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目ざめよ! 1983
目83 5/8 26–27ページ

チチョナル火山が噴火したあと

メキシコの「目ざめよ!」通信員

メキシコの南東部にある休火山,チチョナルが昨年突然噴火したことはよく知られています。しかし,生存者の幾人かがその後にインタビューを受けて語った経験はそれほど知られてはいません。

それらの目撃者たちは突然自分たちを襲ったこの劇的な出来事について語っています。アビゲイルは次のように述べています。「大きな爆発音を聞いた後,私は玄関の戸の所に走って行き,爆発の起きた方向を見ました。そのときです,チチョナルの噴火口から火が噴き出ているのが見えたのです。続いて,セメントを思わせる細かい灰が雨のように降り始めました。数分後には,私のこぶし大ほどもある石の雹が降ってきました。近所の人たちの家には完全にうずもれてしまったものもありました。近くの村落では,400人から500人の人々が灰と砂と石の下に生き埋めになりました」。

エズドラスは生き残って,昨年3月のあの日曜日について次のような経験を述べました。「火山が噴火し始めた時,私たちはどうすればよいか話し合いました。持ち物を全部残して,すぐに出て行くべきでしょうか。もしここを出て,深いジャングルを旅して行かなければならないなら,幼い子供たちはどうなるでしょうか。エホバの証人である私たちは,祈りを通してエホバにこの問題を話し,神の導きを求めました。それから,私たちはここを出る決心をしました。去って行く時,火山の爆発がもたらした破壊の有様を見ることができました。チアパスのフランシスコ・レオンの村では幾十人もの人々が焼死していました。中には腕で木を抱き,体は完全に焼けてしまっている人も見られました。別の例では,生き埋めになった人の体の一部が灰や砂の間から見えていました。エル・ナランヨの村では,38人が強烈な熱のために焼け死にました。しかし,エホバの証人は一人も命を失いませんでした」。

7人から成る一家族は心を動かされる経験を通して,エホバと仲間のクリスチャンの兄弟たちに対する信仰を強められました。その家族はタピルラで動きが取れなくなりました。彼らは山の中を通って二日間徒歩で旅をし,やっとこの村にたどり着きました。そこで食糧を手に入れ,旅を続けることができると思ったからです。ところが,大変驚いたことに,そこの住民は全員避難した後だったのです。ということは,ビヤエルモサまで,もう四日間何も食べずに歩き続けなければならないということです。しかし同じ地域の他の証人たちがビヤエルモサに何とかたどり着いて,この7人の家族の窮状を説明し,一家がまだタピルラにいるかもしれないことを報告しました。ただちに,一人の兄弟が自分のステーション・ワゴンに乗ってその地に向かいました。灰や砂で覆われたほとんど通行不可能な道路ではありましたが,何とか車を運転してその家族を見付け,彼らを安全な所に連れ出すことができました。

愛ある援助

噴火のあった翌朝,各ラジオ放送局はチチョナルが噴火したことを全国に放送しました。メキシコシティーにあるものみの塔協会は最寄りの大きな都市ビヤエルモサに直ちに電話をして,事態がどうなっており,その地方のエホバの僕たちを援助するために何ができるかを正確に知ろうとしました。48時間以内に6人から成る緊急救援委員会が組織され,1日24時間不眠不休で働きました。最も必要とされているものはお金や衣類ではなく,食糧でした。

その最重要な事柄を念頭において,必要な家族に食糧が送られ始めました。ものみの塔協会は二つの大きな都市にいる兄弟たちに資金を電報で送金し,食糧を買って,トラックでそれをビヤエルモサに運んで分配するようにとの指示を与えました。その結果貴重な時間を節約することができました。この時宜にかなった行動は,1世紀当時,ペンテコステの時に行なわれた緊急救援措置を思い起こさせます。(使徒 4:32)食糧や衣類に加えて,流行病の起きるおそれがあったので薬品が分配されました。

メキシコのエホバの証人たちは被災地のクリスチャン兄弟たちの必要を知ると,直ちに協会や救援委員会に自発的な寄付をどんどん送ってきました。そして,ついには必要以上の物資が集まりました。委員会は次のような手紙を寄せています。「兄弟たちが仲間のクリスチャンの必要にこのようにこたえてくださったことは本当にすばらしいことでした。兄弟たちの必要は全部顧みられています」。

政府当局者たちがその地方を訪れ,不必要な手続きを省き,被災者たちに送られてきた食糧や他の物品を投機の対象にすることがないように命じました。一行は被災地の現状を視察していた際に,同火山の周辺にある16の村から追われてきた4,453家族に健康,栄養,予防薬の面で援助を与えるよう指示を与えました。

組織された退去

火山の爆発地域から人々が退去した様子に関し,エホバの証人が組織的にそこを出て行ったことは注目すべき一つの現象でした。各々が自分勝手に行動するのではなく,長老たちが率先する,一致した行動となりました。長老たちは兄弟たちをまとめ,兄弟たちが他の場所に向かうときにはっきりと示した愛と一致と協力の精神に感謝しました。

エホバの民は,真のクリスチャンがチチョナル火山の爆発の後のような緊急な時に特にはっきりと示される愛と一致のきずなをもって行動することを再び示しました。それはクリスチャンをしるしづけるものとなります。「あなた方の間に愛があれば,それによってすべての人は,あなた方がわたしの弟子であることを知るのです」と,イエス・キリストは言われました。―ヨハネ 13:35。

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