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目ざめよ! 1984
目84 1/22 12–14ページ

赤ちゃんが苦しみ,死ぬのはなぜか

生まれたばかりの赤ちゃん,それは数か月にわたる期待と準備,そして苦しい陣痛のあとの実に喜ばしい報いです。昔存在した知恵のあるひとりの教師はそのことを次のように表現しました。「女が子を産む場合には,その時がきたというので,不安を感じる。しかし,子供を産んでしまえば,もはやその苦しみをおぼえていない。ひとりの人がこの世に生れた,という喜びがあるためである」。a

ところが,『喜びの塊のようなかわいい子』に対する誇らしげな気持ちが間もなく打ちのめされる経験をする親は少なくありません。子供が病気になったり死んだりするのです。気の毒なそのような親たちは胸の張り裂ける思いをします。生活水準の高い国においてさえ一つか二つの身体障害を負っている子供が幾百万人もいます。発展途上国では毎年もっと多くの乳幼児が死亡しています。乳幼児の半数が,5歳にならないうちに死亡している国もあります。

それで人々は次のような疑問を持ちます。罪のない赤ちゃんが苦しむのを神はなぜ許しておられるのか。赤ん坊がこれほど多く死ぬのはなぜか。

全世界的な問題

親の精子や卵子に欠陥があって,不具の子供や精神障害の子供が生まれることがあります。遺伝子の損傷は数多くの病気の原因となります。例えば,胎児の脊柱が正しく形成されないために起こる二分脊椎や,脳がほとんど発達しない無脳症などがそれです。この二つは,スコットランドと北アイルランドで発生率が高いので,「ケルト人ののろい」と呼ばれてきました。それらの土地では新生児100人につき一人がそのような障害児なのです。

よくある障害の別のものは脳性小児麻痺です。これは妊娠中や出産中もしくは出産後に脳が損なわれて生じる障害で,170人の新生児につき一人がこの障害を抱えているものと推定されています。

発展途上国では,クワシオルコル,消耗症,はしか,肺炎,結核といった病気で幾百万人もの乳幼児が死亡しています。「標準の乳幼児」と題する本は致死的な疾病の主要な原因について次のように述べています。「世界の大部分の地域で,生まれて間もない時期の栄養不良が直接的あるいは間接的原因となって子供が死亡する例は,他の原因によって死亡する例の全体よりも多い」。

だれが悪いのか

聖書によれば,最初の男女を創造した時,神は二人を祝福し,子孫で『地を満たす』ことを二人にお命じになりました。神に従順である限り最初の男女とその子孫は永遠に生きる,というのが神の目的でした。しかし最初の人間夫婦は神の律法を故意に破り,苦しみと死を自らに招きました。―創世記 1:28; 2:16,17; 3:6,19。

二人はすでに完全さを失っていたためにそれを子供に伝えることができませんでした。遺伝の法則に従って,二人の間にできた子供は生まれつき不完全でした。聖書が述べている通りです。「一人の人を通して罪が世に入り,罪を通して死が入り,こうして死が,すべての人が罪をおかしたがゆえにすべての人に広がった」。したがって,欠陥を持って生まれ,早い時期に死ぬ赤ちゃんがいるからといって,神を非難することはできません。その原因となったのは,聖書が述べている通り,自分自身とまだ生まれていなかった子孫に死をもたらした「一人の人」つまり最初の人間アダムです。―ローマ 5:12。

この事態は人類一般の貪欲さと無知と不注意によって深刻化しています。妊婦がアスピリンや精神安定剤を服用すると欠陥のある子供が生まれやすくなることは現在よく知られています。喫煙によっておなかの子供に害を及ぼしている女性も少なくありません。たばこを吸うと胎児に供給される酸素の量が減るため,新生児の死亡,特に突然死をきたす結果になる場合があります。アルコールやコーヒーをむやみに飲む人からも奇形児や知恵遅れの子供が生まれやすくなります。そのような母親から生まれた赤ちゃんが苦しんだり,死んだりした場合,本当にそれを神のせいにすることができるでしょうか。それは,むしろ,『人はまいているものを刈り取る』という実例ではないのでしょうか。―ガラテア 6:7。

かつては女性の大半が母乳で子供を育てていた発展途上国で,近年,産業界は人工栄養による育児という20世紀の方法を奨励してきました。報告によれば,そのために毎年さらに幾百万もの乳幼児が死亡しているということです。母乳は,幼児の苦しみや死の一般的な原因となる下痢などの病気に対する自然の免疫性を備えさせます。粉ミルクを使用する母親の中にはそれを不潔な水に溶かしたり,お金を節約するために薄めたりする人がいます。その結果,子供は栄養不良や病気になります。一例として,アフリカ南部の一新聞は最近アフリカのある病院について次のように述べました。「総合病院の小児科は人工栄養で育てられ,下痢を起こしている赤ん坊で一杯である」。

