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目ざめよ! 1974
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ほねの折れるパズル

ベネズエラの「目ざめよ!」通信員

ほねの折れる難しいパズルをしたことがありますか。重さが600㌔以上,各部の長さがときには2㍍以上もあるパズルはいかがですか。それは,まるで『クジラのように大きなパズル』ではありませんか。まさにそのとおりです。これはクジラの骨のパズルなのです!

しばらく前,わたしはベネズエラのマルガリタ島で,クジラの骨を組み合わせて標本を作ったある大学教授と話をしました。その標本作りはほんとうに骨の折れる仕事でした。

荷の運搬や積み降ろしは,科学研究センターの監督のもとに,漁師たちによって注意深く行なわれました。骨は特別に注文したわけではありませんでしたから,やがてうず高く積まれた骨の山ができあがりました。今や教授は,ほんとうのパズルを手にしたのです!

骨をきれいにする仕事に直ちに取りかからねばなりませんでした。太陽と土壌の影響ですでにかなり腐食していたからです。そうした作業にもかかわらず,骨はなかなかきれいにならず,白とはほど遠い色をしていました。

そこで教授たちは2か月近くかかって,骨をごしごし洗いました。骨にこびり付いた脂肪は,クレンザーでも漂白剤でも中性洗剤でも取れませんでした。最後にある人が,天火用の洗剤を使ったらどうかと思いつきました。

教授はそれを使ってみました。すると見てください。きれいになったのです! その洗剤の使用によって骨をきれいにする仕事はじきに終わり,次に骨格を組み立てる仕事に取りかかりました。

この作業を行なうにさいし,創造者エホバ神のすぐれた知恵を目にすることができました。全く同じ形の骨はありませんでした。こうした特徴は,作業に携わっている人々にとって大きな助けとなりました。そしてこの点は,脊柱を組み立てるさいに特に感じられました。

互いに隣接する脊椎骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨の板があります。それぞれの椎間板の接合面に合う脊椎骨は一つだけしかありません。脊椎骨を組み立てていると,どの脊椎骨とも合致しそうにない椎間板が幾つかあることに気づきました。その結果,さらに多くの脊椎骨があるに違いないと考えられるようになりました。そこでキュバグア島を調べてみるとまさにそのとおりで,地面に露出したままの脊椎骨がまだありました。

骨を実際に接合する段になって,骨全体はあるガレージに移されました。そしてそのガレージの中で,頭骨や肋骨,あるいはその他のもっと小さな骨が,青銅製のネジを使って組み立てられていきました。

脊椎骨を組み立てるさいには,鋼鉄の棒を使いました。まず脊椎骨と椎間板の中央部および頭骨に穴をあけ,次いで鋼鉄の棒を脊柱の中を通して頭骨の穴につなぎました。この尾骨がどれほど長いかは,骨が組み立てられた時に,ガレージよりも長くなり,外の歩道にまではみ出てしまったことからもわかります。偶然にそこを通りかかった人が,クジラの尾骨が通りに突き出ているのを見て驚いている様子を想像してください!

頭骨は非常に重く,全重量の四分の一近くにもなります。頭骨を初めに取り付けたところ,その重みで台枠は曲がってしまいました。頭をもっと平衡の取れた位置に移し,また支柱をずらすことによって,同じ台枠を用いることができました。

少し離れたところに立って,組み立ての完了したこのパズルをながめている教授には,ほねの折れる仕事にこうして取り組んだことを喜ぶ十分の理由がありました。しかしこの仕事は,やがてどのように発展していったでしょうか。

海洋博物館の構想が同教授を含めた大学教授の間で長い間練られていました。そして,今や明らかに,そのための基礎が置かれました。では,海洋博物館の実現を目ざして努力を払うことはどうでしょうか。

計画が具体化するにつれて,実現化にいっそう拍車がかかりました。この計画に伴う教育的価値を認める人々がさまざまな寄付をするようになったのです。サンゴ,貝殻,いかり,甲殻類の動物など,海と関係のあるあらゆるものが持ち込まれました。マルガリタ島沿岸に生息する魚の標本,藻類,カキやムラサキガイの養殖法を示す写真,サメやイルカの骨格などについても,調査が行なわれることになっています。

もちろんクジラも,それ自体で重要な位置を占めています。まもなく,クジラのなめらかで白い骨格が姿を表わすでしょう。クジラの骨は現在,手動式の小型研摩器でみがかれており,腐食を避けるためにその後,透明のプラスチック・ニスが吹き付けられることになっています。

このように今日,オリエンテ大学科学研究センター付属海洋博物館がマルガリタ島に誕生したのは,ある一人の人がほねの折れる仕事を進んで受け入れたことに端を発しました。

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