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  • 正直であることが普通の生き方となるとき
  • 目ざめよ! 1977
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目ざめよ! 1977
目77 12/8 3–5ページ

正直であることが普通の生き方となるとき

額面価格の小さいお金が2万5,000㌦(約750万円)入った袋を道端で見つけたらどうしますか。米国ニューヨーク市ブルックリンのあるトラック運転手は,最近そのような事態に直面しました。その袋は,ちょっとした事故の際に,装甲現金輸送車から人知れず落ちたものでした。

このお金を警察に届けたため,トラックの運転手は同僚からひどくからかわれました。同僚たちは,自分たちがそのお金を拾っていたら,どんなことができるか,またどんなことをするかを運転手に話して聞かせました。事件の捜査に当たった刑事に言わせれば,そのトラックの運転手の正直さは「この町の状態からすれば驚くべきもの」でした。別の刑事は,「私は18年間警察に勤めているが,このようなことにお目にかかったことは一度もない。あと18年間警察に勤めていたとしても,二度とこんなことはないだろう」と語りました。そうです,不正直や不正あるいは汚職などのまん延に関する報道なしに一日が終わることはほとんどないというのが真実ではありませんか。あらゆる種類の人々がそうした不正行為に携わっているのです。

昨年,国際的で大規模な贈収賄があり,特にイタリア,日本,ベルギー,そして米国などの国々を揺るがしました。元首相や閣僚,さらにはヨーロッパの一王族までが広範にわたる汚職で告発されました。世に聞こえた米国陸軍士官学校では,幾百人もの士官候補生の不正行為が明るみに出て,その者たちは退学処分を受けました。

そうした不正直行為は,富や地位とは無関係に行なわれるようです。数人の著名な芸能人は,“ブルーボックス”と呼ばれる電子機器を使って料金を払わずに長距離電話で長話をしたとして告訴されました。電子工学関係のある大会社の社長は,過去五年間所得税の申告を怠ってきたことを認めた後,辞職しました。また,裕福な社交界の一名士も,パリから送って来る衣装の関税を安くするために送り状価格を著しく安くさせたことを認めました。

不正を働く機会はほとんどすべての人にとって魅力的なものであると考える人は少なくありません。例えば,最近,パリのあるスーパーマーケットで店員たちが山猫ストを打った際,千人余りの顧客は,制止されるまでに約3万㌦(約900万円)相当の商品を手にして逃走しました。米国図書館協会は,あらゆる種類の人々が書籍を盗み,その被害総額は毎年約2億5,000万㌦(約750億円),にも上ると推定しています。ところが,同協会によると,中でも特に悪質なのは,「医者と法律家の卵」,すなわち忠誠を示す点で模範となることが期待されている人々なのです。

ニューヨーク・タイムズ紙によると,多くの労働者の間では,「働き口があるのに定職に就かず,失業保険の支給を受けることが一つの生活様式になってしまったよう」です。幅広い読者を持つ,新聞の一コラムニストが,「補償額が良い間は,すべての人がその補償を受けているようだ」と述べているとおりです。

「性格上の病気」

しかし,宗教についてはどうですか。諸教会は,自らの会員の間で不正直を抑制する傾向がありますか。そのようなことはほとんどありません。クリーブランド・プレス紙の宗教面の編集者であるジョージ・プラジェンズの次の言葉に注目すると良いでしょう。「不正行為などの疑わしい行為は……教会へ行く人から成る平均的な地域社会で尊敬されている人物にまで及んでいる」。プラジェンズはさらに,内幕を暴露するような論評をして,こう語っています。「彼らは不正行為を罪だと思っていないわけではない。自分たちの行なっている事柄を不正行為とみなしていないのである」。

ですから,何らかの形の不正直を習わしにする人の多くは,自分たちのしている事柄が実際に悪いとは考えていないのです。収賄で有罪とされた,航空機製造会社の一重役は,「それは仕事の枠組みの中に入っており……自然に入ってきた」と語りました。損害保険の請求額を水増しする人は,大抵次のような理屈をつけます。保険会社はこのようなことを予期して,それを保険料の中に含めているのだ。高い額を請求しない人は愚か者だ」。しかし,結局はだれにつけが回って来るのでしょうか。

