『へびのように用心深い』
イエス・キリストはかつてご自分の追随者たちに,敵対的な人々の中で宣べ伝える業を行なう時には「へびのように用心深く」あるべきことを諭されました。(マタイ 10:16)へびは用心深い動物ですか。あらゆる動物の中でも最も用心深い方に属します。その証拠に,グルツィメクの「アニマルライフ百科事典」の最新巻には次のように述べられています。「人間を襲って食べるへびはいない。もし余裕があれば,どんなへびも人間から逃げる。人があまりに近づきすぎて,へびに恐れを与えた場合に限って,へびは毒きばを用いてかみつき,自分を防衛するものと思われる。多くの毒へびは,この武器を用いようとはしない。例えば,クレイトというしま模様のあるへびは少なくとも日中の間,また多くのうみへびは常時,かみつくことを極度に嫌い,この防御力を自分の身があやうくなった時にのみ用いる」― 第6巻,31ページ。