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目ざめよ! 1979
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迷信の背後にあるものは何ですか

ブラジルの「目ざめよ!」通信員

あらしの来そうな雲行きです。最初の稲妻が空を走ると,一人の婦人はあわてて立ち上がり,家じゅうの鏡という鏡にカバーを掛けます。優雅に着飾った社交界の女性は,小さな木製のフィガ,つまり魔よけの付いた金の鎖を首の周りに着けています。大学生は試験のときにうさぎの足をポケットにこっそりと忍ばせて行きます。米国のホテルの泊り客は縁起が悪いと言って13階に泊るのを拒むかもしれませんが,ブラジルでは13を“幸運な”数とみなす人が少なくありません。どうしてでしょうか。

ここに挙げた人々は,いずれも一つの事柄を共通点として持っています。それは迷信です。しかし,実際のところ迷信とは何ですか。それは,「道理にあわない宗教的な信念や習慣」と定義されてきました。一著述家は,「愚かさやむなしさ」に基づくものとして迷信を非難し,迷信は「必ずと言ってよいほどばかげている」と述べています。(バージェン・エバンズ著,「ナンセンスの自然史」)馬ていと幸運を関連づける迷信のように,広く知られている迷信も少なくありません。また,特定の国や地方にしか見られないものもあります。

彫像,“聖”水,そして“フィガ”

次に挙げる幾つかの例は,今日信じられている迷信を無作為に選んだものです。

● 鼻を上に向け,尾をドアの方に向けた象の彫像は,家に富をもたらす。

● 物を食べた後に鏡を見ると,顔面が麻痺する。鏡が壊れるなら,家族の者の死を意味する。

● ドアの後ろに置かれた一杯の“聖”水は,部屋に入ろうとするいかなる邪悪な霊をも寄せ付けない。

● 月光の当たるところで眠ってはいけない。それは視力を減退させ,精神異常を引き起こす。

ブラジルで最も一般的な迷信は,“フィガ”の使用に関するものです。それは,人差し指と中指の間に親指をはさんで手を握ったような形をした魔よけです。オスバルド・オリコ著,「ボキャブュラリオ・デ・クレンディセス・アマゾニカス」という出版物によると,この魔よけは性交を象徴しています。それでも,この魔よけは,“悪魔の目”,不妊,およびその他の“不運”から身を守るために使われます。それはネックレスやブレスレットにも,車のバンパーやドアの後ろにも見られますし,貧しい家でも裕福な家でも灰皿やスタンドそして装飾品に使われています。

このような習慣や信念をほかにも知っておられますか。きっと知っておられることでしょう。迷信は世界の至る所に数多くあるからです。ある研究所の一所長は,40万件もの迷信の事例を見いだし,さらに少なくともそれと同数の迷信が見付かるであろうと予想しています。

誕生と月経周期

現代の科学によって偽りであることが明らかにされた習慣や“べからず集”もあります。例えば:

● 母親になったばかりの婦人は,出産後30日間かそれ以上洗髪を差し控えねばならない。産まれた子供が女の子であれば40日,男の子であれば41日間入浴を慎まねばならない。

● 初めて子供を産んだ母親は,玉子,こしょう,酸味のある果物,あるいは米さえも食べてはならない。

● また,夜の外出は避けねばならない。夜露が発狂の原因になりかねないからである。

これは悪気のない友人や親族が,子供を産んだばかりの母親に守るよう勧めるタブーの数例にすぎません。

ブラジル国内には,出産がシンパティアスと呼ばれる,迷信的な儀式や習慣に包まれているような地方があります。次にその幾つかの例を挙げることにしましょう。

● 陣痛が始まったら,妊婦はせんじ薬を作るよう告げられる。これは,鉄道の信号用の手旗二枚,赤と緑色のもの,をせんじて,それを飲むことによって行なわれる。赤い旗は出血を止めるのに良いとされ,緑の旗は陣痛を短縮するとされている。

● ヘンルーダの根の側枝三本を産まれたばかりの赤子のまくらの下に入れておくと,病気だけでなく,悪魔の目による害を寄せ付けない。

● 赤子の額に赤い毛糸を載せれば,赤子のしゃっくりは止まる。

● 出産予定地に向かう際,赤子に着せる衣類にリボンを結んではいけない。それは出産を遅らせる。

数多くの迷信を生んでいるもう一つのものは月経周期です。中には月経期間中に婦人は洗髪すべきではないと信じる人もいますし,ある婦人はその期間中に入浴することを恐れます。しかし,こうした正常な衛生上の処置は月経周期に何ら悪影響を及ぼすものではありません。月経中の洗髪を恐れることについて,リオデジャネイロの一医師は,「啓蒙された婦人の間では,月経は正常な生理的現象であって病気ではない,という現実の前にこうした恐れは,あまり見られなくなっている」と語っています。また,ブラジルの大衆的な婦人雑誌,「クラウディア」は,1976年1月号の中でこう述べています。「[月経中の]婦人は,酸味のある果物,ゆで玉子,魚,豚肉,青物,チーズなど何でも食べてよく,また食べなければならない。これらの食品はいずれも健康に良く,月経期間中の流出を止めることと何の関係もない」。

