえ,その結果魚が病気にかかり,死ぬ危険があります。自生地に住む魚には一日中,少しずつ食べるという習性があるので,少量のえさを何回にも分けて与えるのが望ましいようです。しかしもし都合上,一日に1回だけえさをやる場合には,朝与えるのがいちばん良いとされています。

魚が病気にかかる原因は,あらゆる生物の場合と基本的には同じものです。すなわち過密状態,冷え,つまり温度の変化,よくないえさ,食べ過ぎ,光線の不足,死がいまたは腐敗しつつある物体の近くにいることなどです。これらはどれでも,病気に対する魚本来の免疫性をそこなうおそれがあります。

熱帯魚の養殖

熱帯魚はふつう“卵胎性”か“卵性”かに分類されます。子を産ませて育てるには,この二つのうち,卵胎性魚のほうが,ずっと容易です。というのは,卵胎性魚の幼魚は生まれるときに十分形が整っており,ふつう卵性魚の幼魚よりも大きいからです。幼魚は,生まれたばかりでも元気よく泳ぎ,親が食べるのと同じ細かく刻まれたえさを食べることができるのです。

卵胎性魚の雌雄は容易に見分けられます。というのは雄は,雌と並んで泳ぎながら受精させるために用いる形の変わったしりびれを持っているからです。子をはらんでいる卵胎性魚は大きく,腹びれのうしろの肛門附近が黒ずんでいるので容易に見分けられます。卵胎性魚の生殖という自然界の例を用いて,自分の子どもたちに,“生命の事実”に関する教育をする親は少なくありません。

卵胎性魚の雌やほかの魚は幼魚を食べる習性があるので,幼魚を保護してやらねばなりません。いちばんよいのは,子を産む前の雌を,幼魚を食べる他の魚から隔離することです。それから雌が自分の子どもの所へ行けないように,水草を植えて幼魚の隠れ場所を作ってやるか,なんらかの飼育用容器を用いるとよいでしょう。

熱帯魚はたいてい産卵によって繁殖し,その産卵にはいろいろな方法を用います。砂や砂利の上に卵を生み散らす魚がいると思うと,水草や石に卵を固定させるものもいます。ある卵性魚は巣をつくり,そのあと幼魚がほかの魚に食べられないように守ります。卵性魚の多くは,産卵のために特別な状態,時には特別なえさを必要とします。したがって産卵を成功させるためには,広い知識が必要です。

熱帯魚のうちでおもしろいのは,あわの巣を作るので知られている卵性魚です。その魚の雄は,卵を入れる巣を準備するのに空気をぱくりと吸い込んでそれを膜状の唾液に包み実際にあわを作ります。これにはまったく魅せられてしまいます。たとえばシャム闘魚の場合は,雌の腹部がふくらんでいることがはっきりしてきたときに,雄と雌がガラスの仕切りを通して初めて引き合わされます。雄は雌のところへ近づこうと必死になり,ついにピンクや紫や青のベールのような,優雅なひれを見せて美しい踊りを始めます。それから雄は水面にあわのかたまりを作り,直径4㌢近くのあわの巣をつくります。さて,ガラスの仕切りは取り除かれます。

激しく追跡されたあと雌は雄が自分のからだをおおうのを許します。すると雄は雌から卵をしぼり出し,それに受精させます。卵が下へ沈んでゆくと,雄はすばやくそれらを口にくわえ,あわの巣にはき出します。それらの卵があわの中に安全に収まると,雄は雌のところへもどって行き,数百個あると思われる卵を,雌がみな産み出すまで,しぼり出す動作を続けます。卵は約40時間でふ化します。幼魚は極めて小さいので,微生物をえさとして与えねばなりません。

魚ばちに魚が1ぴきしかいない場合でも,また水槽にたくさんの魚がいる場合でも,それぞれの魚が,創造者による創造の無限の変化をどのように反映しているかに思いをめぐらし,そのことに健全な楽しみを見いだしている家族は少なくありません。しかもそれは,『海路をかよう』ものをもっと十分に探ることのできる将来の神の新秩序における喜びの一端を味わっているに過ぎないのです。―詩 8:8。

それで,どうして水槽で魚を飼うのでしょうか。多くの人にとって,それは気持ちをやわらげ,喜びを与え,魅力を感じさせるものなのです。

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