ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目79 5/8 3–6ページ
  • 永遠に鼓動するよう作られている

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 永遠に鼓動するよう作られている
  • 目ざめよ! 1979
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 並みはずれた制御機構
  • この機構がからだの必要に対応する方法
  • 心臓の能力
  • 永遠に鼓動するよう意図されていた
  • この驚くべき器官 ― 心臓
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1984
  • あなたの心はどうですか
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1971
  • あなたの体にある,驚嘆すべき循環系
    目ざめよ! 1974
  • 心拍から何が分かるか
    目ざめよ! 2010
もっと見る
目ざめよ! 1979
目79 5/8 3–6ページ

永遠に鼓動するよう作られている

あなたの胸郭の中では,握りこぶし大の実に驚くべき器官が鼓動しています。それは心臓です。この器官から絶え間なく送り出される血液は,体内の無数の細胞に命を支える養分を運びます。「あなたの心臓」と題する本の中で,医師たちはこのポンプについてこう述べています。「それは,人間がこれまでに考案したいかなる機械よりも効率的である」。

心臓の造りとしくみに関連するさまざまな力は,人間の理解の及ばないものです。例えば,受胎の際に,心臓,そしてからだの他の部分の青写真ができ上がります。驚くべきことに,一人の人間を作り出すための指示すべてが,わずか数分の間に受精卵の中で定められるのです。これがどのように行なわれるかを知っている科学者は一人もいません。

目に見える導きなしに,最初の受精卵はやがて細胞分裂をし始め,分裂前の細胞とは異なった細胞を形造ってゆきます。間もなく,数多くの異なった種類の細胞が存在するようになり,それらの細胞はさまざまな器官を形造ってゆきます。三週間目には部分的に発達した心臓が鼓動を開始します。それは,母親になろうとしている人が自分の妊娠したことにまだ気づかないうちかもしれません。

当初,単なるまっすぐな管を形造っているにすぎないこれら心臓の細胞は,どのようにして律動的に収縮するようになるのでしょうか。「最終的な答えを見いだすまでの道のりはまだまだ遠い」と,この問題を幾年にもわたって研究しているロバート・L・デハーンは認めています。

しかし,これまでにわかっている事柄は興味深いもので,畏敬の念を引き起こさせます。例えば,血液をからだ全体に押し出す,心臓のこの鼓動,つまり収縮について考えてみるとよいでしょう。心臓の鼓動を引き起こしているのは何であるかご存じですか。

並みはずれた制御機構

その原因となっているのは,電気的インパルスを起こす,心臓の驚くべき能力です。ですから,酸素が送られ,しかも乾燥しないような処置が取られるなら,心臓は体内から取り出された後も少しの間鼓動を続けます。心臓の内部には,電気的インパルスを引き起こし,それを調整するための複雑な機構が備わっています。この並みはずれた制御機構は,心臓の異なった部分に,グループになって集中している特別な細胞から成っています。

この機構の主役は,洞房結節,あるいはS-A結節と呼ばれる,小さなコンマ形(,)の構造物です。これは,心筋と神経細胞の橋渡しをする特別な組織で,心臓の主要なペースメーカー(脈拍を調整する器官)となっているので,心臓の“スパークプラグ(点火プラグ)”と呼ばれています。ここで定期的な一連の電気律動<パルス>が起こり,それが心臓内に伝わり,鼓動を引き起こします。これら洞房結節細胞の引き起こす収縮の基本的な回数は,たいていの大人の正常な心拍数,つまり毎分70回ほどです。

心臓の制御機構の別の部分を担っているのは,房室結節,またはA-V結節です。洞房結節から伝わる電気的律動<パルス>がこの部分に到達すると,そこで正確に間隔が定められ,調整されて,心臓のポンプ活動のつり合いの取れた協同作用が保証されます。そこから,これらの律動<パルス>は,ヒス束と呼ばれる組織を含む,他の特殊化した伝導組織を速やかに通って,心臓全体に伝わります。

房室結節にも固有のリズムがありますが,それは毎分約50回と,洞房結節よりもいくらか遅くなっています。しかし,正常な状況下では,インパルスを引き起こす,この構造物の機能は活用されません。ところが緊急時になると,すなわち洞房結節が働かなくなった場合,房室結節は予備のペースメーカーとして役立ち得るのです。それに加えて,ヒス束やその他の特殊化した伝導組織が,守りを堅める最後の一線を成しています。それらの組織も,心臓のゆるやかな収縮を引き起こすことができます。それは毎分30ないし40回の収縮ですが,命をかろうじてつなぎとめておける回数です。

この機構がからだの必要に対応する方法

バスに乗り遅れないよう走ったり,階段を登ったり,それと同じほど激しい運動をしたりすれば,より多くの養分を求めるからだの要求に応じるために,当然心拍数は増えます。何が心臓に速度を上げるよう告げるのでしょうか。心臓はどのようにして,体のさまざまな必要に応じた拍動数を知るのでしょうか。

からだの他の器官と接続する神経を通じて送られる信号が,とくにその役割を果たします。例えば,運動中,筋肉はいつもより多くの酸素を必要とするので,血液中からより多量の酸素供給を受けます。血液中の酸素量が減少すると,それが誘因となって動脈の受容器官は脳に信号を送ります。すると脳は,神経のインパルスを通して,鼓動をもっと速めるよう心臓に信号を送ります。こうして,酸素を運ぶ血液がより多く筋肉に供給されることになるのです。

