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目ざめよ! 1973
目73 2/8 21–22ページ

こん虫の職業

多くのこん虫は人間と同じような職業に従事しています。このことをご存じでしたか。彼らの仕事のやり方は実に巧妙です。

といってもこれは,それらの生物が人間の特質をそなえているという意味ではありません。彼らの行なう活動は彼らの遠い先祖がそれを習得して彼らに伝えたというものではありません。彼ら独特の生活形態に従って行動したり,物事を行なったりさせているのは神の付与した本能です。

埋葬業を営む甲虫

シデムシの職業を考えてみましょう。このちびさんは葬儀屋です。腐ったにおいをかぎつけると,さっそく連れ合いといっしょに出かけて行って,ネズミ,カエル,ヘビ,トカゲ,リス,ウサギ,その他これらと同じほどの大きさの動物の死体を大急ぎで葬ります。

どのようにして葬るのでしょうか。死体によってみな大きさや位置がちがうので,埋葬の都度新しい問題がもちあがるのは明らかです。それに死体の下の土も場所によって異なります。

まず最初にシデムシたちは死体の上や周囲を歩きまわって調べ,満足のいくまで調べあげると,こんどは死体の下にもぐり込みます。小さな頭と足を穴掘り道具にして,死体の下から土をかき出しながら穴掘り作業を開始します。たいてい,オスがこの作業の大半を行ない,メスは死体の中に穴をあけてはいり込み卵を産みます。骨の折れる仕事でなかなかはかどりませんが着実に進められていきます。シデムシはときどき短い“休憩”をします。こうして,死体は自分の重みで少しずつ沈んでいくのです。

埋葬後2週間ほどで,死体に産みつけられた卵はかえり,シデムシの幼虫は腐臭のただよう育児室で,彼らの回りにあるたん白質の豊富な死肉を食べて大きくなっていきます。

ある科学者は,2匹のシデムシがもぐらを一晩で地中に7.5センチも埋めたのを見て,驚かされました。なぜかというと,これはふたりの男が死んだ象を発見し,12時間のうちにそれを地下6メートルの所に埋めたというのと同じだからです。実験したところ,一つがいのシデムシは,50日間に,カエル,魚,鳥,ほ乳動物など12匹を地中に埋めました。

珍しい職業を持つ別のこん虫はタマオシコガネ,すなわちコガネムシです。タマオシコガネとその仲間は,しばしば,自分のからだの大きさや重さの何倍もある糞のかたまりをころがし回ります。子どもが大きな雪だるまをころがすのと同じ方法で,悪臭を放つ球体をある大きさにして,それから地中に埋めます。糞の球をころがしている様子を見るのはおもしろいものです。いく度も転倒しては立ち上がり,また仕事にいどみます。だから,タマオシコガネという名前がつけられたのです。

これら掃除屋のこん虫は地面を清潔にすることにも貢献しますが,そのくさい仕事は自分たちのためにもなるのです。球形の糞の内部には卵が産みつけられているのです。ですから,ふ化した幼虫は,この腐敗物を食べて大きくなります。

腕のいい洋服屋

これはアメリカタテハチョウの幼虫のことです。彼の仕事は生糸をしんにしたコートを作ることです。でき上がった服は暖かさと体裁のよさの見本というところです。人間のように型紙やはさみを使わないでこれだけのものを作るのですから驚きです。タテハチョウの幼虫は彼独特の裁縫道具を持っており,独自の針と糸を造ります。確かに経済的で便利な仕組みです。

裁断に使う道具は一対の強いあごと数本の鋭い小さな歯です。これを使ってまるで前もって引かれている線をたどるかのように,まっすぐに葉を裁断します。それから,裁断された葉を正確に同じ形と大きさになるように,ふたつに分けます。これをみなはさみを使わずにするのです。次にその二枚の葉片をふちのところで縫い合わせます。そうすると,できあがったコートが円筒形になるのです。ぴったりと合わせられた二枚の葉片はとてもうまく縫い合わされているので,縫い目を見つけるためには顕微鏡が必要でしょう。

糸はどこで手に入れるのでしょうか。口から出すのです。あごのうしろにある管から生糸が出ます。このケムシはコートを暖かくしたいので,非常に柔らかい生糸でできるだけ厚く裏打ちをします。ですから,夜になってその中にもぐり込むと,とても暖かいのです。

葉を運ぶ農夫たち

南米の熱帯地方には葉を運ぶありがたくさんいます。彼らの職業も変わっています。このアリは2列になって,敏速に行進します。1隊は,巣から1.5キロメートル以上も離れたかん木や木のところへ行くところであり別の1隊はそこからもどってくるところです。帰りの列にいるありは背中に葉を背負っています。

彼らが働いているのを見物するのは興味深いものです。木やかん木によじ登り,葉を選んでから,あごをはさみのように使って,葉に2本の切り込みを入れます。その切り込み線の先端はいまにもくっつきそうです。ですから,ぐいっと引っぱると,三角の形をした青葉の断片がむしり取られます。ふつうは個々のありが自分で切り落としますが,ときには,一匹のありだけが葉を切り落とし,地面の上の他のありが落ちた断片を拾い上げて運んで行くこともあります。切り手は疲れると下のほうにいる別のありと交代して,下に降りて運び手に加わります。

これらのありは通常自分の体重の4倍までの荷を運びます。しかも,1.5キロメートル以上も運ぶのです。動物学者,A・ヘヤット・ベリルは,その割合いでいくと,彼らがわずか1日でする旅は,わたしたちにとっては4,800キロメートルほどの旅になると述べています。1日でニューヨークからカリフォルニアまで急いで行き,次の日にもどってくる男の人を想像してみるとよくわかるでしょう。来る日も来る週もこれを繰り返すのです。そのうえ,100-150キログラムの荷を持って往復するのです。

これらのありは,どうしてこの激しい仕事に携わるのでしょうか。それが彼らの主な職業の一部だからです。その職業とは何ですか。農業です。彼らが手に入れた葉は巣の中で栽培しているキノコの床の栄養物なのです。まず最初に,葉をこまかく裂き,かみつぶして小さな玉にします。そして,これを畑の表面におしつけます。ほどなくして,小球は白い菌糸のキノコでおおわれていきます。これらの菌糸が作り出す液が,葉を運ぶ農夫たちの食料となるのです。

職業に携わっているこん虫は他にも数多くいます。そのうちのいくつかは,大工,れんが職人,トンネル堀り,かご作り,テント職人,鉱夫などです。その一風変わった仕事ぶりは,これらのこん虫を調べる人びとを驚かせます。そのすべては,これらのこん虫の全部を造られたエホバ神の非常に変化に富んだ知恵を明らかに証明するものです。

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