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目ざめよ! 1980
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インフレにどう対処したらよいか

世界的なインフレをとどめるため一個人にできることはまずありません。政府の予算や増大する借金,国の経済政策などを左右することはできません。しかし,インフレの重圧に対処するのに役立ち,あなたにできる事柄があります。

一つの点として,先進国に住んでいる人々なら,一段低い生活水準で満足することがそれに相当するかもしれません。そうなると,自分にとっては当たり前のものになってはいても,貧しい国々ではほとんどの人がまず持っていないような物はなしですごすことになるでしょう。そのような見込みは極めて望ましくないように思えますが,増し加わる失意を未然に防ぐにはあえてそうすることも必要です。

また,金繰りが厳しくなるにつれて,夫婦は自分たちの収入をどのように使うかについて率直かつ冷静に話し合わなければなりません。共働きの場合,家族の収入をどう使うかについて話し合う必要はさらに大きくなります。夫,あるいは妻が,配偶者に相談せずに金を使うなら,問題は大きくなりかねません。

食料品の価格はどんどん上がる傾向にあります。比較的高価な食品を控えるという当たり前の方法は別にしても,この面でどのように節約している家族があるでしょうか。日本の「目ざめよ!」通信員は次のように伝えています。

「日本の家族の生活費の中で,一番大きな出費は食費です。ですから,買い物をする時はバーゲンすべてをうまく利用できるように,新聞の広告欄を注意深く調べます。

「また,多くのスーパーマーケットでは,閉店間際になると,その日のうちに売り払ってしまうためにある品物は値引きされます。あるいは,翌朝一番に,腐る前に売ってしまうため,その同じ品物が値引きした価格で陳列されることもあります。そのような時に買い物をして,まずまずの費用で家族に適切な食事をさせている主婦もいます」。

米国の新聞の食品欄担当部長であるジョセフ・コイルによると,食品の一番安い特売の日に広告を調べて買い物リストを作成することにより,支出を20%ないし40%節約できます。“余計なサービス抜き”の店では経費が安くて済むので,割引価格で品物を売っているところもあります。

近年,米国の食料品製造業者は割引クーポンを620億枚発行しました。そのクーポンには平均して一枚15㌣(約36円)の価値があります。このクーポンは雑誌,新聞,セールス用パンフレットなどに入っています。ここでかぎとなるのは,割引価格で広告されているというだけの理由で品物を買うのではなく,自分の必要とする品物をそのような割引価格で買うということです。

ニューズウィーク誌は次のように述べています。「子供が食料品の買い物へ行くことを許されないなら,― そして余計な買い物をするよう親をまるめ込むことができなくなれば ― ……家族の食費を20%切り詰めることができる」。また,(単に欲しい物ではなく)本当に必要な物の買い物リストは,店頭での“衝動買い”を避けるのに大切です。そして買い物をしているときには,広告されているブランドの品物と同じだけの栄養価がありながら価格の安い,ノーブランド製品を見つけるようにします。

インフレのために自分の家族が圧力を受けている,ブラジルの一主人はこう述べています。「私たちはぜいたく品を減らさねばなりませんでした。家内はあらゆる仕方で協力してくれます。食事の際の残り物を捨てるようなことは決してありません」。主人が外食するのではなく,職場に弁当を持ってゆくことによって節約している人もいます。

金繰りの厳しいときには,不必要な品の購入を減らしたり,やめたりして倹約するのは道理にかなったことです。その一つは喫煙の習慣です。それは高くつくだけでなく,命にかかわります。肺ガン総数の約九割,そしてその他の病気の多くは喫煙が原因となっているからです。それはまさに,『肉の汚れ』となる習慣です。(コリント第二 7:1)自制を働かせることにより禁煙した人は,一年に幾万円ものお金を節約できることを知りました。

同様に,アルコール飲料は高価で,飲み過ぎは健康を損なうだけでなく,家族生活をも損ないかねません。聖書は,アルコール飲料をほどほどにたしなむことは非としていませんが,飲み過ぎは非としています。(箴 23:29-35。コリント第一 6:9,10)ここでも,一年に幾万円ものお金を節約できます。

