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  • 『マリファナを吸うと健康を損なうだろうか』
  • 目ざめよ! 1985
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目ざめよ! 1985
目85 9/8 14–16ページ

若い人は尋ねる…

『マリファナを吸うと健康を損なうだろうか』

目薬をさすとよいようです。少なくとも,目の充血は親に気づかれない程度に抑えられます。もし親が目の充血に気づいても,学校のプールのさらし粉がきつすぎるからだと言えばよいのです。においの方は,母親の使っている室内用芳香剤がうまく消してくれます。自分の押し入れに隠してあるマリファナたばこが親に見つかるのではないかと心配になることも,確かにあります。しかし,心配を忘れさせてくれるものがあります。マリファナたばこをもう1服吸えばよいのです。

マリファナを吸っている若者は,その習慣を無害な気晴らしと見る傾向があります。心身にどんな影響を与えているかということを心配するよりも,マリファナを吸う習慣を秘密にしておくことに心を砕いている場合が少なくありません。

しかし,米国の国立麻薬乱用対策研究所の主催した一調査は,高校生の間でマリファナの使用が下火になったことを明らかにしています。それはなぜでしょうか。マリファナの健康を害する恐れを感じているためのようです。

しかし,心配しているのは十代の若者だけではありません。米国公衆衛生局長は,「マリファナを使用することの有害な影響を親と患者に忠告すること,またその使用をやめるよう強く勧めることを他の医師や専門家に是非とも勧める」という態度を明らかにしました。では,マリファナを吸うと『肉の汚れ』になるという証拠が実際にあるでしょうか。―コリント第二 7:1。

肺とのどに対する影響

マリファナたばこの煙を吸い込むとわずか数分でその影響が表われます。脈拍が急に上がり,口とのどが乾燥し,目が充血します。そして当人は大抵の場合,一時的ながら陶酔感を味わいます。しかし,米国の医学研究所は,この問題に関する研究論文を多数調べた末,「全国民が憂慮すべき由々しい問題」として,マリファナの使用者が楽しみを得るために高い代償を払う結果になりかねないという点を挙げる理由があるとの結論に達しました。

肺について考えてみましょう。マリファナの使用を擁護する最も強硬な人でさえ,煙を肺に吸い込むのは健康に良いとはとても言えないことを認めています。マリファナの煙は,たばこの煙と同様,“タール”のような有毒物質を多数含んでいます。しかし,マリファナを大量に使用する人でもたばこを吸う人に比べれば吸い込む煙の量がはるかに少ないので,危険はほんのわずかにすぎないと言う人もいます。

しかし,かつてマリファナ使用者だったデービッドはこう語っています。「紙巻きたばことマリファナを吸ったことがありますが,煙の吸い方の点だけでもマリファナのほうが肺に悪いと思います。紙巻きたばこを吸う人は,大抵の場合,煙を口の中に吸って,それから空気と一緒に吸い込むので煙は薄められています。煙を吸い口から一気に肺まで吸い込むことはしません。ところがマリファナを吸う人は一気に肺まで吸い込みます。わたしたちはマリファナたばこを必死になって吸い,煙をできるだけ長く肺に入れておいたものです。結局,マリファナたばこは値段がとても高いので,煙を少しも無駄にしたくなかったのです」。

興味深いことに,フォレスト・S・テナント2世博士は,米軍の兵士で,マリファナを使用した経験のある兵士492人を調査しました。そのうちのほぼ25%は「カンナビス(大麻)を吸ってのどの痛みを訴え,およそ6%は気管支炎にかかったと報告」しました。テナント博士とその仲間はマリファナ使用者30人を対象とした別の研究も行ないました。そのうちの24人には,「ガンの初期に特有の病変が」気管支に見られることが分かりました。そのような病変がやがて必ず本物のガンになると言える人は確かにいません。しかし,ガンの研究のモルモットになりたい人がいるでしょうか。

聖書には,神は『すべての人に命と息とを与えておられる』ということが示されています。(使徒 17:25)肺とのどを害するものを吸い込むのは命を与えてくださった方に敬意を示すことになるでしょうか。

マリファナと脳

伝道の書 12章6節で人間の脳は詩的に表現され,「黄金の鉢」と呼ばれています。握りこぶしよりもわずかに大きく,重さが1.4㌔にやや満たない脳は,記憶の貴重な座であるだけではなく,全神経組織の司令センターでもあります。ところが,医学研究所は,「マリファナによって,化学的および電気生理学的変化を含む重大な結果が脳に生じると確信をもって言える」と警告しています。―下線は本誌。

この麻薬が幻覚作用をどのようにして生じさせるのか,正確には分かっていません。また,マリファナが脳に取り返しのつかない損傷を与えるという決定的な証拠もありません。しかし,ロバート・ヒース博士はサルに大量のマリファナを与えるという実験を何度か行ないました。実験に使ったサルの脳を調べてみると,脳細胞の損傷が見られたのです! もっとも,ヒース博士の研究は限られたもので(検査されたサルは4匹だけだったと伝えられている),科学的対照実験が行なわれていなかったとして非難を浴びています。とはいえ,医学研究所も認めているとおり,マリファナが「黄金の鉢」を損なう恐れがあるという可能性を簡単に退けるべきではありません。

障害児が生まれる?

