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目ざめよ! 1977
目77 10/22 16–19ページ

自分で星を見付ける方法

水晶のように澄んだ夜空の星を見上げて,宇宙の驚異に胸を打たれない人がいるでしょうか。ところで,あなたは星や星の集まりを見分けることができますか。それとも,夜空は光の斑点がただごちゃごちゃと散らばっているだけに見えて,どの星が何かを見分けることなどあきらめていますか。

星は絶えずその位置を変えているため,夜空の星を見付けるのは,地上の場所を探す場合より,いっそう困難です。しかし,その動きは秩序正しく,夜を通して,刻々とその場所を変えていきます。また,天体の様相も,一年を通して月ごとに変化します。こうした見かけ上の動きは,地球の運動に起因します。前者の動きは地球の自転,後者の動きは太陽の周囲を回る地球の年周運動によるものです。

自分で星を見付ける方法を学んで,いくつかの星を分けられるようにするのは楽しいことではないでしょうか。北半球に住む人は,“北斗七星”を起点にすることができるでしょう。これは七つの明るく輝く星の集まりで,そのうちの四つがひしゃくのわんを,残りの三つが湾曲した柄を描いています。この星の群れは,英国では“すき星”もしくは“荷車星”という名で知られています。これらの星の配列は,確かにそうしたものにも似ています。

全天の星は群れを成してさまざまな星座を形成しています。その多くは古代から知られており,人,動物その他の物の形をしているとみなされてきました。天文学者は天球全域を合計88の星座に分けていますが,素人の関心をひく,十分に明るい星の含まれている星座はそのうちの半分にも達しません。北斗七星は大熊座と呼ばれる星座の一部です。

最初は難しく思えるかもしれませんが,簡単な図表を手掛かりに使うだけで,多くの星や星座が容易に見付かります。年に二晩か三晩,ほんの数分を費やすだけでよいのです。あなたも試してみてはいかがですか。

夏の空の星

まず北斗七星を基にして北極星を見付けることからはじめましょう。春,夏または秋の晴れた夜,北の空に北斗七星を探してください。ここでは,便宜上,図に示したように,ひしゃくのわんの部分から柄に向かって,星に1から7までの番号を付けておきます。

さて,星2から星1を通る直線を引き,それをひしゃくと同じほどの長さ延長すると,小熊座の北極星に行き当たります。この北極星から,北斗七星の方角に湾曲した小びじゃく形の星群をたどっていくこともできます。北極星を通る先程の延長線上を見ると,北極星からさらにひしゃくと同じほどの距離のところに,別の星座カシオペアがあります。これは,“W”形になった五つの明るい星ですから,すぐに見付かります。

これらの三つの星座をいつか2,3時間観察するなら,興味深い点に気付くことでしょう。小さなひしゃくは柄の先端を中心に回転します。同様に,北斗七星とカシオペアも,北極星の周りを時計の針と逆方向に回転します。これは,地球が地軸を中心に回転しているためです。

夏の夜には,北斗七星は北極星の西に見え柄を上に向けています。この柄を基に別の星を見付けることができます。湾曲した柄を,さらに上方に,ひしゃくの長さと同じほどの距離をたどっていくと,ぽつんと輝くオレンジ色の明るい星があります。これが牛飼座のアルクトゥールスです。この曲線をさらにたどっていくと,同様に一つぽつんと輝く乙女座のスピカがあります。

再び北斗七星に戻り,1から4を通る長い直線を描いてください。アルクトゥールスを通過して空のずっと先までそれを延長するとついに,印象的なさそり座が目に映ります。このさそりの心臓部に,明るい“赤色巨星”アンタレスが輝いています。さそりの長い尾は,南の地平線に向かって大きく弧を描き,先端部で巻き上がっています。それでこの星座を,長い尾を風にたなびかせるたこになぞらえた人もいます。アンタレスは,これまでに知られている星の中で最大の星の一つです。この星は非常に大きく,その中心を太陽の位置に置くと,太陽系の内側の部分はほぼ火星の軌道までこの星に包含されてしまいます。地球はアンタレスの奥深くに入り込んでしまうでしょう。

さて,また北斗七星に戻って,新しい方角に進んでみましょう。3から出発して4を通る直線を東の空に延ばすと,白鳥座のデネブに達します。デネブは“北十字”の頂点に位置しています。この時期になると“北十字”は横たわった形になっています。六つの星が十字を描いているわけですが,縦に並ぶ星の中間の一つは,ぼんやりとしか見えません。

デネブに至る直線は,途中で,これよりもさらに明るい琴座のベガのそばを通ります。ベガとデネブは,もう一つの明るい星,わし座のアルタイルと共に,大きな三角形を描いています。アルタイルは両脇に二つの暗い星を伴い,これら三つが一直線に並んでいます。

いかがですか。ほんの数分で夏空の主な星や星座を知ることができました。これらの星や星座に一度“お目にかかる”なら,それらを見付けるのに毎度北斗七星からはじめる必要はありません。星の特有の配列を見れば,その多くはすぐに見分けられます。カシオペアは“W”形,さそり座はたこ形,デネブは十字形,ベガはすぐに目につく三角形の一端を占めているといったぐあいです。それらはみな空に独特の模様を描いています。

