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目ざめよ! 1985
目85 2/8 16–18ページ

若い人は尋ねる…

見てもよいテレビ番組がひとつでもあるだろうか

ものみの塔協会様,

お聞きしたいことがあります。悪い影響を受けずに見ることのできるテレビ番組がひとつでもありますか。―モニカ

そのような疑問を持っているのは一人モニカだけではありません。科学者,教育者,親の立場にある人など大勢の人が同様の疑問を抱いています。残念ながら,その答えを出すのはそう簡単なことではありません。

まず第一に,いわゆる専門家の間でさえ,テレビが益になるか害になるかに関して必ずしも意見は一致していません。テレビを見ると本を読まなくなると言う人もあれば,読書への関心が高まると言う人もいます。テレビ番組作成を規制すべきだと主張する人もいれば,番組のいかんにかかわらずテレビを見るのは有害だと言う人々もいます。議論は果てしなく続きます。もっとも,テレビは有害だと唱える人々のほうが優勢のようです。それで,テレビに潜む危険のごく一部を取り上げて考察してみましょう。

暴力場面で人を引きつけているテレビ

わずか二,三年の短期間に,テレビは非常に普及しました。事実,「アメリカでは冷蔵庫や水洗トイレを持っている人よりテレビを持っている人のほうが多い」のです。比較的貧しい国々においてさえテレビは普及し始めています。例えば,エチオピアでは,3,500万人の人口に対してテレビ受像機はわずか2万7,000台しかないということですが,それでも同国は,テレビのカラー放送を始めるとの発表をしました。では,ほとんど世界中の人を引きつけているテレビの魅力はどこにあるのでしょうか。

米国公衆衛生局局長科学諮問委員会の一報告はテレビのことを,「視覚および聴覚という[支配的な]感覚に訴える音と光のショー」と呼びました。ですから,「テレビは磁石のように人の注意を引きつけ,生後6か月の乳飲み子さえテレビを見つめ,幼児が一度に何時間もテレビの前に座る」ことになるのです。十代の若者を対象にした一調査では,何と53%もの人が,自分が好きでもない番組さえ見ることを認めました。どういうわけか,テレビは一部の人に催眠術にも似た影響を及ぼすようです。

それでも,当然のことながら,各テレビ放送網は聴視者に自局の番組を見てもらおうとします。それで,聴視者をテレビの前にくぎつけにしておく確実な方法を発見しました。暴力を呼び物にし,しかも暴力をふんだんに盛り込むのです。人々は自動車の衝突,爆発,刃傷,発砲,空手の足蹴りの場面を見飽きることがないようです。ある推定によれば,米国の若者は14歳になるまでに,テレビで殴り合いや蛮行の場面は言うに及ばず,人が殺される場面を1万8,000回目撃するということです。しかし,そのような場面を絶えず見ていて害を受けずにいられるでしょうか。

「圧倒的な」証拠

ほんの二,三年前のことですが,英国の研究者,ウィリアム・ベルソンとその研究チームは英国の十代の少年1,565人を詳しく調査しました。予想通り,テレビの暴力番組を見て育っている少年のほうが「由々しい暴力行為に携わる」傾向が強いことが分かりました。また,テレビの暴力は人を駆り立て,「ののしること,悪い言葉を使うこと,スポーツや遊びで攻撃的な態度を取ること,壁に標語を落書きすること,窓ガラスの破壊」などを行なわせかねないとの結論を出しました。米国の国立精神衛生研究所も同様に,テレビで放映される暴力は暴力を生むことを示す「圧倒的な」証拠がある,と結論づけています。a

『しかし,発砲のシーンや車の追跡シーンの出て来るそうした番組を見たことはありますが,だからといって,人を傷つけても構わないと思っているわけではありません』と言う人もいるでしょう。しかし,ベルソンの研究で明らかになった最も憂慮すべき事柄の中には,テレビの暴力にさらされても,暴力「に対する少年の意識的な態度は変わらない」という事実があるのです。暴力場面を絶えず見ていると,暴力に対する意識下の抑制が少しずつ緩んでゆくものと思われます。

聖書は詩編 11編5節でこう述べています。「エホバは義なる者をも邪悪な者をも自ら調べ,その魂は暴虐<バイオレンス>を愛する者を必ず憎む」。テレビ番組に対するあなたの好みはあなたが平和を愛する者であることを示しているでしょうか,それとも暴力<バイオレンス>を愛する者であることを示しているでしょうか。b ―マタイ 5:9。

「非現実的で,非常に好意的で,楽観的」

『それなら,暴力を扱っていない番組を見ていれば害はないだろう』と思う人もいることでしょう。そうかもしれませんが,ジョージ・ガーブナー博士は,「(テレビでは)物事が理想化されることが多い。非現実的で,非常に好意的で,楽観的に物事が描かれる」と述べています。そのため,ある若者は次のような影響を受けました。「家庭で問題を抱えるようになるまでは,テレビの影響をどれほど受けているかなど余り考えたことはありませんでした。……自分と家族との関係に私が非常な不満を感じるのは,テレビで見た申し分のない家族生活のようにはとてもいかないという思いがどこかにあるからだということに気づきました」―「ティーン」誌。