学生の中には,他の人たちすべてが不正行為をしているのに,自分だけが正直に振る舞うのは不利だと考える人もいます。また,雇用者や政府を出し抜くのは,単に不公正を正すことにすぎないと考える人もいます。大企業や大きな政府は一般の人々を出し抜いているのだから,自分たちをいつも食い物にする者たちに仕返しをしても良いではないか,というのがそうした人の理屈です。「どちらにしろ,相手は途方もなく大きいのだから,損をすることはない」と考える人は少なくありません。しかし,やはり,結局はだれにつけが回って来るのでしょうか。そのような不正直の結果として,すべての人が高い価格という形で支払いをさせられるのではありませんか。

医療保険を悪用して膨大な額の不正な利益を上げていたかどで有罪となった一医師の,憤りに満ちた言葉は,ある人々が自分たちの不正行為をどう見ているかを明らかにしています。この医師は,米国上院の一小委員会で,自分は「お粗末な制度を利用したのだ。その制度はそっぽを向いて,調べようとしなかった」と語りました。この医師の弁護士は,「この人たちは,こうした不正行為をしてくださいと言わんばかりの,不健全きわまりない制度に苦言を呈するために出頭した」と付け加えました。

しかし,どうしてその制度がすべての人を監視しなければならないのですか。また,制度が不正を“招いて”いるとこぼすのは,自分が襲う老人は余りにも良いかもなので犯罪を身に“招いて”いるのだという若い暴漢の言葉とどこか共通点があるのではないでしょうか。そうです,問題は医療保険制度がよく監視しないという点にあるのではありません。新聞の署名なコラムニストはこう論評しています。「より根深く,ずっと多くの問題を含んだ説明がどこかにあるはずである。それは性格上の病気であり,その治療法は神のみが知っておられる」― 1976年9月2日付,アトランタ・コンスティチューション紙。

不正直を治す

事実,神は,猛威をふるっているこの「性格上の病気」を治療する方法を確かに知っており,実際に幾百万もの人々をいやしておられます。例えば,2万5,000㌦入りの現金輸送袋を拾って警察に届けた,前述の配達夫について考えてみましょう。どうしてこの人は,その袋を警察に届ける気持ちになったのでしょうか。ロング・アイランド・プレス紙の報道は,その人の言葉を引用してこう述べています。「私はエホバの証人として,自分の日常生活で聖書の教えを擁護するよう努めています。この場合,ヘブライ 13章18節を指針として挙げることができます」。聖書のその句は,クリスチャンについて次のように述べています。「わたしたちは正直な良心をいだいていると信じています。すべてのことにおいて正直に行動したいと願っているからです」。

ですから,多くの人々の間に広がっている,不正直という「性格上の病気」を克服するのに,聖書の原則が動機付けとなる力として役立つのです。こうした原則を本当に自分たちの生き方としている人々は,あらゆる国民および背景から出て来た人で,その正直さのゆえに知られています。例えば,ザンビアの有力紙ザ・タイムズは,「ものみの塔は正直」という見出しの下でこう報じています。「ザンビア貿易見本市の経営陣は,料金徴収口の要員として[エホバの証人]の会員を採用している。それは,エホバの証人が正直だからである」。

一職員は,これまで不足額が500クワッチャ(約23万円)に上ることもあったのに,エホバの証人の管理した間,不足額は「何と40ヌグィー[約186円]」にすぎなかった,と説明しています。その職員は,「経営陣がものみの塔の人々のほうを望む理由がお分かりいただけると思う。彼らは極めて正直であるので,過去三年間に,経営陣は売上高に関する問題を全く経験していない」― 1974年7月4日付。

これらの人々は,ただ単に生まれつき正直なのではありません。その多くは,元来,正反対の性格の持ち主でした。しかしこれらの人々は,約束された義の事物の体制を神がもたらされるとき,全地に間もなく行き渡る正直の水準に自分たちの生活を合わせているのです。その時生活している人々の人格は現在と著しく異なるので,聖書はその体制を,「新しい天と新しい地」と呼び,そこには「義が宿ります」と述べています。この人たちがどのようにして正直さを自分たちの生き方としたかお調べになってみてはいかがですか。―ペテロ第二 3:13。

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