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  • 目ざめよ! 1985
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目ざめよ! 1985
目85 4/8 29–31ページ

世界展望

マラリアの再流行

● マラリアは世界の公衆衛生を脅かす敵の筆頭に挙げられてきた。この病気は108か国に影響を及ぼしており,毎年幾百万もの人命を絶つ。そして歴史上の戦争すべてを合わせたよりも多くの人命を奪ったと言えるかもしれない。かつては撲滅できると考えられていたマラリアが世界中で再び劇的にまん延し始めており,最近の調査によると3億6,500万人がこの病気にかかっている。WHO(世界保健機関)によると,その数はわずか10年で4倍に増加した。この再流行の原因はどこにあるのだろうか。この罹病者の数が増加したのは,マラリアの病原を運ぶ蚊の殺虫剤に対する抵抗力が強くなり,同時に,かつては命を救うものとなっていた薬に対してマラリアの病原虫が抵抗力を持つようになったためである。新しい特効薬を見いだそうとして国際的に科学活動が行なわれてはいるものの,カリフォルニア大学の生物学者,アーウィン・シャーマンによると,商業ベースに乗せる点での関心は薄い。シャーマンはこう述べている。「開発費は非常に高くつき,金銭的な見返りは少ない。主要な市場は貧しい国々で,それらの国々にはその薬を買うだけの余裕がない」。

軍備競争の危険

● 1984年6月11日にスウェーデンのストックホルム市で開かれた国際新聞編集者協会の会議の席上,スウェーデンの首相,オロフ・パルメは次のように語った。「国際戦略研究所は最近,国際間の緊張が今や1962年のキューバ・ミサイル危機以来最悪の状態にあると述べた」。同首相は,兵器製造の現代科学技術が新たな時間のわくを導入することにより,軍備競争の危険が増し加わったことに注目している。パルメ首相は言葉を続けてこう述べている。「今日,攻撃してから最初の重大な結果が生ずるまでの時間は分単位で数えられる。これでは,再考したり十分に検討された決定を下したりするための余地はほとんどない」。

STDと結びつけられる不妊症

● STD(性行為感染症)という語は,感染の仕方(性交渉)をより具体的に示しているために,VD(性病)という表現に取って代わった。STDという語は,性病という伝統的な呼称には含まれていなかった数多くの感染症を包含する。性病という語は,淋病と梅毒を含む五つの感染症に当てはまるが,STDはさらに35の感染症に当てはまる。

世界保健機関の後援で開かれたSTD対策国際合同会議の1984年度の議長,リチャード・モリセット教授は,世界の多くの場所において婦人の不妊の問題の50%以上は今やSTDによって引き起こされている,と述べた。「より能動的になっている今日の女性が,梅毒や淋病やクラミジアのような感染性の病気に接触することが増えていながらも,大抵の場合に症状が報告されぬままに終わってしまうことを我々は憂慮している。その結果,早期の診断と正しい治療により回避できたかもしれない不妊の問題が,取り返しのつかないところまでいってしまう」と同教授は述べている。教授の推定によると,6秒に一人の割で世界のどこかでだれかが性行為による感染症にかかっており,その率は増加しつつある。

関節炎の薬の使用に対する警告

● カナダのオンタリオ医師会は,現在特にお年寄りの間で使われているある種の関節炎治療薬が望ましくない由々しい反応を生じさせる,と警告している。トロントのグローブ・アンド・メール紙の伝えるところによると,1984年の最初の3か月間に,「非ステロイド系消炎剤による副作用の見られた53人(そのうち43人は重症とみなされた)の中から……8人の死者が出た」ことにオンタリオ医師会は言及した。犠牲者は,こうした薬の幾つかを組み合わせて服用していた人々のようである。「特に危険の大きい患者は,お年寄り,肝機能あるいは腎機能の損なわれた人々,および胃腸に炎症の起きる病気を持つ人や胃潰瘍の病歴を持つ人である」とその記事は述べている。そのような薬を服用しているお年寄りは,この健康上の脅威に関して掛かりつけの医師に相談してみるほうがよいと思われる。

幼児にテレビは禁物?

