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目ざめよ! 1977
目77 10/8 25–27ページ

病人を見舞う際の心得

カナダの「目ざめよ!」通信員

あるエホバの証人はひどい心臓発作のために入院していました。彼はその地域のどの会衆の人々からもよく知られ,愛され,非常に尊敬されていました。文字どおり幾百人もの友人たちは,その証人を見舞いに行きたいと願っていました。しかし回復するためには,安静と休息が絶対に必要でした。心配したその妻はこのことを医師と話し合った際,次のように打ち明けました。「エホバの証人には愛のある友人が大勢いるので,このようなときに特別な問題が出てきます」。また彼女はその理由をこう説明しました。「私たちは本当に世界的な家族の成員で,互いに対して真の気づかいを示し,個人的な関心を払うのです」。

こうした偽りのない愛情は,病院の職員や他の患者の間でしばしば話題になります。遠くの町の病院で手術を受けた,へき地に住むある女性の場合がその良い例です。その町のエホバの証人の会衆は,彼女が来ることを知らされました。そこには個人的によく知っている人がいなかったにもかかわらず,その女性はこう述べています。「だれが来るかと,私はいつも面会時間を心待ちにしていました。そしてがっかりしたことは一度もありませんでした。二人,時には六人もの兄弟姉妹が来てくれ,私を元気づけ,一日を明るいものにしてくれました。『まあ,あなたは人気者なのね。こんなに大勢の方が見舞いに来るなんて』と,同室の患者からよく言われたものです」。こうした短い訪問は,以前エホバの証人に耳を傾けなかった患者たちの心を開く上で,大変役立ちました。

そのような喜ばしい結果を考えると,そうした訪問を行なう際に注意できる事柄がありますか。確かにあります。訪問者が多すぎたり,訪問の時間が長すぎたりする場合があるかもしれません。病気のときには独りでいたいと思う人もいますし,感じやすい人なら,一時的な身体上の問題や受けている治療のために,訪問者の前できまり悪く思うでしょう。また,患者が大病をしたあとや手術を受けたあと,余りに早い時期に訪問したことが問題となる場合もあります。

大抵,手術後二,三日は,家族の者だけが訪問するのが最善です。家族が枕元にいれば,言葉を交わさなくても患者は安心感を抱けます。家族が,患者に飲み物を与えたり,食事を取らせたりしてこまごまとした世話をするなら,多くの場合看護婦たちから感謝されます。

大抵,患者の家族やごく親しい友人は,いつごろもっと多くの人に来てもらってもよいかを他の人々に告げるでしょう。それでも分別を働かせることが必要です。非常に元気な人が熱心に話をすると,患者を疲れさせる場合があります。話に耳を傾け,注意を集中すること自体,回復し始めたばかりの人には大変な努力を要することでしょう。

ほとんどの病院は面会時間を定め,病室に入る訪問者の数を制限しています。これは訪問する人には厳しく思えるかもしれませんが,そうした規則を守ることは患者にとって益となります。10人も12人もの訪問者がベッドを囲むなら,大手術や大病でまだ体の弱っている患者はひどく緊張するかもしれません。

患者がベッドやいすの上に起き上がれない場合,訪問者がベッドの両側に並ぶと,患者を疲れさせることになります。訪問者が交互に話しかけるたびに,患者は枕の上で絶えず頭を左右に動かさねばならないからです。顔を片側だけに向け,テニスの試合を見ているかのように頭や目を動かさなくてもすむなら,患者ははるかに落ち着いた気分でいられるでしょう。

のどが痛かったり風邪を引いていたり,また伝染病の他の徴候の見られる人は,患者の益を考えて訪問を避けるべきです。患者に不快な思いをさせないためばかりでなく,衛生上の理由からも,訪問者がベッドの端に腰掛けると,病院の職員は顔をしかめます。訪問者用のいすが十分なくても,患者に対する感情移入や愛ある関心があれば訪問者は立ったままでいることができます。

訪問の長さに関しても,分別を働かせることが必要です。その人と患者との関係や患者の体の状態は,確かにこの点と関係があります。十分間ほどの静かで楽しい会話は,患者にとって大きな励ましとなるでしょう。しかし,30分かそれ以上も一緒に話をさせられるなら,患者は疲労し,病気がぶり返すこともあるでしょう。

