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目ざめよ! 1982
目82 12/22 6–7ページ

核戦争を回避する方法はないのか

地球は核戦争で滅びるか

ここに記されている事柄はどこかの根本主義者の宗派の説く最後の審判の日に関する話などではありません。それは,幾年もの歳月を費やし,地上の全生物に及ぼす核戦争の悲惨な影響に関する権威ある研究論文や白書を編さんしてきた人々の出した厳粛な結論なのです。

広島で起きたことを思い起こし,それを下敷きにして規模の点で拡大し,1,000メガトンの爆弾が国々に投下されることによる世界的な衝撃について考えれば,核による大破壊という言葉の意味が分かるでしょう。

それはあまりにショッキングで,あまりに感覚をまひさせるものであるために,大抵の人はそのことを考えないようにし,危険が存在しないかのようなふりをし,『明日は死ぬのだから,食べたり飲んだりする』というまやかしの状態に生きようとします。そうした人々は普通の災害に対して無感覚になります。引き返す道はないようです。あたかも何らかの超人間的な勢力が人間を自滅へと向かわせているかのようです。

科学者は,人類が自滅し得るだけの力を手にしたことについて少しの疑いも差しはさむことができません。しかし,人間とともに動物や鳥もいなくなるでしょう。生き残る可能性が一番強いのはある種のこん虫かもしれません。そうなれば,それは制御されず異常に増え続け,自らの消滅を早めるでしょう。穀物や野菜などの作物を含む植物は全滅してしまうでしょう。まずは樹木が,そして最後には草がやられます。土地の浸食により,水路にミネラルが流れ出し,それを食べる藻や微生物が育ち過ぎ,水に含まれる酸素がなくなってしまい,生き残った水中生物は酸素不足に陥るでしょう。シェルター,工場,公益事業,国家組織など人間製のものすべてと共に,自然の環境も甚だしく変えられるでしょう。

全面的な大破壊は,局地的な惨害以上のものになります。例えば,米国にある76の原子力発電所が,ソ連が爆弾でねらう1万か所の標的に入っていたらどうなるでしょうか。サイエンティフィック・アメリカン誌によると,ギガワット(ギガは“巨大な”を意味する)級の原子力発電所一つが爆弾で蒸発してしまえば,幾十年もの間広範囲にわたって生物の居住を阻む,長い間消えない種類の放射能を加えることになるでしょう。それは放射能灰の一部になって成層圏へ上ってゆき,地球の周りを巡って数か月また数年後に降下し,地の全面を汚染します。そうしたことが起こるずっと前に,放射線を直接に受けて土地や空気や海洋が汚染され,生物の組織や骨,根,茎,葉にもその放射能が浸透していることでしょう。

地表面での爆発からはちりの雲が生じて成層圏にまで達し,この惑星を覆って,地球の表面温度を下げる可能性もあります。同時に,それと関連して,地球を取り巻き,致死的な紫外線を太陽光線から取り除いているオゾンの層にも害が及びかねません。全米科学アカデミーの1975年の推定によると,北半球で1万メガトンの核爆弾が爆発すれば,同半球のオゾンの層の7割,そして南半球のオゾンの層の4割が失われます。米国国防省とエネルギー調査開発局が合同で出した結論は次のようなものです。「オゾンによって太陽の紫外線の大半が吸収されなかったとしたら,現在知られているような生物は存在し得ず,存在の可能性があるとすれば海中だけであろう」。

生物と無生の環境とは互いに緊密に依存し合っていることを科学者たちは認めています。土壌と水と空気は生物にとって環境となってきましたが,その一方で生物は土壌や水や空気にとっての環境となってきたようです。ハーバード大学地球・惑星物理学センターの物理学者,マイケル・マクエルロイ博士は,誕生・新陳代謝・腐敗などの生命の過程が,酸素・炭素・窒素などの大気中の重要な元素のバランスを保つ点で,さらには成層圏のオゾンの量を保つ点でも,主要な要素になっていると信じています。

ですから,地球の“代謝作用”そのものが地球上の生物の質に依存しているのです。

生態圏とは,実に様々な種類の種がバランスの取れた,自ら再生してゆく統一体を形成する全地球的な体系のことです。地球の生態圏は注意深く調整されています。それはバランスが取れており,無限に継続し得るものです。その中にあって秩序を乱す影響力の一つは人間です。現在,人間は1日に三つの種の割で生物を地上から消滅させています。貪欲な利得のためなら,人間は生態圏のいかなる部分をもためらうことなく汚染したり崩壊させたりします。ところが,今や人間は生態圏の一部ではなく,全部を脅かしているのです。

人間は地球を全く破滅させることができるのです。

[6ページの囲み記事]

死に方は果てしない

● 火の玉あるいは熱パルスにより焼き殺される

● 初期放射線により死亡する

● 爆風あるいはそれに含まれる残がいにより圧死,あるいは吹き飛ばされて死ぬ

● 局地的な死の灰による致死的な放射線

● 疫病で死亡する

● オゾンの層が失われた後の太陽からの紫外線中毒

● あとになって襲って来る放射線中毒

[7ページの図版]

人間の貪欲による,無力な犠牲者たち

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