節約できる別の面はレクリエーションと関係があります。仕事の気分転換を図るため,幾万あるいは幾十万ものお金を使うことは実際には必要でありません。商業広告を出す側は,遠くの土地へ旅をし,デラックスなホテルに泊るのが必要不可欠なことのように思わせるかもしれませんが,決してそのようなことはありません。家の近くの興味深い所へ旅をしたり,家族でピクニックへ行ったり,友人を訪れたりすることなど,お金の余りかからないレクリエーションも,とても楽しいものになり得ます。ふさわしいテレビ番組は,高くつく映画や観劇を減らしたために生じる穴を埋めるのに役立つことがあります。

過ぎし日には,どの家族にもラジオ,ステレオ,テレビ,映画など現代的な娯楽の手段はありませんでした。また,その当時の普通の家族は,レストランで“外食する”ことなどめったにありませんでした。それでも当時の人々には,健全な形のレクリエーションやある程度の生活の楽しみがありました。それはわたしたちが今日の複雑な世界で得ている楽しみをしのぐものだったかもしれません。確かに時代は変わっていますが,人間はそれほど変わっていません。人間は今でも,より単純で,お金のかからない種類のレクリエーションを楽しめます。

今では,自分の服を自分で作ることによってかなりのお金を節約している女性は少なくありません。この場合,独創力と練習は本当に報われます。例えば,ある主婦は割に簡素なドレスをデパートで見て,気に入りましたが,それには50㌦(約1万2,000円)以上の正札が付いていました。そのドレスを買う代わりに,この主婦は似たような材料を買って,5㌦(約1,200円)足らずでドレスを仕上げました。

店によっては,とても良い状態の古着を売っている所もあるので,かなりの節約ができます。また,洗濯物をクリーニング屋に出さず,自分で洗うことによって出費を減らしている人もいます。セーターのような物をドライクリーニングに出さず,ぬるま湯につけて手洗いし,自分では洗えない物だけをクリーニング屋へ出すのです。

被服費を切り詰める重要な要素は,ファッションを余り気にしないことです。流行が変わったというだけの理由で,まだまだ着られる服を捨ててしまう人は少なくありません。しかし,一人の男性は,今では紳士服の流行も以前より早く変わっていることに注目し,こう語りました。「もう引っかからないぞ。お金を吸い上げようとするファッション・デザイナーの奴隷にはもう二度とならない。人々がファッションについて何と言おうと,着ている物がきちんとしていて,清潔で,上品な物であれば,それを着ることにした」。

ある人にとって多額の節約をもたらすことになった別の分野は,簡単な修理を家庭で行なう方法を学ぶことです。そうすれば,修理代を節約できるだけでなく,電気器具や家具などの耐用年数を伸ばすことにもなります。

ある主人は年に約200㌦(約4万8,000円)の散髪代を節約したと語っています。その人の奥さんは髪の刈り方を覚えることに同意し,経験を積むことにより上達しています。様々なヘアースタイルが見られる昨今,散髪をなんとしても完全なものにしようとする必要はありません。

医者にかかるときの費用や治療代,薬代を比較してみれば,医療費を減らすこともできます。あるテレビのニュース班は,互いに数ブロックしか離れていない別々の薬局を幾つか訪れました。その結果,同じ処方の薬の値段が,薬局によって二倍ないし五倍も異なることが分かりました。

もちろん,節約できる事柄を挙げようと思えばまだまだ挙げられます。しかし,これらの例から,ちょっと考えて計画すれば,インフレの圧力の強いこの時代には助けになることが分かります。

今日,問題の一番大きな源になっているのは,物質欲が強すぎることです。それは,非常に多くの家族にとって,財政破綻や家庭の崩壊の原因になってきました。

“隣人に負けまいと見えを張る”ために,より多くの物質を欲しがる人もいます。しかし,愚かな誇りは非常に高くつくことがあります。適切にも,機知に富んだある言葉は,『自分の持ってもいない金を使って,必要でもない物を,好きでもない人に感銘を与えるだけのために買う』のは全く愚かなことだ,と述べています。