励みとなる会話

健康な人が,病人を訪問するのをしりごみする場合があります。何を話したらよいか分からず,当惑してしまうのかもしれません。一方,しばしば病気にかかり大きな手術も体験したことのある人々は,そうした事柄を非常に詳しく話す傾向があります。しかし,これは人を憂うつにさせるものです。それで,励みとなる話をするために誠実な努力が払われるべきです。

エホバの証人の間では,励みとなる話題に事欠きません。会衆の事柄や適切な聖書の考え,また「良いたより」を宣べ伝える際に得られた経験や励みとなる他の多くの事柄を患者と分かち合うことができます。(マタイ 24:14)もちろん患者の年齢や境遇によって,どんな会話をするかは左右されるでしょう。活動できず体が弱っているために患者が気落ちしているなら,訪問者は,他の人々がその人のために祈っていることや,会衆のためにその人自身がささげる祈りの価値について気づかせ,またこの病気に対して示すがまん強さや忍耐はその人の強い信仰と希望を証明している点を思い起こさせることができます。若い人々でも,病気にかかり手術を受けることがあります。若い人の場合,大抵回復は時間の問題です。それで,退院後のことを話すのは非常に励みとなります。同室の他の患者たちが,聞いた事柄によってきまりの悪い思いをしたり当惑したりしないように,その人たちの感情や考え方をも当然考えに入れるべきです。

病人を見舞って益を受けるのは患者だけではありません。若い人々は,お年寄りや病気の友人に真の喜びを与える一方,そうすることによって同情心や思いやりを培うことができます。忍耐という患者の立派な模範は,同様の苦しい経験を知らない訪問者にとって励みとなるでしょう。例えば,ある目の見えない年配の婦人は,関節炎のため手足が不自由でしたが,彼女の陽気な気質は,会いに来る人々にいつもそのような良い影響を与えました。

思いやりのある見舞い品

時折り訪問者は,愛や気づかいの表われとしてちょっとした見舞い品を持って行きたいと思います。世界の多くの国々で,切り花やはち植えの植物はこの目的のために大変役立っています。しかし多くの場合,ベッドのわきには限られたスペースしかありません。また,ある種の花の強い香りは病人にとって苦痛となるでしょう。アレルギー体質の人に花を贈るのは,苦しみを増すだけかもしれません。もちろんいつでも,患者の家族に尋ね,その提案に従うことができます。写真や木彫り,園芸など,患者の趣味や個人的に特別関心のある事柄を扱った書物はたぶん喜ばれるでしょう。しかし,見舞い品は重要ではありません。短い訪問をするために努力したこと自体,非常に励みとなるのです。

病人を自宅に見舞う

忘れてならないのは,病気で家にいる人を見舞うことです。彼らも入院している人々の場合と同様,励ましを大いに必要としています。病気のために家の中の仕事が増え,そのため家族全体が影響を受けているかもしれません。それで思いやりのある訪問者は,単に一人の人を元気づけるだけでなく,その家族を援助する方法を考えます。一時間でも家事を手伝うなら,病気の母親はどれほど感謝するでしょう。家族の危機に際して受けた親切は,ささいな行為であってもいつまでも人の心に残るものです。しかし,その場合,前もって電話をかけるほうが賢明でしょう。そうすれば訪問する適当な時間を取り決めることができます。一方,伝染病やその他の理由で直接訪問しないほうが良い場合には,元気づける手紙を書いたり,気づかっていることを電話で伝えるだけでも患者にとって励みとなります。

病気の間,友人や霊的な兄弟から愛ある励ましを受けた人々が,家族のような仲間が実に多いことを感謝しているのをしばしば耳にします。それで,非常に大勢の友人や訪問者がいるためにうれしい悲鳴を上げることがありますが,分別を働かせるならそのような問題をうまく解決することができます。とりわけ,「優しい愛情に富まれ,あわれみ深い」神であられるエホバに見倣うよう努めるなら,そうした問題を解決することができます。―ヤコブ 5:11。

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