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  • あなたのお金 ― 銀行に入れておけば安全?
  • 目ざめよ! 1983
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目ざめよ! 1983
目83 7/22 9–10ページ

あなたのお金 ― 銀行に入れておけば安全?

『月曜日の朝,人々は列を作り始めた。厳しい寒さにもめげず,5時間は待たねばならないと思われたにもかかわらず,人々は並んでいた。銀行の経営陣,経済学者,そして政治指導者たちの落ち着き払った保証の言葉も,パニック感を高めたにすぎなかった。国中で,いや世界中で,銀行に押しかけ,同じように ― 我々のお金を返してくれ ― と要求する人々の波はいよいよ大きくなっている』。

近い将来にこのようなニュースを読むことになるおそれがあるでしょうか。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は最近,「危険な[銀行の]倒産の可能性はここ50年来最大のものになっている」という,経済学者,アラン・グリーンスパンの言葉を引用しました。なぜそう言えるのでしょうか。

お金の行方

最近,少額の銀行貸し付けを申し込んだ時に,どれほど徹底的に調査されたか思い出してみてください。驚いたことに,銀行は多額の資金が関係している場合に,必ずしもそれほど慎重ではありません。例えば,かなりの量の石油埋蔵量を持つメキシコは,難なく570億㌦(約14兆2,500億円)ほどの融資を受けました。次いで,世界的な金利の高騰と石油価格の下落がありました。メキシコは破産の瀬戸際に立たされました。メキシコはこの膨大な借款を抱えて債務不履行に陥るかもしれないとのうわさが広まり,銀行投資家の間に小規模の恐慌状態が起こりました。そこで,その国にさらに多くの資金を送り込む緊急措置が取られました。危機は阻止されたかもしれませんが,ポーランドやブラジルなどの他の国々も,膨大な額の負債を抱えて,その支払いに困難を覚えています。

さらに幾十億ドルもの資金が企業に投資されています。これまでは,大企業は一般向けに債券(長期債)を発行して,自分たちの組織の財源にしてきました。ところが,金利が上がると,投資家たちはその債券を売って,もっと利益の上がる分野に投資しました。企業は短期で,高利の銀行貸し付けに頼らざるを得なくなりました。ところが,銀行はこれらの企業が倒産でもすれば,ばく大な損失を被りかねません。最近のドライスデール政府保証債株式会社の崩壊は,銀行がいかに損害を被りやすいかを示す恐ろしい例です。その崩壊の結果として,諸銀行は2億8,500万㌦(約710億円)の損害を被りました。

世界的な連鎖反応?

それで経済学者たちは,こうした要素が重なり合って,世界的な連鎖反応を呼ぶのではないかと恐れています。例えば,海外のある国,あるいは幾つかの大企業が債務不履行に陥るとしましょう。一,二の大銀行が破産することになりかねません。その結果,他の銀行の預金者たちが驚いて,銀行の取り付け騒ぎを引き起こしかねません。銀行は手元にそれほど多額の現金を置いていないので,大規模な流動性危機が起こるかもしれません。銀行家は現金を必死で集めるでしょう。この連鎖反応は世界的経済破たんに拡大しかねません。

しかし,銀行家はそのような筋書通りになる可能性は少ないと言います。チェース・マンハッタン銀行のデービッド・ロックフェラー元頭取は,最近のインタビューで,銀行制度は「非常に健全である」と述べました。確かに,「銀行は相互に多くの取引をしているので,相互依存の度合いが非常に強い」とはいえ,そのような世界的な連鎖反応が世界の銀行制度を崩壊させるようなことは「まずない」と同氏は考えています。しかし,銀行制度の成功は一般の人々の信頼にかかっているので,銀行業界の指導者がそのような楽観的な言葉を述べるのは理解できないことではありません。

『しかし,大銀行が破産するのを国が黙って見ているはずはないであろう』と言う人もあるかもしれません。ところが,イタリアの中央銀行であるイタリア銀行はまさにそのようなことをしたのです。アンブロシアーノ銀行の破たんは,同銀行がバチカンと密接なかかわりをもっていたこともあって,広く報道されました。スキャンダルにまみれたこの銀行が破産した時,イタリア銀行はその支援を打ち切り,ヨーロッパの銀行家たちを驚かせ,仰天させました。銀行家たちはこれが危険な先例になるのではないかと恐れています。

金融界での『平和と安全』?

1982年10月10日付のニューヨーク・タイムズ紙は,「消息通の予測するところによると,国際金融の崩壊に対する恐れから究極的に当事者は合意へと向かうであろう」と述べています。しかし,1930年代の経済破たんの際には,諸国家は協力し合おうとはせず,むしろ「自国の取った措置が他の国々に及ぼす有害な影響などおかまいなしに,長びく世界的な経済的動揺から自分の国が逃れることを求めた」のです。そして,諸国家が心を入れ替えたことを示すものはほとんどありません。例えば,インフレに悩まされる諸政府は,貧しい国々に及ぼす破壊的影響などおかまいなしに,金利が上がるままにしました。

とはいえ,間もなく著名な指導者たちが,『平和と安全』を予測するようになることを聖書は予告しています。(テサロニケ第一 5:3)このことに,世界経済に対する何らかの間に合わせ的な対策が含まれることになるかどうかは時がたってみないと分かりません。その間,世界の不安定な経済にどのように対処したらよいのでしょうか。

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