ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目86 4/8 26–27ページ
  • 呪物 ― 身の守りとなりますか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 呪物 ― 身の守りとなりますか
  • 目ざめよ! 1986
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 強力か,無力か
  • 欺きの背後にいる者
  • 私は呪物の女祭司でした
    目ざめよ! 1975
  • 迷信のとりこになっていた3人の人が自由になる
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1985
  • アメリカ・インディアンの装身具
    目ざめよ! 1979
  • 私は一夫多妻者だった
    目ざめよ! 1970
もっと見る
目ざめよ! 1986
目86 4/8 26–27ページ

聖書の見方

呪物 ― 身の守りとなりますか

「今から収穫の時までの間にダニエルは死ぬだろう」。

西アフリカの物神の祭司は重々しくそう言って,目の前に立っている家族に衝撃を与えました。しかし,この家族は,若者ダニエルのことではなく,重病で寝ていた父親のほうのことでお伺いを立てるために来ていたのです。小さな骨や貝殻や石ころを一緒にして占った祭司は,ふさわしい犠牲をささげて儀式を行なえば父親はすぐに全快する,と断言しました。ところが,恐ろしいことにその祭司はさらに,若いダニエルは間もなくひどい病気にかかって死ぬであろうと言ったのです。

その家族は祭司に嘆願しました。できることが何かあるはずです。その人たちがどうしてもと言うので,祭司はもう一度占いました。やはり,いちるの望みがありました。お守りの硬貨を一つ,ひもでダニエルの腰に付けておけば,差し迫った死は免れることができる,と祭司は言いました。

ダニエルは直ちに学校から家に呼び戻され,命が危ないことについて説明されました。しかし,ダニエルは差し出された銅貨を受け取ろうとしませんでした。ダニエルはクリスチャンではありませんでしたが,その硬貨に命を救う力があるとはとても思えなかったのです。

強力か,無力か

本当に呪物はそれを持っている人の身の守りになりますか。その信仰は今に始まったものではありません。呪物は古代ローマ,ギリシャ,バビロン,エジプトであがめられていました。そして今日でも,呪物信仰は広く行なわれています。木製の彫像が村を災厄から守るとされています。父親は悪霊よけの特種な袋を自分の部屋の天井からつるします。母親は,病気にかからないようにと娘の首に皮の小袋を結びつけます。酋長は敵の魔法に対する保護としてカバの歯を身に付けています。

欧米の人々の多くは,そのような物に対する信仰を軽蔑するかもしれません。しかし,アメリカーナ百科事典は,「呪物は,もっぱら原始社会のものと思われていることが多いが,どの社会でもある程度見られるものである」と指摘しています。ですから欧米の人でも,迷信を信じてウサギの足をポケットに入れて歩いたり,ドアの上に蹄鉄を掛けたりする人は,やはり呪物信奉者なのです。

そのような物を用いる人が,多くの場合,その物の持つ魔力は神からのものであると信じているのは興味深いことです。しかし,神ご自身は呪物について何と言っておられるでしょうか。神は,預言者エレミヤを通して次のように語り,答えを非常にはっきりとさせておられます。「その[呪物の]偶像は,きゅうり畑のかかしのようで,ものを言うことができない。歩くこともできないから,人に運んでもらわなければならない。それを恐れるに及ばない。それは災をくだすことができず,また幸をくだす力もないからだ」(下線は本誌。)― エレミヤ 10:5,日本聖書協会 口語訳聖書。

命のないかかしに,幸いをくだしたり災いをくだしたりする力がないのと同様,呪物は何もできないということに注目してください。そうした物は歩くことも話すこともできません。それらは打ち砕かれたり,火で燃やされたり,川に投げ込まれたり,蛾やさびに侵されたりします。では,そんなに無力で自分を守ることさえできないものが,どうしてほかのものを守れるでしょうか。

欺きの背後にいる者

欺きも関係していることにお気づきですか。鳥は欺かれて,かかしに命があると思い込みます。人々も同じようにだまされて,呪物には力があり,人の幸福と結びついていると思い込みます。

例えば次のようなことがありました。「目ざめよ!」誌の通信員が,博物館にあった呪物の写真を撮る許可をもらいました。それはアフリカ製の皮の帽子で,戦闘で戦士に無敵の強さを与えるといういわく付きの代物でした。だれか帽子をかぶってモデルになってくれないでしょうか,と言うと,博物館の館長は,「それは許可できません。その帽子にはまだ魔力が宿っているので,害がないとは言えません」と答えました。

このことからも分かるように,教育のある人々でも呪物に欺かれることがあります。しかし,そのような欺きの背後にはだれがいますか。魔術を非としておられる「真理の神」エホバでないことは明らかです。(詩編 31:5。申命記 18:10-14)そうです,背後にいるのは,神の主要な敵,悪魔サタンです。悪魔は,配下の悪霊と一緒になって「人の住む全地を惑わしている」大欺まん者です。―啓示 12:9。

呪物崇拝の根源を知ると,呪物崇拝者たちは知らずに悪霊に保護と安全を求めているのだということが分かります。悪霊に保護を求めるのは賢明なことですか。もちろん賢明なことではありません。イエスはサタンの正体を明らかにして,「人殺し」また「偽りの父」と言われました。サタンの勢力は,保護することではなく,支配することを望んでいます。彼らのねらいは,救うことではなく,滅ぼすことなのです。―ヨハネ 8:44。

ですから,エホバを喜ばせたいと願う人は,古代のエフェソスのクリスチャンがしたように,心霊術に関係した所持品を処分します。(使徒 19:19)『でも,呪物を処分しようとして霊界からの攻撃を受けた人もいるのではありませんか』と,ある人は異議を唱えることでしょう。確かに,攻撃を受けた人もいます。しかしそれは,命のない木片や石ころや布切れが保護してくれなくなったためではありません。悪霊は物質界とのそうした接触を失うと腹を立てるようです。―マタイ 8:28-32と比較してください。

しかし,エホバとその忠実なみ使いたちは邪悪な霊たちよりもはるかに強力であり,信仰を持って神を呼び求める人を助けてくださる,ということを覚えていてください。箴言 18章10節に,「エホバのみ名は強固な塔。義なる者はその中に走り込んで保護される」と述べられているとおりです。

呪物がそのような保護を与えることはできません。それはごまかしであり,人をかつぐものです。最初のほうで述べたダニエルという名の男の人に尋ねてみてください。あの出来事があったのは1935年のことでした。ダニエルの父親は呪物の“保護”のもとにありましたが,1か月もしないうちに亡くなりました。一方,呪物を拒絶したダニエルは,6か月以内に死ぬと宣言されましたが,50年後の今も生きており,元気です。

では,どうして邪悪な霊の道具になるものを使うのでしょうか。そうした道具は命がなく,かかしのように無力です。真の安全と保護はエホバ神から来るのです。

[27ページの図版]

戦闘で戦士に無敵の強さを与えるといういわく付きの帽子 ― シエラレオネのフリータウン博物館

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする