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目ざめよ! 1973
目73 9/22 5–8ページ

奇跡的に生存している地球上の生物

生物は奇跡的に生存しているといえば,奇妙に聞こえますか。人は ― 植物や動物そして人間をも含めて ― 地球上の生物の存在をごくあたりまえのことと考えるきらいがあります。しかし,もし,地球上の生物の存続に関係している事がらすべてをほんとうに理解したなら,たいていの人は驚かされるでしょう。しかも,それにはあなた自身の生活も包含されているのです。この惑星の上で生物は奇跡的に生存していると言える,もっともな理由のほんのいくつかを考慮してみましょう。そうすれば,自分の命をよりいっそう正しく評価できるでしょう。

宇宙空間における種々の備え

地球上の生物は,太陽からの光と熱に依存しています。太陽は物質を1秒間に400万㌧の割合でエネルギーに変えており,こうした転換を10億年間継続できると考えられています。ところが,太陽が生成する膨大な量のエネルギーのうち,地球に到達するのはわずかにその20億分の1にすぎません。しかし,生物が生き続けてゆくには,それで十分なのです。太陽のような,これほどのエネルギー生産炉が存在するのは,偶然によるのでしょうか。

太陽から絶えまなく放出されている大量のエネルギーの中には,生物を殺すおそれのある放射線も含まれています。しかし,地球を取り巻いている大気は安全覆いを備えています。たとえば,地上約24㌔の高空の大気中にあるオゾン・ガスの薄い層は,そのような有害な光線を濾過して除き去ります。もし,このオゾンの層が宇宙空間に漂い去ってしまったなら,有害な放射線のために動植物も人間もやがて滅びてしまうに違いありません。このことで感銘を受けたF・E・ミラー博士(スミソニアン協会)は,人間は大気中のこの薄いオゾン層のおかげでこの惑星上で「奇跡的に」生きていると述べました。

生物が地球上で生存してゆくためには,致命的な放射線から守られなければならないだけでなく,雨あられのように飛来する流星からも保護されなければなりません。ところで,生物は保護されているのです。流星の大半は決して地表に到達しません。なぜなら,大気圏を落下するさい,燃えつきてしまうからです。大気中の暖かい層にはいると,流星は爆発するか,崩壊して微小な塵になるかします。もし,流星の大半が大気圏内で焼却されないとしたなら,いったいどうなるか考えてみてください! 何百万とも数知れぬ大小さまざまの流星が地球上のあらゆる場所に落下し,広範囲にわたって生物や土地・財産に損害をもたらすことでしょう。

地球の大気は安全覆いの役目を果たすだけでなく,生物が生き続けてゆくのに絶対不可欠な種々の気体をも供給しています。地球物理学者アーサー・ベイサーは空気のことを,「窒素78%,酸素21%,アルゴン0.9%,二酸化炭素0.03%,その他5,6種類の微量の気体および量の変動する水蒸気などから成る,一定の組成をもつ混合気体」と説明しています。さて,こうした気体のあるものは,それ自体はまさに致命的なガスです。ところが,そうした気体がちょうど適当な割合で混合しているので,人間は害を受けることなく呼吸できるのです。それにまた,もし空気中の酸素の量がもっと多かったとすれば,可燃物は非常に燃えやすくなり,火を制御するのは非常に困難な問題になったでしょう。

種々の気体がまったく偶然に地球上の生物にとってちょうど適当な割合で混合されて大気が作り出されたなどと考えられるでしょうか。むしろ,このことや,致命的な放射線や飛来する流星から生物が守られているという事実は,生物の生存を可能にしている種々の備えに対して責任を持っている理知のある実在者の存在を示しているのではないでしょうか。

あの驚嘆すべき備え: 水

水なくしては,動植物も人間も生命を維持することはできません。幸いにも,水は豊富に備えられています。しかも,水はほんとうに特異な液体です。水の分子はおのおの,水素原子2個と酸素原子1個でできています。水素はこれまでに知られている気体の中でも最も燃えやすい気体ですし,酸素は物質の燃焼に不可欠です。ところが,水素原子2個と酸素原子1個とを結合させると,驚くべきことに,最も有効な消火物質の一つが得られるのです。すなわち,水です。