現実の生活は決して申し分のないものではありません。家賃や医療費の心配が全くないように見え,何でもわきまえているような,テレビに登場する親と違って,あなたのご両親には,経済面や感情面で,切り抜けなければならない大きな苦労があるかもしれません。ではどうして,一作者の想像の所産にすぎない人物とご両親とを比べるという不公正なことをするのでしょうか。聖書は,「あなたの父と母を敬いなさい」と助言しています。(エフェソス 6:2)それを実行する最も良い方法は,架空の人物の生活にあこがれるよりも,ご両親に話しかけてご両親を知るようにすることです。

テレビの影響で飲酒するようになることがあるか

あなたは,自分の好きなテレビ俳優や女優がどれほど頻繁にアルコール飲料に手を伸ばすか注意して見たことがありますか。それほど大量に飲んでも,飲み過ぎの症状として聖書が述べている,ふらついたり幻覚を見たり無様なことをしたりするところが映し出されることはめったにありません。―箴言 23:29-35。

全米テレビ暴力対策連合の議長を務める精神科医,トマス・ラデッキ博士はこう語っています。「アルコールを使用するテレビの広告と番組は,増大するアルコールの乱用に大きな役割を果たしている。普通の子供は飲酒が認められる法定年齢に達するまでに,人々がアルコールを飲んでいる場面をテレビで7万5,000回も見る」。そのようにアルコールにふけっている場面を単に見るだけで影響を受けることがあるでしょうか。ラデッキ博士は,「米国で死因として最も急増している二つのものはアルコールの乱用と暴力である」ことにわたしたちの注意を促しています。

では,コマーシャルと呼ばれるあの線香花火のような1分間の短い放送についてはどうでしょうか。著述家のバンス・パッカードはこう述べています。「米国の普通の若者は高校を卒業するまでに,1,500時間余に及ぶテレビのコマーシャルの標的になっている」。だまされやすい一般の人々は,うずきか痛みを少しでも感じると,この薬かあの薬を飲まねばならないと思い込まされます。人を引きつけられないなら,解決策は適当なうがい薬や練り歯みがきや脇の下に付ける臭気止めを使うことであるとされます。何と,職が得られるかどうかまで適切なシャンプーの使用にかかっていると言わんばかりの宣伝がなされることさえあるのです。『私はそんな宣伝には乗らない』とあなたは言うことでしょう。本当にそうでしょうか。そうした製品のうち,実際に買ったり,あるいは買ってみようかという気持ちになったりしたものが幾つありますか。

どんな番組を見たらよいか

とはいえ,人々がテレビを処分する可能性など余りありません。それに,著述家のバンス・パッカードも指摘している通り,「親がテレビを屋根裏へしまってしまうのは行き過ぎと言える」でしょう。なぜでしょうか。パッカードはこう述べています。「米国のテレビ番組には見る価値のあるものが少なくないと言える……コウモリ,ビーバー,アメリカヤギュウの生態からフグの生態に至るまで自然の姿をすばらしい写真技術で映し出している番組が晩の早い時間によく放送される。公共テレビ放送では見事なバレーやオペラや室内楽の番組がある。重大事件を扱う点でもテレビは非常に優れている……時には啓発的なドラマが提供されることもある」。あなたが住んでいる土地ではそうした番組を見ることができるでしょう。したがって,害を受けずにテレビを見るための秘けつは選択することです。健全なテレビ番組を見るとき,多くの人は,くつろいだ気分になり真にさわやかな気持ちを味わえるものです。

恐らくご両親は,あなたが見ている番組やどれほどの時間テレビを見ているかということを気にかけておられるでしょう。テレビについて,またそれをもっとうまく規制する方法について家族で話し合うよう提案してはどうでしょうか。中には,見る価値のある番組の時だけテレビを付けることにしている家庭もあります。さらに,親が子供と一緒にテレビを見ることを勧める専門家もいます。そうすれば,間違った考え方や非現実的な見方が教えられていても,それを見抜くようご両親はあなたを援助することができます。テレビを見ることはこのように家族そろって行なう活動になり得るのです。

テレビは魅力ある道具ですが,番組には危険なものがあることを忘れないでください。テレビを規制することを学びましょう。さもないと,あなたがテレビに支配されることになりかねません。

[脚注]

a さらに多くの情報を得たい方は,「目ざめよ!」誌1982年10月22日号の「暴力行為の根源 ― それはテレビか」という記事をご覧ください。

b 興味深いことに,ベルソンによれば,最も有害な番組には,現実的な暴力,暴力のための暴力,そして,いわゆる善玉による暴力が含まれているということです。あなたの好きな番組にこのうちのどれかが当てはまるでしょうか。

[17ページの図版]

一部の専門家は,テレビで暴力を見ると,人は暴力的になりかねないと考えている

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