クワシオルコルはたん白質の欠乏による病気で,多くの乳幼児を苦しめています。アフリカ南部では,多くの乳幼児は乳離れしたあと,質の悪いたん白質をわずか9%ほどしか含んでいないトウモロコシのかゆを常食とするためにクワシオルコルにかかります。他方,消耗症とは,早く乳離れしたものの,その後に不適当な食事しか与えられない乳幼児のかかる病気です。食物の同化作用が不十分なために,たん白質もカロリーも不足するのです。

赤ちゃんはこうしたひどい栄養不良をもちこたえたとしても,その後一生の間苦しみます。その点に関して,「標準の乳幼児」という本はこう述べています。「たん白質とカロリーの不足……から立ち直った子供の知的才能は,幼児期に適切な栄養をとった子供のそれと比べると例外なく乏しい」。程度の軽い栄養不良について,権威者たちは,それが「知能の発達の遅れと相関関係にあるようだ」と述べています。

栄養不良を創造者のせいにすることはできません。地球はすべての人のための健康に良い食物をありあまるほど供給する能力を持っています。乳幼児の間に見られる栄養不良の主要な原因は,商業の貪欲さと貧困です。様々な事実からすれば,赤ちゃんの苦しみと死の責任は人間が負わなければならないことが分かります。

創造者はすべての人が人生を楽しむことを望んでおられる

エホバ神は,アダムとエバが罪を犯した後ただちに二人を滅ぼすこともおできになりました。ではなぜ神は,二人が死ぬ前に子孫をもうけることをお許しになったのでしょうか。それは,永遠に生きる見込みを伴う神の愛ある備えに対する感謝の気持ちを従順さによって表明する機会をわたしたちに与えたいと思われたからです。もし神が,罪を犯した最初の人間夫婦をただちに滅ぼしておられたなら,わたしたちは生まれてこなかったでしょう。

受け継いだ罪のために赤ちゃんが苦しむのを,人間の創造者はどのようにお感じになるでしょうか。答えを得るために,神が邪悪な者をすらあわれみをもってご覧になるということを考えてみましょう。「『一体,わたしは邪悪な者の死を喜ぶだろうか』と,主権者なる主エホバはお告げになる,『わたしは彼がその道から立ち返り,実際に生きつづけることを喜ぶのではないか』」。(エゼキエル 18:23)創造者が邪悪な者の死を見ることさえ喜ばれないのであれば,幾百万の赤ちゃんが苦しんで死ぬことが神のご意志でないのは明らかです。

神の言葉から得られる真の慰め

幼い子供が死亡すると,僧職者は,「神様は天国にもう一つ美しい花を望まれたので,あなたのお子さんをお選びになったのです」と言って親を“慰める”ことがあります。その種の話は実は偽りです。そのような話を聞いて,人々は,赤ちゃんの苦しみと死の責任は神にあるという間違った考えを持つようになります。ところが本当は,神とその支配に反抗することによって人類が自らそうした問題をつくり出したのです。

エホバ神はご親切にも,受け継いだ罪と死の有害な影響をすべて取り消す備えを設けてくださっています。一千年間この地を支配する王国政府を天のみ子イエス・キリストにお与えになったのです。聖書の預言によれば,その千年統治はごく間近に迫っています。その期間に,死んだ赤ちゃんを含め,死者は復活させられます。聖書はその時の様子を預言的にこう描写しています。「海はその中の死者を出し,死とハデス[墓]もその中の死者を出し……また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」― 啓示 20:6,13; 21:3,4。

復活する人々の中に子供も含まれるということは,イエスが地上におられた時に証明されました。イエスは,病気にかかって死んだ12歳の少女をよみがえらされたのです。当然のことながら,少女の両親は「狂喜のあまり我を忘れるほど」になりました。(マルコ 5:42)そして将来遠からず,イエスが天の王座から,人類共通の墓であるハデスにいる人をすべてよみがえらされるとき,さらに幾百幾千万人もの親が喜びに胸を震わせることでしょう。神を恐れる親が,申し分のない環境のもとで永遠に生きる見込みを持つ健康な赤ちゃんを返してもらった時の喜びにあふれる顔を頭に描いてみてください!

ご自分の目的の中にこうした愛のある備えを含めてくださった優しい創造者に,わたしたちは深く感謝することができます。

[脚注]

a 口語訳聖書のヨハネ 16章21節をご覧ください。

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