また,水を冷却するさいに生ずる効果も,水が独特の液体であることを例証しています。湖や海の水が冷たくなると,重さを増して,より軽くて暖かい水を上に押し上げます。ところが,水全体の温度が摂氏約4度に達すると,驚くべきことが起こります。つまり,作用が逆転するのです! すなわち,水温が氷点である摂氏0度に近づくにつれて水は軽くなり,こうしてより暖かい水の上方に層をなして留まります。次いで,その上層部の水は凍結して氷になります。氷は水よりも軽いので浮上します。このようにして,水生生物は守られるのです。もし,このような現象が生じないとすれば,すべての湖や海洋さえ,やがて固く凍結してしまい,この地球は「冷凍庫」のような状態になり,動植物はおろか人間も生存できなくなるでしょう。

また,河川や湖沼や海から遠く隔たった地域にも生命を維持するのに肝要な水がもたらされる仕方も驚くべきものがあります。太陽がもたらす熱は,何十億㍑とも知れぬ膨大な量の水を絶えず水蒸気に変えています。空気よりも軽いその水蒸気は,高空に浮いて雲を形造ります。太陽エネルギーによって作り出される風や気流はその雲を移動させます。雲の中の空気の温度が下がると,水蒸気は凝縮して微小な水滴となり,その水滴は塵の粒子に付着します。その大気中の塵は,崩壊した流星を含め,さまざまの源から生じます。次いで,そうした水滴は互いにくっつき合って,より大きな水滴,つまり雨になります。

雨滴はある大きさに達するまで大きくなるにすぎません。次いで,雨となって降りはじめます。もし,そうではなくて,雨滴が巨大な水滴になるとしたらどうですか。それは悲惨な結果をもたらすでしょう。アーサー・L・ブラウンは自著,「神の足跡」という本の中でこう述べています。「柔らかな雨を降らせる備えがなかったなら,草本類はそこなわれ,作物は地に打ちのめされ,木々は葉や果実を奪われ,原野には掘り返されでもしたかのような深いみぞが刻まれ,土壌は洗い流されたであろうし,雲は通過するたびに恐怖の的とされたであろう。しかし,現行の取決めはなんと情深いものであろう。雨は破壊的な滝のように降るかわりに,あたかも雲には,小さな穴のあるふるいのように穴があけられてでもいるかのごとく,雨は地味を肥やす柔らかな水滴となって滴り落ちるのである。雨が水滴となって落ちても,めったに草の葉一枚そこなわれることもなければ,きわめて繊細な花でさえ傷つけられることがない」― 110,111ページ。

地球上のきわめて重要な水の供給にかかわるこうした要素は,そのすべての背後に偉大な計画者が存在することを物語っているのではないでしょうか。

生物の相互依存

地上のわたしたちの周囲のことを考えてみると,あらゆる種類の生物がおのおの互いに依存し合っているという事実にほんとうに感心させられます。

たとえば,緑色の植物は,人間や動物にとって不可欠な食物である炭水化物を生成します。植物がどのようにしてそれを生成するかは依然として科学者の頭を悩ませている問題です。植物生理学者ローレンス・C・ウォーカーは述べました。「植物学者にとって最大の不可解な事がらは,緑色植物がそうした目的のために用いている成分を使って炭水化物を合成するには,どうすればよいかという問題である。葉緑素は実験室で用意できるし,空気を構成する種々の気体はどんな割合にでも混合でき,また触媒(促進剤)としての光のエネルギーを供給することもできる。ところが,どうしても炭水化物は生じないのである。もし,その秘密が解明されたなら,人間は,しかも普通の校舎ほどの大きさの工場を使って,おそらく世界中の人びとを養うことができるであろう」。

植物は炭水化物を生成するだけでなく,その過程において炭酸ガスを用い,人間や動物に不可欠な酸素を放出します。こうして,植物は炭水化物の生成過程を通じて空気を絶えず浄化しています。これは空気の汚染源となっている,人間の作り出した工場とはなんと異なっているのでしょう。

生物が相互に依存し合っていることを示す証拠は,バクテリア,昆虫,鳥その他の動物が土壌の生産力を維持するために貢献している点にも見られます。さまざな生物のふん,つまり排せつ物は可溶性の窒素などの貴重な養分を供給し,土壌を肥やします。ある種の土壌バクテリアは気体状の窒素を,植物の成育に必要な窒素化合物に変えます。地中に穴を掘って生活している虫や昆虫が絶えず下層土を地表に押し上げているので,表土は厚さを増してゆきます。

