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目ざめよ! 1977
目77 12/22 4–6ページ

女性が職を求める理由

社会学者たちは,女性が家庭の外に職を求める理由を幾つか挙げます。特に現代の女性は,ひいおばあさんのころに比べて家事が少なくなりました。平均寿命は長く,子供の数は少なくなり,労力の省ける器械や新しい便利な食品が登場したので,現代の女性は,一番下の子が学校に上がる35歳くらいになるともう一日の時間をもてあますようになります。

子供がみな学校に上がったあとや,みな大きくなったあと家庭の外で働くことは,多くの女性にとって一つの解決策になりました。その結果,アメリカでは働く女性の平均年齢が,1900年の26歳,1950年の37歳に比べ,1962年までには41歳になっていました。

急上昇する離婚率 ― アメリカだけでも毎年100万人以上の女性が離婚する ― も,女性を職業市場に駆り出しています。多くの場合彼女らは生活のためにどうしても働かねばなりません。最近のある調査によると,裁判所の定める養育費は,きちんと支払われても,当の子供たちを育ててゆくのにかかる費用の半分以下というのが普通です。現在,労働者総数に含まれる女性三人につき二人近くが,離婚したか別居した女性ですが,その理由はこれで説明がつきます。

さらに,友達や近所の人,そして自分の親までが離婚するのを見ているので,現代の女性の多くは,自分もいつか自活しなければならなくなるかもしれないので,その可能性を考えて計画を立てるほうが,慎重なやり方ではなかろうか,と考えます。夫が生涯養ってくれることを当てにするのは現実的だろうか,と彼女たちは言うでしょう。ですからある女性は,結婚後も続けて働くことを一種の保険とみなしています。40歳くらいになって離婚し,養わねばならない子供たちを抱えながら頼りになる職業技術も職歴もないといった有様にならないためです。

多くの既婚女性が職を求める別の理由は,夫の給料を補うことにあります。ひどいインフレのため,必需品を買うのに余分のお金を必要とする家庭もあります。またぜいたく品を買いたいだけの人もいます。主婦が働かなければそれは買えないわけです。あるいは,夫だけでは維持できないレベルに生活水準を上げたくて働く人もいます。

もし夫の仕事が季節的なもの,あるいは時々一時解雇になるものであれば,妻の収入は安定性のある経済的ささえとなり,家族は苦境を乗り切ることができます。ほとんどの女性は,建築や製造業など昔から男性が支配してきた分野ほどに速く失業による打撃を受けることの少ない,サービス関係の職業に就きますから,特にそういうことが言えます。

一つの支配的影響力

以上の事柄が多数の女性の就職を促す原因となっていることは事実ですが,この傾向を生んだ主な原因は女性解放運動にあるようです。この運動が前面に持ち出した概念が原因となって多くの女性が,そして同運動と直接には関係を持たない女性までが,家政を行なうことへの不満を表わし,自己の主体性と独立を求めました。彼女たちは自分の家族の外の世界とかかわりを持つことを望みます。

一部の女性にとっては,婚姻自体が,新しい道徳を有する現代の世界においてはもはや実行しにくい制度として消滅しかかっているように思えるのです。また,子供の養育という女性の伝統的役目を拒否する人の数も増えています。アメリカにおける出生率はこれまでの最低で,1957年には一家族当たり子供3.7人だったのが1975年には1.8人にまで低下し,1976年にも急激な下降の傾向をたどりつづけました。

1950年代には母親たちは,新生児や就学前の子供がいる間は家庭にとどまり,子供が学校に上がってから職につく傾向がありましたが,今では,それまで待とうとしない女性が多くなっています。幾分孤立した,そして他の者に仕えることに重点が置かれる妻また母親の生活は,今日,多くの女性にとって時代遅れで,退屈で,限られたものに思えるようです。

「最初の娘が生まれたとき私は,この娘を産んで私自身は死んだのだ,と思いました。外の世界とのつながりを持つ独立した人間としての私はそこで終わったのです」と,二人の子供を持つ,働くことに慣れていた大学卒のある若い母親は言いました。

この人は,全時間を妻また母親として過ごす生活への適応を,つまらない憂うつなものと思いました。「自分で物を作ってお金を節約する方法を説明した記事を婦人雑誌で読んでから,私はまた働きに出る気になりました。仕事を持っているほうが収入が多いことに気づいたからです」とその人は言いました。そして,一人は生後数か月しかたっていない幼い娘二人の世話を家政婦にまかせて,仕事に戻りました。

地位に関するかぎり主婦は「最低」という見方も,多くの女性が職を求める原因になっています。「もし家庭にとどまると,頭が悪くて職に就けないからだ,と人に思われるのです」とある若い妻は説明しました。また,職業を持つことを妻に勧める夫も増えています。ある夫は,最初の子供が生まれるとすぐに,気の進まない妻に仕事に戻ることを促しました。なぜでしょうか。

「一部は私のわがままが関係しています。家に帰ったとき,ニンジンの値段が倍になった,というようなことを聞きたくないんです」と彼は言いました。妻が家庭にとどまると,最後には退屈でうんざりさせられるような女になってしまうことをその人は恐れているのです。そしてこう説明します。「私は妻の母親のことをよく考えるんです。義母は以前は理知的な女性だったんですが,最近は彼女が少しでも気のきいたことを言うのを聞いたことがありません。義母は家事以外のことは何もしてこなかったので,頭がだめになってしまったんです。私は妻にそういうふうになってもらいたくないんです。食べ物を煮るとか,つぶすとかいった,妻が赤ん坊のためにする仕事のほとんどは全く機械的な仕事です。その仕事を上手にすることに少しの誇りは持てるかもしれないけれども,私はそれを非常におもしろい,あるいは興味の持てる仕事とは思いません」。

女性の伝統的な役割に対するそのような態度が及ぼす影響は,次の二つの調査を比較してみると分かります。女性解放運動が一般の女性に大きな衝撃を与えていなかった1960年代の調査では,調査の対象になった女性の72%までが,主婦としての自分の仕事が本当に好きだ,と言っています。掃除のように骨折り仕事とされている仕事でも,楽しい,または気にならない,と言う人がほとんどでした。しかし最近行なわれた調査では,家事をするのも「たまには楽しい」と言った女性は,調査の対象になった女性の約半分にすぎませんでした。

しかし,仕事の責任と家を整える責任とを持っている妻また母親はどう感じているのでしょうか。それは彼女らに満足と幸福をもたらしているでしょうか。

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