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目ざめよ! 1977
目77 1/8 4–5ページ

諸問題は解決されていますか

今日存在する様々な苦しい問題からすっかり解放された生活が送れる,というのですか。どうしてそういうことが可能でしょうか。世界を見ると問題は増大しています。

例えば,地球上のほとんどすべての国に,極めて深刻かつしつような経済問題が存在しています。適当な職が見つからなくて困っている人が多数います。負債はこれまでの最高額に達しています。父親たちは家族を養うことについて心配しています。母親たちは物価が上昇の一途をたどるのを見,収入だけで暮らしてゆこうとする時にざせつ感を感じます。多くのいわゆる繁栄している国の老人の半数以上は貧しい生活をしています。貧しい国々では飢えと文盲が増大しています。

にもかかわらず,世界の最も優れた経済学者たちも,全部の人に永続的繁栄を約束する経済制度を作ることができません。彼らはこの不安定な制度を一時的に取り繕うことを試みるだけで,それもまたがかいします。

家族生活の崩壊

家族生活も,世界中で崩壊が見られ,向上してはいません。多くの国が次々に離婚の新最高数を出しています。

今ではごく普通に見られる夫婦の状態の中にいるある婦人は,次のように書いています。「私はとてもみじめです。夫は理由らしい理由もないのに腹を立てます。結婚している息子が一人いますが,帰ってきてもほんのしばらくいるだけで,私のことを少しもがまんしてくれません。友達はほとんどありません。年がたつにつれて,ますます孤立していく自分を感じます。私は世界中で独りぼっちのような気持ちがします。生きがいのある生活を送るにはどうすればよいのでしょうか」。非常に多くの人がこの人と同じように考えています。

今日の親は別の心配を抱えています。彼らの子供は,他の世代の人々が若い時に経験したことのない問題に直面しています。世界が暴力と生存競争の場と化しているのを見て,若者の多くはそれを嫌悪しまた恐れています。ある学生リーダーは卒業式の時のスピーチで,「学窓を巣立つ日のきょう,ぼくたちはざせつ感と絶望感に打ちひしがれています」と話しました。

親はどこに信頼できる助けを求めることができますか。ニューヨーク・タイムズ紙に掲げられた次の社説は傾聴に価します。それはこういう内容でした。『一世紀かそれ以上の間親たちは家族生活に関する助言を浴びるほど受けてきた。医師,看護婦,教師,神学者などがそれぞれの忠告を与え,そしてここ数十年の間に心理学者や精神分析学者たちが彼らに加わった。しかし,もしこの良い忠告を全部集めて検討するとしたら,どういうことが分かるだろうか。それは恐らくごちゃまぜの矛盾の集積に過ぎないであろう。だから気の毒なのは親である。父親にせよ母親にせよ,忠告を求める点で良心的であればあるほど,恐らく一層混乱するであろう』。

科学の問題

科学があのより良い世界をもたらし,人類を悩ましている多くの問題を解決する,と考えられた一時期がありました。しかし現在では科学者自身が次のことを認めています。つまり科学は,それが解決する問題より多いとまでは言わなくとも同じほどの数の問題をしばしば作り出している,ということです。

サイエンティフィック・アメリカン誌の1899年7月号を読むと,科学への期待がはずれたことを示す一つの例に気付きます。その当時,この科学誌は,自動車が『都会生活にすばらしい影響を及ぼすであろう』と予言していました。そして『軽いゴムタイヤを付けた乗り物が,ほこりも臭気もない清潔な道路を,速い速度で騒音もたてずに走り,現代の都会生活のいらいら,混乱,緊張などを大幅に除去する』というふうに述べていました。

実際の経験から見ると,その予言は今日ではこっけいなくらいではありませんか。それとは全く逆の事態が出現しました。加えて毎年世界中で幾万もの人が自動車事故で死んだり,けがをしたりしています。

機械を発明した人々でさえ,より良い世界への夢をくだかれた不安を言い表わしました。1942年,第二次世界大戦中のこと,兄のウィルバーと共に飛行機を開発したオービル・ライトは,大量生産自動車の開発者ヘンリー・フォード一世宛てに次のような内容の手紙を送りました。『ウィルバーとわたしは,飛行機が世界平和を早めると考えていました。しかしその逆になったようです。あなたも,これまでの偉大な発明の一つである大量生産を創案されたとき,それが世界を破壊するための戦車の製造に用いられるとは少しもお考えにならなかったことでしょう。どんな有用なものを紹介しても,それを悪用する方法を見つける者が必ず出てくるようです』。

医学の分野にもこれと同じざせつ感があります。現代医学は病気を征服してより良い世界へ導く,という高い希望が持たれていた一時期がありました。しかし病気は征服されていません。それどころか,ガンとか心臓病などの最悪の病気の中には,最大の増加を見せているものもあります。治療に払われる努力には,逆効果を生んでいるものさえあります。アメリカでは,医師の処方する薬剤の直接の影響で死ぬ人が一年に約3万人おり,有害な反応に苦しむ人はその10倍もいる,と言われています。

平和がない

かぎや刑務所,警察力,軍隊または破壊用武器などのない,完全に平和な世界についてはどうでしょうか。世界はそういう平和とはいつの時よりもほど遠い状態にあります。犯罪は急増しています。諸国家は今や一年に約3,000億ドル(約90兆円)を武器に費やします。戦争は次々に起こります。人間の指導者たちは確かに恒久的世界平和をもたらすことに失敗しています。

1800年代の終わりから1900年代の初めにかけて,ほとんどの指導者は平和と繁栄のすばらしい新時代を予告しました。ある百科事典には,「西暦1914年以前には,神学者までがすべての文化人や知識人と同じく,世界はより良い将来へ向かって進んでいると信じていた。古い時代の一流の人々にとり,1914年は,忘れることのできないショックを受けた年であった」と述べられています。あらゆる“バラ色”の予言に反し,世界は1914年に,それまでの最も恐ろしい戦争の中に飲み込まれてしまいました。そして第二次世界大戦はさらに激しいものとなり,推定5,500万の人命を奪いました。

また近年人々は,特に政府や実業界における腐敗を見てきました。その結果,世論調査の示すところによると,人間の制度に対する人々の信頼は最低の状態です。

人々に影響を及ぼすこうした問題の非常に多くが,彼らの力の及ばないものであるところに,ざせつ感の生まれる原因があります。そのために感情がしだいに不安定になります。アメリカだけでも昨年,ただ一種類の薬剤,すなわち精神安定剤のために約5,700万枚の処方せんが書かれました。ですから錠剤となると幾十億錠に上るでしょう。

非常に長い年月が経過した後ですから,一つのことは確かに言えます。人間はわたしたちが望んでいる生活,つまり冒頭で述べたような生活を自分では実現させることができないのです。ですから詩篇 146篇3節に,「高貴な者たちに信頼を置いてはならない。また,地に住む人の子にも。その者に救いはない」と書かれていても,少しも不思議ではありません。

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