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目ざめよ! 1985
目85 6/8 3–4ページ

ヒトラー ― 過去の人,だが忘れられてはいない

去る1980年9月26日,金曜日の南ドイツ地方は,陽光の降り注ぐ,暖かな天候に恵まれました。しかし,午後10時15分ごろには肌寒くなっていました。ミュンヘンの有名な十月祭<オクトーバーフェスト>の巨大なビール・テントから大勢の人々が出て来て,出口に向かっていました。一つのメーン・ゲートの近くで,突如閃光が走ったかと思うと,耳をつんざくような爆発音がとどろき,200人以上の負傷者と13人の死者が出ました。

捜査の結果,このテロリストによる襲撃の張本人はネオ・ナチとつながりのある人物であることが明らかになりました。それよりわずか8週間前に,イタリアのボローニャ市で右翼による同様の襲撃があり,鉄道の駅舎が爆破されて80人が命を失いました。その同じ期間に,フランスは第二次世界大戦以来最も激しい反ユダヤ主義者による暴力の波に洗われていました。

ほとんどの人にとって,ナチズム(あるいはネオ・ナチズム)とヒトラーは同義語のようなものです。ですから先に挙げたような出来事により,ヒトラーは,少なくともニュース報道の中では長年のあいだ生きつづけてきました。そしてこれらナチによる新たな残虐行為は,ナチの行なったかつての残虐行為がまだ忘れ去られないうちに生じているのです。事実,ドイツの新聞,ニュルンベルガー・ナハリヒテンは,1983年12月現在,10人の裁判官と検察官を含む35人の職員が,「いまだにナチの犯罪[ヒトラー時代に犯されたもの]に関する入手可能なありとあらゆる資料を収集し,照合し,検討し,裁判所に持ち込む仕事に忙しく携わっている」ことを指摘しています。同紙は,「129件は依然として係争中で,1,700件以上の裁判がいまだに進行中である」とも述べています。

それらはいずれも,一般の人々の注目を浴びることはほとんどないでしょう。しかし,大勢の人々が忘れようとしているナチズムに関する記憶をよみがえらせるのにかなり効果のあった出来事はほかにもありました。一例として,数年前に放映された「ホロコースト」というテレビ番組,あるいはドイツの一大衆誌がヒトラーの私的な日記を手に入れたという1983年のセンセーショナルな報道について考えてみてください。ある人々はこのニュースを最初から疑っていましたが,その日記が偽物と分かり,そのニュースは悪評を買いました。一人のドイツ人は失望しただけでなく,嫌悪感をあらわにして,「いつになったらヒトラーに担がれないですむようになるんだろうか」と言いました。

カナダのトロント・スター紙が,「我々は総統と彼が率いていた国家に対して,引き続き恐怖感を抱くと同時に,興味を引かれ,魅了されてさえいる」と述べたのも不思議ではありません。これが事実であると思われるのは,ドイツの一情報筋が次のように述べているからです。「第三帝国の期間が遠い過去の出来事になるにつれて,同帝国に関する著作の洪水は激しさを増してきているように思われる。2万冊以上の出版物が登場し,専門家たちでさえそれらをすべて知ることは望めない」。

ヒトラーとその第三帝国に対して世界がこのように興味を持つようになったのはなぜでしょうか。シュピーゲル誌は,ネオ・ナチの諸団体が「いよいよ戦闘的に」なっていることを伝えていますが,それらの団体と世界的なこの関心とは共に,歴史が繰り返す前兆になっていると言えるでしょうか。ネオ・ナチの出版物の中には,「我々は過去の遺物ではなく,未来の先兵である」と豪語する向きもあります。そうであれば,『ナチズム ― 再び台頭することがあるだろうか』とある人々が尋ねるのは,理由のないことでも,根拠のないことでもありません。

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