これらの星座を紹介されたなら,夜外に出ている時には彼らと時々旧交を暖めたい気持ちになるでしょう。秋に入ると,星は空を横切って西に移動し,最後には一つ一つ地平線の下に消えていきます。しかし,それと同時に,冬の空を飾る新しい星群が東の空から姿を表わします。この記事の中の二番目の図表は,これらの新しい星を見分ける助けになるでしょう。

冬の空

冬の終わるころになると,柄を下に向けた北斗七星が北極星の東側に見えます。星4から星3を通る直線の延長線上にしし座のレグルスがあります。ここで,しし座の“大かま”に注意してください。レグルスは,このかまの柄の端にあります。4から出て1を通る直線上にはカペラ(小さな雌ヤギ)が輝いています。このカペラには,3匹の“小ヤギ”がぴったりと寄り添っています。3から2を通る直線を追っていくと,牡牛座のアデルバランが見えます。これはヒアデスと呼ばれるV字形の星団の片端に位置を占めています。V字の反対側では,プレアデスと呼ばれる星団がかすかな輝きを発しています。このプレアデスは“すばる”という名でも知られています。中には,この星団が小さなひしゃくに似ていると言う人もいます。ヒアデスやプレアデスをまだ見たことのない人は,双眼鏡で見るとよいでしょう。そこに見える楽しい光景に驚かれるに違いありません。

4と2を結ぶ対角線の延長線上に,カストルと,これよりさらに明るい兄弟星ポルクスから成る双子座があります。5から4を通る直線を目で追っていくと,双子座のずっと先に,最も壮観な星座の一つ,巨人の猟師オリオンが輝いています。オリオンはゆがんだ矩形をしています。上のすみにあるのが,アンタレスと同じ赤色巨星の一つベテルギウスです。反対側のすみでは,リゲルが青白色のきらめきを発しています。一列に並んだ三つの星はオリオン座の三つ星です。この三つ星は,天空で最も明るい恒星,大犬座の主星シリウスの方向を指しています。シリウスと双子座の間に小犬座のプロキオンがあります。

これまでに,重要な星座の三分の一と北半球で見える1等星および2等星の半数以上を見てきたことが信じられますか。ここで,注意を一言。こうして空の道をたどっているときに,表にはない明るい星が目に映るかもしれません。これは,惑星の一つでしょう。木星と金星および時によると火星は,恒星よりも明るい輝きを発します。土星も明るく輝いています。例えば,1977年から78年にまたがる冬期には,アデルバランと双子座の中間点付近に木星が輝いているはずです。また,土星はレグルスに近づくでしょう。

あなたは,ご家族のみなさんとプラネタリウムに行ったことがありますか。星に関する予備知識を持ってプラネタリウムを見学することは,実りの多い経験となるでしょう。プラネタリウムは多くの大都市にあります。ここでは,通常,頭上の空を投影することから始まって,急速に種々の天体の動きを見せるなど,さまざまな企画がなされています。プラネタリウムで投影される星空は,年齢を問わず,すべての人に興味深いものです。また,あなたは,他の星座や星を見分ける上で助けとなる,星に関する資料を経費をかけずに得たいと思っておられるでしょう。南半球の国に旅行することがあれば,南の空に新しい“友人”を作る機会を逃さないでください。

星や星座を肉眼で探すことによって,創造者の力と知恵に対するあなたの認識は高まることでしょう。エホバは星を空に置かれました。そして星はエホバの栄光を反映し,わたしたちがそのみ手の業を楽しみ,かつ驚嘆できるようにしてくれています。これらの星座やわずか2,30個の星を知るだけでも,わたしたちはある程度の満足を覚えます。しかし,わたしたちの視力のとどかない宇宙には幾兆個もの星がある事実を忘れてはなりません。しかも,考えてみてください。エホバ神はそのすべての名をご存じなのです!―詩 19:1。イザヤ 40:26。

[17ページの図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

夏の空

7月10日午後9時

図表は肉眼で見える北の空の一部を表わしているにすぎません

南

西

東

北

さそり座

アンタレス

乙女座

スピカ

牛飼座

アルクトゥールス

わし座

アルタイル

“北斗七星”

7

6

5

4

3

2

1

琴座

ベガ

白鳥座

デネブ

“小びじゃく”

北極星

東西南北の方位は頭上を見上げたときの方角を表わしています

[19ページの図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

冬の空

3月1日午後8時

図表は肉眼で見える北の空の一部を表わしているにすぎません

南

西

東

北

オリオン座

リゲル

ベテルギウス

大犬座

シリウス

小犬座

プロキオン

牡牛座

アデルバラン

双子座

ポルクス

カストル

しし座

レグルス

御者座

カペラ

“北斗七星”

2

1

3

4

5

6

7

北極星

カシオペア

東西南北の方位は頭上を見上げたときの方角を表わしています

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