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目ざめよ! 1977
目77 2/22 20–21ページ

ミミズ ― 極めて有用なしもべ

人気コンテストがあったなら,きっとミミズは勝つのに苦労することでしょう。数千年にわたって“虫”という言葉は,軽べつ的な意味を持つものとして用いられてきました。古代の詩篇作者は,かつてこう語りました。「わたしは虫であって,人ではない。人にそしられ,民に侮られる」。(詩 22:6,口)しかし,つまらないものと思われてはいても,ミミズは地上の生命を維持する面で,非常に有益な役割を果たしています。

ミミズには,1,800余りの異なった種類があります。あるものは,アンデス山脈の海抜4,500㍍かそれ以上の高地を快適な住みかとしています。湖の水面から50㍍余りも下の泥の中で,日常の活動を行なっているミミズもいます。また,ミミズは,堆肥の山の中にも見られます。

ミミズの体長は実に様々です。縮んだ状態で2.5㌢ほどのものもあれば,完全に縮んでも長さが約1㍍にもなるオーストラリア産のミミズもいます。また,これら大型のミミズの中には体を伸ばすと,3㍍から4㍍近くになるものもいます。

色についてはどうですか。普通の赤茶色のミミズはよくご存じでしょう。でもその外に,緑色,紫色,また薄い灰色のミミズもいます。

普通のミミズをよく観察する

普通のミミズは体長が25㌢くらいで,120から150ほどの円筒形の環節でできています。鳥についばまれたりしてこれらの環節の幾つかが失われても,その部分は再生されます。しかしそうした再生能力には限度があります。ですから,一匹のミミズを半分に切っても二匹の別個のミミズができる訳ではありません。前端と後端以外の各環節には,“剛毛”として知られているとげが八本ずつあり,土の中をはって行くときには,このとげで土をしっかりつかみます。頭部から尾部に向かう筋肉組織によって,ミミズは体を伸縮させることができ,環状の筋肉によって,筒形の体を縮めたり広げたりします。五組の心臓は,ミミズの循環系の一部となっています。

他の多くの生物と違って,ミミズには目,耳,肺,またえらなどがありません。そうした重要な器官がないのに,どのように生きていられるのでしょうか。ミミズの皮膚には光を感じる細胞があります。それで明るい光にさらされると,ミミズは地中の暗やみへ急いで引っ込みます。鋭い感覚を持っているので,ネズミや鳥の動きなど,ほんのわずかな振動でも捕えることができます。また,ミミズの呼吸はすべて皮膚を通して行なわれます。

ミミズの生殖は他の多くの動物の場合と異なっています。一匹のミミズが雄でもあり,同時に雌でもあるのです。それでも,受精が行なわれるためには別のミミズが必要です。交尾には三,四時間かかり,その間に精子が交換されます。その後どんなことが起こるかについて,大英百科事典はこう述べています。「ミミズは別れて卵嚢を作る。卵嚢は前進し,14番目の環節で卵子を拾い,9番目と10番目の環節でもう一方のミミズが残していった精子を拾う。卵嚢は頭部まで移動し,そこで受精が行なわれる。交尾後24時間のうちに,卵は卵嚢のまま土の中に生み出される」。

ミミズの主食は腐食した植物です。これは大抵,穴の入り口近くにあるものから得られます。その外,地中を掘りながら食べる土からも養分を摂取します。ミミズの口は吸い上げポンプのような役割を果たし,通り道にあるものすべてを取り入れます。土や砂は食道を通り,丈夫な膜で裏打ちされた餌袋に送られます。餌袋の中の細かい砂は消化液と共に作用して,摂取されたものをのり状にします。有機物は消化され,残りはミミズの体内を通って,地中か地面のいずれかに排せつされます。

ミミズの活動は,どんな面でわたしたちに益となりますか。ミミズの掘る穴によって,土の通気と水はけが良くなります。ミミズのふんは,有機物と容易に結合し,腐植土を作り,土地を肥沃にします。ミミズのふんの組成に関し,「有機的園芸と農作」は次のように述べています。「厚さ15㌢ほどの上層の土(表土など)に比べると,ミミズのふんには,硝酸塩が5倍,置換性カルシウムが2倍,置換性マグネシウムが2.5倍,有効リンが7倍,そして置換性カリウムが11倍多く含まれている」。

ミミズを使った実験によると,土の中にミミズがいると,確かに作物の収穫量が増えます。ミミズは毎日,自分の体重と同じほどの土を自分の消化管に通して排せつします。ほんの1エーカーの耕地で幾万匹ものミミズがこうしたことを行なっているとすると,途方もない規模で土壌作りが行なわれていることになります。アメリカナ百科事典はこう述べています。「肥沃な牧草地では毎年1エーカー当り10ないし15㌧,多くの場合それ以上のミミズの排出物が土となって地表面に運ばれている」。

数々の公開実験計画は,ミミズがいなければ使いものにならない土地や物質に対して,ミミズが驚くべき事柄を行なうことを明らかにしています。ミミズは都市の廃物を貴重な肥料に変え,やせたトウモロコシ畑に産出力を取り戻させます。1976年7月30日付ニューヨーク・タイムズ紙には,ミミズの飼育家の次のような言葉が記されています。「やせた土地に細かくしたごみを数㌧すき込み,そこへ1平方㍍当り50ないしは100匹のミミズを放すと,その土地は三,四か月のうちに今まで見たこともないほど肥沃で黒い表土に変化する」。

まさにミミズは,有益なしもべと言えます。このように土壌作りの巧みな生き物が備えられていることに対して,わたしたちはその創造者である神に感謝すべきです。

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