● テレビは子供たちから子供らしさを奪ってしまうだろうか。そのとおりである,とドイツのキール大学の副総長,ゲルハルト・プリーゼマン教授は答えている。同教授は,テレビ番組が子供と大人の年齢の相違を十分に斟酌していないために,子供は実社会もテレビ通りのものだと信じ込んでしまう,と考えている。未熟から円熟へと子供たちの経て行く自然の段階は,大抵の場合苦しみの伴う学習過程によってのみ達成されるが,テレビを見るために,それら自然の段階がなくなってしまう,と教授は述べている。キール市の新聞,キーラー・ナハリヒテンの伝えるプリーゼマンの言葉によると,子供たちは,「テレビの画面の上で生じる複雑な出来事をそしゃくできるだけの言語および思考能力を持つようになった時に」初めてテレビを見るべきである。大きな論議の的になっている同教授の意見では,学齢前の子供たちはテレビを見るべきではない。

カリブ海の「羊どろぼう」

● オランダのローマ・カトリック系の雑誌「ベイエーン」に最近載せられた投書は,カリブ海のオランダ領アンチルのクラサオ島における「羊どろぼう」の問題についてこぼしている。「羊どろぼう」とはいったいだれのことだろうか。「北米に由来するさまざまな聖書の分派で,カトリック教徒に攻撃的な態度で迫って,自分たちのグループに改宗させようとする者たちである」と,その投書の主は説明し,三,四十年前は,攻撃的な勧誘が「アンチル諸島のカトリック教会の心配の種」だったが,それらのグループはその後おとなしくなった,と述べている。次いで,奉仕者たちから成る一グループの熱意が衰えていないことを不本意ながら認めて,「エホバ[の]証人は例外だ」と付け加えている。

睡眠は健康に良い

● 多くの人にとって,週末はレクリエーションにふけり,夜遅くまでパーティーに出席するための時となっている。しかし,メキシコ社会保障研究所の家族健康部の部長,カルロス・スアレス・サムディオ博士によると,週末は病気や大事故を予防するための最善の薬を人々に提供するものとなり得る。その薬とは睡眠のことである! メキシコ・シティーの新聞,エル・ウニバーサルの伝えるところでは,週末にこれまでよりも睡眠を取ることが人間にとって最良の薬となる,とスアレス・サムディオ博士は助言している。睡眠は,身体的にも精神的にも体が回復するのを助け,新たなエネルギーを与え,体を心理的に高揚させ,より大きな熱意を抱いて翌週仕事に携われるよう人々に備えをさせる,とスアレス・サムディオ博士は力説している。

視力障害者のための新聞

● スウェーデンに視力障害者のための新聞とまさに呼べるものが存在するようになった,とカナダのメディカル・ポスト誌は伝えている。そのシステムは,「新聞社のワードプロセッサーから直接,ニュースを視力障害者である読者の家のマイクロコンピューターへFMラジオ信号によって届け,印刷や配達の過程を飛び越してしまう」とその記事は述べている。「視力障害を持つ定期購読者は,点字の端末機から読むか,音声合成装置を通して聴くかのいずれかを選ぶことができる」。このことは,新聞の印刷と配達を待たなければならない,目の見える読者よりも,目の見えない読者のほうが早くニュースに接することを意味している。

崩れゆく富士山

● 毎年,富士山の南西の山腹にある大きな裂け目から約30万㌧の土砂が崩れ落ちており,政府当局者は富士山がやがて半分に割れてしまうのではなかろうかと懸念している。そこで,侵食をとどめ,そのふもとにある富士宮市を守るため,特に崩れの激しい標高2,200㍍の地点に,土木技師たちは厚さ3㍍,高さ5㍍,長さ17㍍のコンクリート製防壁を築くことになる。遠くからは目につかないこの防壁が,山崩れを抑え,富士山の美観を保つものとなるとの期待が持たれている。

“聴導犬”

● 目の見えない人々を助けるための犬がいるように,聴力障害者を助けるために“聴導犬”の訓練が行なわれている。しかし,視力障害者を助けるための犬がふつうラブラドル・レトリーバーやシェパードであるのに対し,“聴導犬”はどんな種類でもよく,雑種であっても構わない。カナダのグローブ・アンド・メール紙によると,求められているのはきわめて活動的で,物音のする所へすぐに飛んで行ける犬であり,ふつう,小型の犬が最適である。訓練には4ないし6か月かかるが,その間,犬は目覚まし時計,電話,呼び鈴,沸騰して音を出しているやかん,煙探知器,泣いている赤ちゃんなどどんな物音であれ音のする所へ飛んで行き,それから飼い主の所へ走って戻り,そのことを教えるよう訓練される。