しかし,心臓はそのような神経の結びつきだけに依存しているのではありません。その点は心臓移植の場合をみてもわかります。そのような手術の際に,迷走神経系と交感神経系はいちじるしく損なわれますが,移植された心臓はからだの変化する必要に応じて,自らの拍動をある程度調節します。心臓は,血液の流れを通して入って来る,アドレナリンのような化学物質に直接反応することが可能です。こうして,拍動を速めたり,遅くしたりする時期を“知る”のです。

確かに,からだの変化する必要に応じて,体内に流れる血液の量をうまいぐあいに保てる心臓のしくみは実に驚嘆すべきものです。また,緊急時に代役を果たし,埋め合わせをする,数々の“予備”系統も目をみはらせます。医師たちが,心臓は「人間がこれまでに考案したいかなる機械よりも効率的である」,と言ったのもうなずけます。心臓の,仕事を行なう膨大な能力を一べつすれば,驚きはさらに深まるに違いありません。

心臓の能力

大人の体内にある血液の量は約67㍑で,血管の総延長は毛細血管を含めると9万6,500㌔に上ります。心拍数が毎分およそ70回の正常な時に,心臓は毎分約6㍑の血液を送り出します。考えてみてください。心臓は,60秒足らずの間に,血液の全量を送り出し,体内を一巡させるのです。普通の状態の下で,心臓は血管を通して,毎日10㌧にも上る血液を送り出します。それでも,この率では少しも無理な働きをしてはいないのです。

定期的な運動で鍛えられた,身体的に健康な人の心臓は,毎分30㍑かそれ以上の血液を送り出す能力を備えています。この率だと,心臓はおよそ10秒ごとに血液の全量を送り出し,体内を一巡させることになります。そうです,心臓はきわめて規則的に,また力強く血液を送り出すので,血液が毎日体内を数千回循環することが可能になるのです。

このように驚嘆すべきしくみになっている器官について考えると,次のような疑問が生じるでしょう。人間はもともと,わずか七,八十年ばかり生き,それから死んでゆくことになっていたのだろうか。心臓はいつまでも鼓動し続けることができますか。

永遠に鼓動するよう意図されていた

心臓は,からだの他の器官と同様,人間製の機械とは造りがかなり異なっています。人間の設計した機械は,長持ちのする部品で作られていますが,言うまでもなくそれらの部品はやがて摩耗してしまいます。しかし,人体の造りはそれとは相当異なっています。幾年も前,当時,米国原子力委員会アイソトープ部長だったパウル・C・エーバーソルド博士は次のように説明しました。

「医学者たちは,人体をエンジンのようなものと考え,食物や空気や水分を摂取するのは,主に,動き続けるための燃料にするためだと考えていた。エンジンの消耗した部分を取り替えるために用いられるのはごくわずかであると考えられていた。ところが,アイソトープを使った実験の結果,人体はむしろ,非常に流動性に富んだ連隊によく似ていることが明らかになった。その連隊の規模や形態や構成などは変わることなく一定に保たれるが,その内部の個々の人は,入隊,異なった部署への移動,昇格,格下げ,予備役としての服役,そしてやがては種々の服役期間に続く除隊などで絶えず変化している。

「追跡子<トレーサー>による研究の示すところによると,我々の体内における原子の入れ換わりはかなり迅速で,相当徹底している。一,二週間のうちに,ナトリウム原子の半数は別のナトリウム原子と入れ換わるが,水素やリンについても同じことが言える。炭素原子も半数は,一,二か月のうちに入れ換わる。そして,ほとんどすべての元素について同じことが言える。……現在我々のからだの中にある原子の約98%は,一年以内に,我々が空気,食物,そして飲み物を通して摂取した他の原子に取って代わられる」。

ですから,人が20歳,80歳,800歳,あるいは永遠に生きたとしても,その年齢とは関係なく,その人のからだを構成している要素のほとんどは一年を経ていないことになります。理論的には,細胞の交代があれば,からだは永遠に生き続けるはずです。医学研究者たちは,人間の死ぬ理由を説明するよりも,人間が永遠に生きられる理由を説明するほうが容易である点を指摘して,永遠に生きる可能性に注意を引いたことがあります。

しかしながら,時たつうちに心臓もからだの他の器官同様,自らの細胞に欠陥が生じ死滅しないうちにその細胞を系統的に取り替える能力を保てなくなるのです。なぜでしょうか。細胞生物学者たちはさまざまな説を立てていますが,実際のところ,はっきりしたことは分かっていません。細胞内部の働きが最終的に何らかの点でうまくゆかなくなることは明らかです。そして,使い古され,死滅してゆく細胞が必ずしも細胞分裂によって新しい細胞と入れ換わるとは限りません。こうして人間は年を取り,死んでいくのです。

もし事態を正すことができ,細胞の交代と再生のバランスを正しく保つなら,人間は永遠に生きることも可能です。しかし,人間にはその機能不全を治す力がありません。人間は,驚嘆すべき心臓を含め,人体を設計したわけではないのです。人間が永遠に生きてゆけるよう調整を施すことのできるのは,創造者であられるエホバ神だけです。そして,神のみ言葉,聖書の約束するとおり,神はやがてその調整を実際に行なわれます。例えば,ローマ 6章23節は,『神の賜物は永遠の命です』と述べています。また,詩篇 37篇29節(新)は次のように予告しています。「義なる者たちは地を所有し,そこに永久に住まう」。

一方,驚くべく作られているわたしたちの心臓も,一般には,障害を起こしやすいものです。しかし,こうした病気の始まりを遅らせるため,またそれが起きたときにはその病気を抑えるために,打つべき手がたいていあるものです。

[4ページの図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

洞房結節

右心房と左心房

房室結節

ヒス束

房室束の分枝

右心室と左心室

プルキン工線維

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする