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目ざめよ! 1985
目85 9/8 26–27ページ

人間の最良の友と呼ばれて

私をそのように呼んでくださる方は少なくありません。私の飼い主のご家族もそう感じてくれていると思います。私は,生後わずか6週間の子犬のときに,今の家にもらわれてきました。これは飼い主のご家族の言っておられることですが,現在では,私がいなかったら夜も日も明けなくなっています。それには私も全く同感です。

それもそのはずです。私たち犬は,自分の飼い主の家族にいつまでも忠実なのです。人間についてはそんなことは言えないでしょう。私たち犬は酔っ払って家に帰ったり,腹を立てたり,恨みを抱いたりすることが決してありません。たとえ人間にたたかれても(そんなことは絶対にしないでください),頭をなでられると尻尾を振って,お互いの間がうまくいっていることを知らせます。ご主人様がお帰りになると真っ先にお出迎えするのはたいてい私たちです。家が交通の激しい通りに面していても,私たち犬は通過する何台もの車の中からご主人様の車の音を聞き分けることができます。私の飼い主のご家族にはそれが理解できませんが,犬の私にとって,それは難しいことではありません。通行人がどんなに多くても,私がその中から家の人たちのにおいをかぎ分けて,そのにおいをたどっていけるということも,飼い主のご家族には理解できません。

とはいえ,私の人生は楽しいことばかりではありません。ひとつ当惑させられるのは,懲らしめられる時です。例えば,家の戸がたまたま開けっ放しになっていて,私が家から飛び出して行ったとします。私のいないことが分かると,家の人は大変な勢いで私を呼び戻します。それで家に戻ると,懲らしめられるのです。戻って来たのにどうして懲らしめられるのでしょうか。ある時,食卓に飛び乗って,サンドイッチ用の肉を一包みすっかり平らげてしまったことがあります。家の人たちは,控え目に言っても,私に対して穏やかならぬ気持ちになりました。私は,「こんなことぐらい分かるだろう」と叱られました。その時は分かっていませんでした。でも,今なら分かります。食卓は私の領分でないことを今では心得ているのです。しかし,もしあのときすぐに叱られないで1時間後に叱られていたら,なぜ叱られるのか私には分からなかったでしょう。

我が家では,私は年齢で人を区別するようなことをしません。若い人でもお年寄りでも,強健な人でも弱い人でも,家の人たちすべてに心から尽くし,忠実を保ちます。ある獣医さんの話だと,それだから私は有用だということです。その獣医さんはこう語りました。「お年寄りが直面している最大の問題は体の病気ではなく,孤独を経験したり,厄介者扱いされたりすることである。よくあることだが,お年寄りが社会から疎外されている場合,(犬を含む)ペットの動物は,愛を感じ取らせてくれ,相手になってくれるので生きる目的と意義を与えるものとなる」。また,「より良い住まいと庭」という雑誌の最近号には,「ペットは情緒障害のある人を治療するのに役立ちます。病人や身体障害者に動機付けを与えたり,孤独な人やお年寄りに生気を回復させたりするのにも役立ちます」と書かれていました。

私たち犬は忠実な友になるので,私たちがいると,末期のガン患者が比較的長く元気でいられたり,心臓病患者の平均余命が延びたりすることもあります。忠実な友になって治療効果を上げるのに役立っているので,私たちは,老人のいる家庭,病院,刑務所,学校で確かに大きな影響を残しています。精神異常の犯罪者を収容する幾つかの施設では,収容者の自殺率を下げ,ほとんどゼロにするのに役立ってきました。私たち犬がいると,世話の必要な生き物が自分たちの中にいて,心から尽くしてくれるという側面が収容者の生活に加わるのです。私たちをペットにしていると,子供の場合でも大人の場合でも血圧が下がり,不安の度合いが少なくなることは証明されています。

しかし,読者がご自分の病気を全部治そうとすぐさま犬を買いに走って行く前に,私たちは奇跡を行なえるわけではないことを申し上げておかなければなりません。“ペニシリン”という名前のついた万病に効く犬など私は聞いたことがありません。もっとも,口に出してみると,“ペニシリン”というのもなかなか響きのいい名前ですね。ともあれ,孤独で元気づけてもらう必要があるのなら,私たちは,抑うつ状態から抜け出すためのカンフル注射の役目をすることがあります。

私たち犬の長所を大声で宣伝していますので,最後に,よく聞かれる,犬の英雄伝を思い出していただきましょう。口で戸を破って主人のところへ行き,家が火事になっていることを知らせた話,火に包まれた建物の中から子供を引っ張り出して助けた話,家へ走って帰って,森で迷子になった子供のところに父親を連れてきた話,池に飛び込んで,溺れかけた子供を助けた話などがあります。こうした話は映画の題材にされますが,本当にあることなのです。煙の充満した部屋でおじけづく犬はいません。私たちはご主人様を逃がして命を助けたいと思っているのです。

もちろん,そうしようとして自分が命を落とすこともあります。しかし,私たち犬とはそのようなものなのです。

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