犯罪者を逮捕する

● 米国ではどの時期を取っても,21万人以上の逃亡者たちが野放しになっている,と当局者は述べている。それら逃亡者たちは,重罪を犯したり,脱獄したり,仮釈放や保護観察に違反したりして手配されている。しかし,それらの者たちを逮捕するのはいつの場合にも困難を極めた。悪質な犯罪者で逃亡中の者を逮捕するためのキャンペーンで最近使われた術策の一つは,当人の最新の住所と思える所に通知を送り,2,000㌦(約48万円)相当の品物の入った荷物が届いているので,当人が受け取りに署名すればそれを手渡すということを知らせる方法である。幾十人もの逃亡者たちはこの術策に乗り,あるはずのない荷物のために署名をした。逮捕されて手錠を掛けられてから,「おれの荷物はどこにあるんだ?」と尋ねた者は少なくなかった。警察局の作戦担当部長補ハワード・サフィールは,「2,000㌦の荷物というような,貪欲をわずかに刺激するものが関係する状況になると[どんな人からどんな理由で荷物が送られて来るのかといった]詳細な事柄がある程度見過ごされてしまうのは驚くべきことである」と語った。

絶滅の危機に瀕する種の余剰

● 米国ミルウォーキー郡立動物園の園長,ギルバート・K・ボーズ博士はこう述べている。「矛盾ではあるが,絶滅の危機に瀕する種をおりの中に入れて本当に上手に繁殖させると,別の問題を抱えることになる。これは厳然たる事実である。その問題とは,過密あるいは遺伝学上の不均衡である」。動物園が現在直面している問題は,おりの中で繁殖させることに成功したものの,もはや飼っておく余地も,種を保存するために生かしておく必要もなくなった動物をどうするかということである。ニューヨーク・タイムズ紙の伝えるところによると,「動物のための動物園のスペースは限られている。世界の動物園を全部合わせても,ブルックリン区の中に収まってしまう」。動物園の中には,避妊手術という方法により繁殖を抑えて,この問題に対処しようとしているところもある。ある動物を野生に戻す試みも行なわれている。しかし,動物園は大抵,他の動物を養うために小さな動物を殺し,群れを縮小させるためにより大きな動物を殺すという手段に訴えざるを得ない。

屋内汚染

● 屋内の空気の汚染は屋外の汚染よりもひどいかもしれない,と米国の消費者製品安全委員会は警告している。40ほどの家庭を対象にした1年に及ぶ調査の結果,屋内の空気から20ないし150の化学物質が検出された。その発生源は,建材,エアゾールのスプレー,電気器具,掃除用の製品,ドライクリーニングをした繊維,さらには化粧品までさまざまである。しかも,暖房や空調のためにすき間をふさいだり断熱材を使ったりして,家屋を密閉することが多くなっているので,汚染物質は屋内に封じ込められる。「屋内の揮発性有機化学物質のレベルは,一般に屋外のレベルの10倍も高い」と,同委員会に対する調査報告は述べている。そうした物質にさらされていることは,生まれつきの障害,ガン,アレルギー反応などと結びつけられている。定期的に家屋に風を通すことと家屋の中で使用する製品に注意を払うことが提案されている。

運動は寿命を延ばす

● 1万7,000人の男性を対象にした調査は,体を動かす量と人の寿命の間に直接の相関関係が存在することを明らかにしている。今では座ることの多い生活をしているかつての運動選手さえ影響を受けている,と研究者たちは述べている。インタナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に載せられた記事によると,「科学者たちは人々に,週に4回きびきびとした歩調で散歩するだけでもよいから何らかの形の定期的な運動をして,心臓血管系の病気や肺疾患の予防に役立てるよう強く勧めている」。この調査は,「ほんのわずかな運動でも寿命を延ばすのに役立つことを示す最初の科学的な証拠」であると言われている。

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