今のところ,あなたにとって親になるということははるか遠い先のことのように思えるかもしれません。しかし恐らく,結婚して子供をもうけることについて幾らか考えたことはあるでしょう。マリファナを吸うと,将来生まれて来るあなたの子供に何らかの脅威となることがあるでしょうか。研究者たちはそうなりかねないと心配しています。

「ホルモンと生殖系統へのマリファナの影響」と題する出版物によれば,マリファナは雌のハツカネズミに流産を起こさせるようです。この麻薬はまた,雄のハツカネズミの体内で,数種のホルモンの生産を抑えるようです。もちろん人間はハツカネズミとは違います。しかし,研究者たちは,「人間を被験者とした[マリファナの]臨床研究は一般に動物実験の結果と一致している」と述べています。生殖系統に及ぼす影響がどれほど重大か,あるいは危険でさえあるかということはまだ正確には分かっていません。しかし,マリファナが最も大きな脅威となると思われるのは,生殖系統がまだ発達段階にある若者たちに対してであると研究者たちは警告しています。

医学研究所はさらに,マリファナを「実験動物に大量に与えると障害のある動物が生まれる」ことが知られていると報告しています。「マリファナの使用が人間の胎児に害を及ぼし得るかどうかの決め手となるのに十分の臨床研究がこれまでなされていない」ことは確かです。もっとも,「[人間の胎児に及ぼすマリファナの]影響で徐々に表われるものやレベルの低いものはこれまでの研究では見つけられていないよう」です。(下線は本誌。)それは,誕生の際の先天的な欠陥は必ずしもすぐに表われないからです。

例えば数年前,医師たちは流産を防ぐためにDESというホルモンを投与しました。この薬を使用した母親から生まれた子供は健康そのものに見えました。ところが,その子供たちが成長するにつれ,女の子の中にガンにかかる子供が現われたのです。同様に,マリファナが先天的欠陥を生むことを証明するには幾年もかかるかもしれません。しかし,医学研究所は,親がマリファナを使用したために,子供の「神経系統が異常をきたし,誕生時に体が小さく体重の少ない例が確かにあり得る」ことを認めています。

ですからガブリエル・ナハス博士は,マリファナを吸うことは「遺伝子のロシア式ルーレット」とも言えると述べています。子供を「エホバからの相続物」とみなす人がそのような危険を冒せるでしょうか。―詩編 127:3。

『それに勝るものは何もない』

ですから,マリファナを吸わないようにする十分な理由があります。聖書は,『若者の美しさはその力である』と述べています。(箴言 20:29)幻覚を生じさせる麻薬の楽しみを得るために,元気あふれる健康を捨てるという危険をなぜあえて冒すのでしょうか。

「子供と青年に見られる自己破壊的な行動」という本によれば,麻薬の使用は「多くの若者にとって相変わらず随意に楽しめる数少ない事柄の一つであり,さもなくば報いのない生活に,変化をつけるための絶対確実な方法になっていると言える」ということです。しかし,生活を有意義なものにするのに,もっと安全な方法が幾つかあります。かつてマリファナを使用していたある人は,「私はもう“いい気分”になる必要がありません。真理を知っていますし,私にはエホバ神との関係があります。それに勝るものは何もありません」と語っています。

ですから,自分の体を汚すのでなく,神とのこの関係を築くように努力するのです。それはそんなに難しいことではありません。実際,良心的な態度で『肉と霊のあらゆる汚れから自分を清める』人々に,神はこう約束しておられます。「『わたしはあなた方を迎えよう』。『そしてわたしはあなた方の父とな(る)』」。(コリント第二 6:17-7:1)神との交友関係を経験すれば,それに勝るものは何もないことがあなたにも分かるでしょう。

[16ページの囲み記事]

マリファナは新しい特効薬か

緑内障や喘息の治療に,また,化学療法を受けているガンの患者が催す吐き気を軽くするのにマリファナが効くかもしれないという主張をめぐってかなりの騒ぎが起きています。医学研究所の報告は,そのような主張に多少の真実性があることを認めています。これは,医師が遠からずマリファナ“たばこ”を処方箋に書き込むようになるという意味でしょうか。

そういうことはなさそうです。というのは,マリファナに含まれる400余りの化合物の中には有用であることが実証されるものもあるかもしれませんが,それらを薬として取り入れるためにマリファナを吸うのは筋の通ったこととはとても言えないからです。著名な権威者のカールトン・ターナー博士は,「マリファナを使用するのは,ペニシリンを投与するためにカビの生えたパンを食べさせるようなものだ」と語っています。ですから,マリファナに含まれる化合物のどれかが正真正銘の薬になることがあっても,医師が処方箋に書き込むのはマリファナの「誘導体か類似体」,すなわちそれに似た化合物でしょう。したがって,米国の保健・福祉長官が,「マリファナに治療効果があるかもしれないといっても,マリファナが健康に及ぼす有害な影響の重大性が決して少なくなるわけではないことを強調すべきである」と書いているのももっともなことです。

[15ページの図版]

危険を冒してまでマリファナを吸う価値があるだろうか

生殖系統障害

肺ガン

脳障害

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