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目ざめよ! 1980
目80 10/8 7–9ページ

なぜ起きるのか

婦女暴行を働く男が増えています。「婦女暴行に対処する」という本はこう述べています。「大学のキャンパスでの婦女暴行事件が余りにも多いので,大きな学校では暴行対策を実施している。(米国の)中西部の一大学では,エスコート制度が発足した。ところが,エスコートを買って出た男性に暴行されたと通報する女性が幾人も出た」。

婦女暴行は何ら目新しい事ではありません。聖書は幾千年も昔に,ヤコブの娘やダビデの娘が強姦されたことについて述べています。しかし,今日,そのような行為が日常茶飯事になってしまったのはどうしてでしょうか。―創世 34:1,2。サムエル後 13:1-14。

暴行の心理

今日の多くの男性が女性をどう見ているかは重要な要素です。そうした人々は,男性を性的に楽しませることが女性の主な役目であると心得ているようです。ポルノの驚くべき普及は,そのような物の見方の要因となっています。女性を描写するのに,“肉の塊”という言い回しが使われることもあります。そのような言葉を語らせる心理はまさに,婦女暴行を働くような人の心理でもあるのです。

若者たちは大抵,こうした態度を体得するような環境で育てられます。少年は幼いころから,攻撃や暴力は,男らしさや雄々しさの表われであると教えられます。また少女は,男性を勝ち得るためならどんな手段にでも訴えること,つまり事実上,男性をもてあそぶことを学びます。この点について解説した,シカゴの婦女暴行対策センターの一カウンセラーはこう述べています。「婦女暴行は,男女が教えられてきた互いの扱い方の当然の帰結である」。

発育期に乱れた性体験をしたことが原因で,暴行魔になってしまった人もいます。親族の女性の中に,少年を性の慰みものにする人のいたことが女性に対して攻撃的な感情を抱く一因となったのです。米国の性犯罪者200人を対象にした一調査の明らかにしたところによると,そのうちの44%は母親と同じベッドで寝たことがあり,母親はその際に性的な振舞いをした,とのことです。

現代の生活様式の変化

女性が世間に出て,男性と張り合い,ますます“平等”になってきているという事実を,アメリカで婦女暴行が増加している別の理由として挙げる人もいます。カリフォルニア州の一弁護士,カミール・E・ルグランの説によると,意識しているいないにかかわらず,強姦は男の方が女性よりもまだまだ強くて力があるのだということを示し,『女性にその分をわきまえさせる』手段となっています。

現代の女性が昔よりもずっと自由に動き回るようになったこと自体も,女性が暴行に遭う可能性を大きくしています。心理学者,カロリン・J・ハーシュはこう説明しています。「暴行が増えたのは,外出する女性が増えたからである。50年前,夜間に男性の付き添いなしに独りで出歩く女性は全くといってよいほどいなかった。今日,それは少しも珍しいことではない」。

また,今日の女性の中には暴行を受けやすい状況に自分を置く人が増えています。受けのよいテレビの一コマーシャルは,家に独りで居る女性が自分のアパートに男性の知人を呼び,アルコール飲料を勧める場面を映し出します。その女性は視聴者に,そうすることは現在,“少しも悪いことではない”と説き付けます。非常に多くの人々が聖書の道徳規準を捨てているので,そのような状況に置かれた女性が自分の意に反して性交渉を強いられるお膳立てはできていると言えます。

“デートで暴行”

この表現は多くの人に奇妙に思えるかもしれませんが,適切な表現です。ある権威者の推定によると,「暴行の35%」はデートの際に起きます。また,暴行の「大半」はそうした状況で起こるとする権威者もいます。それで,“デートで暴行”ということになるわけです。

1,070件の暴行事件を調査した際,イリノイ大学の社会学者,ポーリーン・バートは,そのうち59%の場合に,加害者は被害者の知っている男性でした。この問題を指摘し,トロント・スター紙は次のように述べています。「女性が性犯罪の犠牲になる場合,その加害者が当人の知っている人,襲われるまで当人が好意を寄せ信頼していた人であることも少なくない。そのうち半数ほどの事例で,女性は相手が性を目的として言い寄って来たときその第一歩を許した」。

