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  • 悪魔の存在に対する疑い ― それは確かな根拠に基づくものですか
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目ざめよ! 1975
目75 2/22 4–6ページ

悪魔の存在に対する疑い ― それは確かな根拠に基づくものですか

西暦紀元後の最初の1,700年の間,クリスチャンであることを公言する人々のなかには,悪魔の存在について疑問を持つ人はほとんどいませんでした。人々はこの語を,「サタン」という名前を持つ悪い霊者,神と人との主要な敵を指すものと理解していました。しかし,悪魔に関する不合理な,矛盾した教えが発達して,ついに大きな混乱を引き起こし,人々を不信に落とし入れました。

例えば,今日における悪魔の一般的な概念は,「暗黒時代」に発達した迷信と関連を持つ場合が少なくありません。暗黒時代の美術は,神と人間のこの大敵を,しっぽのある,そして頭に角が突き出た,手にフォーク形のくま手を持つ,翼のある醜い生き物として描いています。どんな病気でもその原因はみな直接に悪魔に帰せられ,また悪魔は火の燃える熱い地獄の番人と信じられていました。

「理性の時代」の影響

次いで,「啓蒙」時代とか「理性の時代」と呼ばれた十八世紀が訪れました。その時代の思想家たちは,民衆を無知に閉じ込めていた迷信に攻撃の矢を向けました。科学的,“合理的”な考え方が強調されるにつれ,超自然の事柄は軽べつされるようになりました。

それに続いて,精神分析学者のジークムント・フロイトは,人が悪魔の存在を信ずるのは,その人が幼少期にか酷な男親から虐待されたからだ,という説を唱えました。聖書の悪魔サタンへの言及は,単なる悪の擬人化にすぎないと見る傾向が一般的になってきました。

聖書学者のなかには,聖書記述者たちは異教の信条から借用して「悪魔」を描写した,と主張する者さえ少なくありませんでした。そのような信条の源の一つは,西暦前六世紀にゾロアスターによって創始された,古代イラン(ペルシャ)の宗教であると考えられています。ゾロアスター教は「二元論」を教えます。それによると,最高神アフラ・マズダにはアーリマンという敵があって,終わりの時にアフラ・マズダがこれを征服することになっています。

また,聖書は悪魔サタンのことを述べてはいるけれども,そのような者がいることを実際に信ずるよう要求しているのではなく,古代イスラエルに見られた一般的な感情を反映しているにすぎない,と言う学者たちもいます。

混乱に拍車をかける現代の見方

悪魔に関する現代の教えは,混乱に一層の拍車をかける結果となりました。多くの人々が依然として,サタンとは悪い霊者のことである,と信じているのに対し,他の人々は,悪魔は人類にとって本当に益となる,と言います。例えば,「ザ・プロセス」と呼ばれる宗教団体の成員は,サタンは「許されて,今ではキリストと一致して働いている」と言います。

悪魔とは,あるものが擬人化されたものである,と信ずる人々の間にさえ意見の不一致が見られます。サタンは悪の勢力を象徴すると考えている人がたくさんいるかと思うと,サタン的力を有利に利用できると考えている人々もいます。「サタンの教会」の「女祭司」は,「わたしたちにとってサタンは,わたしたちが自分の望むものを得るのに役立てることのできる生命力の象徴にすぎない」と言いました。

このように,多くの人々は悪魔を人格的存在と信じ,他の人々は力と信じています。またサタンを,神と人との宿敵と見ている人たちもいれば,同じサタンを,恩恵を施す者と見ている人たちもいます。

疑いを持つ確かな理由?

これらの相反する説は,悪魔の実在を疑う確かな理由と言えますか。ではさらに詳しく検討してみましょう。

聖書は悪魔サタンのことを幾度も述べていますが,悪魔の外見を描写することはしていません。とがったしっぽとフォーク形のくま手を持つ,翼のある悪魔は,火の燃える地獄の番人であるという,世間に広まっている考えは,多分に画家の想像によるものです。画家の多くは,イタリアのカトリックの詩人,ダンテ・アリギエーリの「地獄編」の影響を受けていました。

この概念に嫌悪を感ずる人々は,聖書が悪魔についてそのようなばかげたことを教えてもいなければ,火の燃える地獄の存在を教えてもいないことを知ると喜ぶでしょう。反対に聖書は,『死者は何事も意識せず』,全く無意識であると,はっきり述べています。(伝道 9:5,10)ですから,世間に広まっている悪魔についての考えの多くは,聖書に根拠を持つものではありません。

では,いわゆる「啓蒙されたうえでの」超自然力の否定はどうでしょうか。これによって人類の状態は本当に改善されましたか。導きを受けない人間の理性は,食物,衣服,住居,意義ある生き方など,人間の基本的な必要を十分に満たす,より安全で,より道徳的な世界をもたらしたでしょうか。いいえ,世界はそのような状態にはなっていません。そして,あるものの実在を単に否定するだけでは,そのものが存在しないことの証明にはならないということは,道理をわきまえた人であるならだれでも分かるはずです。

また,聖書がゾロアスター教から悪魔に関する教理を採り入れた,という主張にも証拠はありません。インド-イラン学の教授,ジャケス・デュチェン-ギレミンによると,アフラ・マズダ(ゾロアスター教徒の最高神)とその敵アーリマンは,両者とも「永遠の昔から存在しているもののよう」です。しかし聖書は悪魔についてそのように述べてはいません。反対に聖書は,悪魔に初めがあったこと,彼が『真理のうちにかたく立たなかった』ことを教えています。―ヨハネ 8:44。

したがって,悪魔の存在に関して人々がいだいている疑問の多くは,世間に広まっている迷信や独断的な推理に基づくもので,それ以上の根拠を持つものではありません。そうした事柄は,悪魔の実在を否定するための,あるいはこの問題に関する信頼できる証拠を調べることを拒否するための有効な根拠とはなりません。しかし,そのような証拠はどこにあるのでしょうか。人はどうすれば,悪魔が本当にいるかどうかを,確実に知ることができるのでしょうか。

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