こうした相互依存の関係すべてには奇跡的なものがあるのではないでしょうか。

人間の出生時における奇跡

正常のおとなの心臓は,二種類の別個の循環系統を扱う二重ポンプに似ています。心臓の左の部位には酸素を添加された血液がはいっていますが,右の部位には酸素を失った血液がはいっています。心臓の両側の内腔が完全に分かれているので,酸素を失った血液と,肺から送られてくる酸素を添加された血液とが混合しないようになっています。

しかし,胎児は血液を循環させるための二種類の別個の系統を必要としません。なぜですか。なぜなら,胎児の血液と母親のそれとは胎盤によって別々にされてはいるものの,その胎盤の働きによって,母親の血液が,老廃物を運び去ったり,酸素や養分を供給したりする仕事の両方を果たしているからです。胎児の肺は機能を営んでいないので,血液を二分しておくわけにはゆきません。かえって,血液はすべていっしょに流れなければなりません。このことはどのようにしてなされるのでしょうか。胎児の循環系統には二つの「迂回路」があります。つまり,心臓を二分している壁(障壁)に穴があいています。血液はこの穴を通して両側の内腔の中でまじり合います。また,心臓から出ている二つの大動脈が導管でつながれています。しかし,出生時にもその穴や導管がそのままになっているとしたら,それは胎児の死を招くものとなるでしょう。

その取決めを変える仕組み,またその変化に関係している重大なタイミングは,科学者を当惑させずにはおかない奇跡なのです。出生のさい,心臓内のその穴の周辺の組織の弁状片が瞬間的に穴を閉じます。やがて新しい組織が増殖して穴をふさぎ,その穴は一生涯封じられたままにされます。また,前述の導管には,なめらかな筋肉でできた丈夫な被膜状のものがあり,出生時にはそれが収縮して導管をふさぎ,血液を肺に入れさせます。収縮した筋肉はやがて退化し,消失します。毎分どこかで出生が行なわれていますが,そのほとんど大多数の場合,こうした驚嘆すべき調整が支障もなく行なわれています。そして,わたしたちは,そうした調整が出生時に起きたからこそ生き続けているのです。

生物が生存し続けることは,確かに一つの驚異です。であれば,生物が今日まで生存してきたという事実は,命の与え主が存在することを示しているのではないでしょうか。聖書はそのかたを神とみなしています。(創世 1:1)生物が生存し続けられるよう,神が講じた驚嘆すべき方法は,神がご自分の創造物に積極的関心をいだいておられることを示しているのではないでしょうか。このことは,神は決して人間にこの地を荒廃させるままにしてはおかれないということを保証しているのではありませんか。(黙示 11:18)また,神は人類に対するすばらしい目的を持っておられるに違いないと結論するのは,理にかなっているのではありませんか。

では,神との良い関係にはいり,またその目的にあずかれるよう真剣に努力すべきなんと多くの理由があるのでしょう。

[6ページの図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

水蒸気が冷えると,雲ができる

雲が冷却すると,降雨が起きる

目に見えない水蒸気の層

雨

雨の一部が蒸発する

河川や湖沼の水の蒸発

陸上の水分の蒸発と,植物からの水分の発散

降雨により地下に浸透した水

海洋の水分の蒸発

河川,湖沼,海洋に流入する地下水

地上のあらゆる生物にとって肝要な水は,太陽エネルギーによって河川や湖沼から高空に運ばれ,柔らかな雨滴となって地上に降る

[8ページの囲み記事/図版]

出生前の胎児の心臓の中には穴があるが,それは胎児にとって非常に大切。出生時には弁状の組織が奇跡的に一瞬のうちにその穴をふさぐが,母胎から出て生きてゆく子どもにとって,これは非常に重要な事がら

[5ページの図版]

毎日,2億もの流星が大気圏に飛来するが,大気はそれら流星を崩壊させて,人間を保護している

オゾンの層は太陽からの致命的な光線を濾過作用によって除去するが,光として必要な光線は通過させる

人間が呼吸するのにちょうど適した割合で種々の気体の混合した空気

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