では,どうして暴行になるのですか。

基本的に言って,聖書の道徳規準を尊重しない男性とデートをするからです。多くの人にとって,デートはふさわしい配偶者を見いだす手段というよりは,一種の“遊び”のようなものになっています。そうしたデートの際に,女性の“意図を取り違える”男性もいます。「そのような男性は,女性が一緒にアルコールを飲めば,性交渉もオーケーだと考える」と,心理学者のジーン・G・エイブルは説明しています。女性のアパートへ招かれたり,女性の方が男性のアパートへの招きに応じたりすると,その男性は女性が性関係を持つつもりだと考えかねません。たとえ実行する段に及んで,女性が「だめ!」と言って逃げようとしても,同じことです。

暴力とセックス

男性を婦女暴行に駆り立てるものが何かについて,議論が戦わされています。情欲を満足させるためだ,と一般には考えられます。しかし大抵の場合,もっと多くのことが関係していると言う人もいます。ボストン大学の研究者の一グループはこう伝えています。「婦女暴行は見せかけだけ性的な行為である。肉欲の快楽や性の充足よりも,地位・敵意・支配欲・優越感などにかかわる性的な行動の型である」。

討論会では,二つの意見の間に,極めてはっきりとした線が引かれます。ある新聞のコラムニストは,多くの人の意見を代表し,「婦女暴行は性欲からくる犯罪ではない。暴力からくる犯罪だ」と述べています。中には主に暴力犯罪と呼べるような婦女暴行があることに疑問の余地はありません。その動機は女性を傷付け,支配し,『その分をわきまえさせる』ことにあります。また,女性の側にそのつもりがあってもなくても,男性が性欲をつのらせることも,多くの男性が女性に性関係を強いる主な理由になっています。

ロサンゼルスに住む,社会学者で,犯罪学者でもあるドナ・バリはこの問題に関心を抱き,645人の精神科医にアンケートを送付しました。同女史の質問の中には次のようなものがありました。「女性が性犯罪の犠牲者になりたくないなら,自分の服装や行動の語る事柄が男性にどう解釈されるかについて考えてみるのは賢明なことだろうか」。また,「ビキニ,ぴったりしたセーター,短いスカート,えりぐりの深い服,流行のノーブラなどは,性犯罪に走りやすい者の注意を引くスタイルと言えるだろうか」。

精神科医の88%は最初の質問に“はい”と答え,2番目の質問には62%が“はい”と答えました。バリ女史はこう注解しています。「女性に対する憤りが[暴行の]動機としてよく挙げられる。この憤りは大抵の場合,肌もあらわな服装に刺激され,かもと思ったものに引かれて,最後までやり通そうとして拒否される結果生じるものである」。

80代の老婦人や幼い子供まで被害者になるのですから,服装は暴行につながる要因の一つにすぎないことは明らかです。しかし,どんな要素が関係しているにしても,男性が女性に性関係を強要することを正当化するものはありません。

処罰されない犯人

婦女暴行が急激に増加するさらに別の理由は,犯人が法によって処罰されないことにあります。AP通信によると,「(米国)シアトル市の警察は昨年,308件の婦女暴行の通報を受けたが,そのうち,有罪の判決を受けた犯人は6人だけであった」と,述べています。暴行を働く者のうち有罪の判決を受け,懲役刑に服するのはわずか2%ほどにすぎません。そのほかの者たちは野放しの状態です。聖書の述べる通り,「悪い業に対する刑の宣告が速やかに下されなかったので,それゆえに,人の子らの心はその中で悪を行なうことに固まってしまった」のです。―伝道 8:11,新。

有罪を宣告された暴行魔でさえ,ほどなくして釈放され,再び暴行を犯します。「回転木戸のような裁判とは陳腐な表現だが,まさにその通りなのである」と,一警察官は語っています。

時代のしるし

こうして婦女暴行やその他の犯罪は増加の一途をたどり,暴力的で性に狂った世界を造り出しています。その世界は,住むには余りにも危険な場所です。意味深いことに,聖書によると,この事物の体制の「終わりの日」は,「対処しにくい危機の時代」となります。人々が「粗暴な者,善良さを愛さない者」になるからです。ですから,婦女暴行の,前例を見ないほどの増加は,わたしたちが聖書預言の中に予告されている非常に重大な時代に生きていることを示す別の証拠にほかなりません。―テモテ第二 3:1-5。

婦女暴行に遭わないようにする方法を扱った本の著者はこう述べています。「この本の助言を読んで,それは妄想に近い,と言う人もいよう。……しかし,妄想に取りつかれなければ生き残れないのである。この社会について考えてみれば,妄想は当然予期される。それを恥ずかしく思ったり,否定しようとしたりしてはいけない。むしろ,それをうまく処理するのである」。

どんなことができるでしょうか。どうすれば婦女暴行から身を守れますか。

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