物質欲を制する必要について,一家族はUS・ニューズ・アンド・ワールド・リポート誌に次のような投書を寄せました。

「私たち家族は,共働きの親の多くが託児所に支払うほどの額の収入で幸せに暮らしています。物質に対する欲望をふくらませすぎないよう用心することによりインフレと戦っています。

「私たちは自分で子供を育てることに安らぎを得,“伝統的な家族”であることに安心感を覚えています。全時間家事にいそしむことがすたれるはずはありません。それは,女性が深い満足感を得るように神から与えられた道だからです。“結婚のあるべき姿に関する期待”は収入と少しも関係がありません。結婚を作り上げるのは共働きの収入ではなく,人間です。家族を形成しているのは,物質ではなく,人間です」。

物質欲を抑えることは,不幸の主要な原因,つまり借金のし過ぎを避けるのに特に役立ちます。お金を借り過ぎ,それを返済しようといらいらしながら生活すれば,問題に陥ることは必定です。聖書はいみじくも,「借りる者は貸す人の奴隷となる」と述べています。―箴 22:7,口。

借金の泥沼にはまり込んだ家族にインタビューしたところ,その人たちの買った物の多くは必要な物ではなかったことが分かりました。結婚してまだ二年しかたっていないある若夫婦は,すでに多額の借金を抱えていました。この夫婦はその借金をまず返済するのではなく,さらに借金をして浪費を続けました。物質に対する自制心の欠如は,やがて二人を破産へと追い込みました。それでもこの夫婦は借金カウンセラーに,自分たちは“必需品”にしかお金を使っていない,と話しました。質問がされた結果,その“必需品”には非常に高くつくバカンスや高価な服など,その夫婦の全く必要としていないものの含まれていることが明らかになりました。

負債相談員の提案では,自分の手取り収入を分析し,そのうち借金の返済に充てる額がどれほどの割合になるかを調べてみるようにとのことです。住宅の返済金を除いてその額が10%をかなり上回るようなら,危険が迫っています。これら借金対策相談員の中には,依頼人がクレジット・カードの使用を抑制できない場合に,そのカードを提出するよう求め,その人の目の前でそれを破ることにしていると語る人もいます。興味深いことにそれらの相談員は次の点に注目しています。すなわち,クレジット・カードは賢明に使わないと身を滅ぼすものになるとは考えず,それを友とみなす人々にとって,そのような措置は“感情的な痛手”となる場合が多い,ということです。

聖書は,『金銭に対する愛はあらゆる有害な事がらの根です』と述べています。そして,多くの人々は,「この愛を追い求めて……多くの苦痛で自分の全身を刺したのです」と続けています。(テモテ第一 6:10)この真理は,時たつうちにいよいよ明らかになってきています。

物質的な見方を自分の生活の中心にしている人にはどんなことが起きますか。本誌の日本の通信員は次のような点に言及しています。

「日本の普通の家族は,専ら仕事をより多く引き受けます。夫婦そろって全日働き,その上残業をします。当人たちはインフレに対処しているつもりかもしれませんが,家庭にそのしわ寄せが行きます。相互の,励みになる交わりがなくなるからです。

「その骨折りは全体として極めて近視眼的です。それはただ,目先の事,今日の事だけに目を向けるものです。将来の事は視野になく,希望は日常生活とは無縁です」。

しかし,励みになる交わりや将来に対する真の希望がないまま,妻が,あるいは夫が,あるいはその双方が収入を失ったらどうなるのでしょうか。この世の経済体制が荒廃に帰すとき,物質を得ることを人生の主要な目標にしている人々はどうなるでしょうか。

そんなことが本当に起きるのでしょうか。必ず起きます。それゆえにこそ,インフレや金銭や物質に対するあなたの見方は,単にひとときの経済的困難に対処するための手段以上のものになっているのです。必要とされているのは,今日の経済体制全体の来たるべき壊滅に対する備えです。

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子供が食糧品の買い物へ行くことを許されないなら,家族の食費を20%切り詰めることができます

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不必要な品の購入をやめて倹約するのは道理にかなったことです

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物質欲の強すぎることが多くの家庭を破綻させました

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物質を過度に追い求めることを拒めば,重大な問題を回避するのに役立つ

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