月経の平均的な周期が28日であるために,月経周期を左右しているのは月であると言う人もいます。しかし,「ナンセンスの自然史」という本の著者,故バージェン・エバンズは,それを不当な推論であると論じ,月経は月の周期とは無関係に一か月のうちどの時期にも起こり,月の現象と月経の日付を関連付けることを正当化する事実はない,との観察をした医師たちの言葉を引き合いに出しました。

迷信によると,月経中の婦人が近づくだけで,植物は干上がり,鏡は曇り,ナイフは鈍くなり,ハチは死に,ケーキが落ちることがあるというのです。これはおかしな考えです。しかし,エバンズの示すとおり,月経中の婦人は,おのずと神経質になり,おこりっぽく,また憂うつになるものです。ですから,皿を割ったり,子供をどなったり,実にささいなことで泣き出したりしやすくなります。

迷信における宗教の役割

人々は,自分たちの宗教指導者によって,神や悪魔は甘言や追従や買収の通じる神格者であると信じ込まされています。それで人々は,そうした神格者の計画を見いだそうと努め,それを知ると,その計画に影響を及ぼすための努力を払います。

ブラジルでカサス・デ・アンバンダを見るのは珍しいことではありません。ここにはいろいろな店があり,魔法の薬草・香・じゅず・魔よけ・ブタの歯のネックレス・お守り・ブードゥー教の術を解説した本・まじないをかけ,また将来を定める方法として用いたりする人形の体の一部などを求めることができます。こうした店では,“聖処女マリア”,イエス,そして角を付けた“悪魔”が他の偶像と一緒に並べられています。

金曜日の晩の11時ごろ,人々は“霊”のきげんを取るため交差点に,黒いニワトリ,ビン詰ビールと安いブランデー,葉巻,キャンデー,そして果物を置きます。

馬ていにまつわる一物語は,英国から伝わったものです。言い伝えによると,“聖”ダンスタンが蹄鉄工として働いていたとき,悪魔が自分の蹄鉄を直してもらうために彼を訪ねて来ました。言い伝えはこう続きます。ダンスタンは悪魔を壁に縛り付け,非常に荒々しく扱ったので,サタンはあわれみを示してくれるよう乞いました。そこでダンスタンは,馬ていの掛かっている所には金輪際入らないことを約束させてから悪魔を放してやったのです。もちろん,これは愚にも付かない物語です。では,どうして馬ていを頼りにするのですか。

なぜ人々は迷信深いのか

こうした質問をされると,大抵,人は肩をすくめて,「分かりません」と言います。あるいは,自分たちが無条件に受け入れる,両親や祖父母の言葉を引き合いに出すかもしれません。ブラジルでは,インディアン,アフリカ,そしてヨーロッパの文化が混じり合って,数多くの神話や言い伝えが生まれました。

しかし,迷信の背後には,必ずと言ってよいほど,二つの要素が横たわっています。それは,恐れと無知です。神の怒り,悪魔,病気,死,およびその他の類似した事柄に対する恐れは,決まって迷信的な信念や行為を助長します。人々は災厄を追い払うためにわらをもつかむ思いになるのです。ブリュートン・バリーは,「あなたとあなたの迷信」という本の中で,次のように書いています。「迷信は,歴史に見られる,安心感を勝ち得るための長年にわたる探求の一章にすぎない。そして,教育も,禁令も,説教も,風刺も,科学も迷信との闘いに惨敗を喫してきた。ゆえに,安心感以外に迷信を首尾よく根絶できるものはない」。多くの災厄の真の原因に対する無知,それも特に,人類をさいなむ数々の苦悩に関する聖書の見解を知らないことは,迷信の原因である恐れと密接な関係を有しています。

迷信に対する防御手段

ブリュートン・バリーは,宗教上の信念のほとんどが,タブーを伴う迷信と区別できないことを示しながらも,次のように書いています。「しかし,別の種類の宗教も存在する。それは,宇宙的な神は定常不変で,気まぐれではなく,追従に左右されず,いかさま師にだまされることなく,お気に入りの言うなりになることもないという[信念]を支持する宗教である。この神は,善人の上にも悪人の上にも同じように雨を降らせ,陽光を注ぐ。その神は信条を暗誦したり,ろうそくをともしたりする者をえこひいきしない。人間の務めは……この神を呼び起こし,自分の欲する物をその神から得ることではない。むしろ[人は],宇宙に関する真理,つまり従うべき道を見いだすよう努め,そうした道に向けて自らを整え[ねばならない]。こうした信仰は人気を博した試しがない。この信仰に追随する者は侮辱され,忘れ去られ,そのうちの少なくとも一人ははりつけにされた」。

ここでこの本の著者は,人気のない,真のキリスト教に言及していました。古代の忠実なイスラエル人,イエス,そしてイエスに倣って生活する人々が,“幸運の女神”や縁起や迷信に信仰を置いたことは一度もありません。むしろ,人間の創造者であられるエホバ神の,書き記されたみ言葉に生活の導きを求めました。―申命 18:10-12。列王下 21:6。イザヤ 8:19; 65:11。使徒 16:16-24。

あなたは迷信についてどうお考えになりますか。そうした迷信を打破することができます。そのための最善の方法は,聖書を注意深く調べ,その原則に従って自分の生活を形造ることです。

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