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  • どうすれば麻薬や覚せい剤を誤用する習慣から立ち直れるか
  • 目ざめよ! 1986
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目ざめよ! 1986
目86 7/8 15–17ページ

若い人は尋ねる…

どうすれば麻薬や覚せい剤を誤用する習慣から立ち直れるか

若い人々で麻薬や覚せい剤に手を出す人たちがますます多くなっているため,どうすればそのような薬物を誤用する習慣から立ち直れるかという点がいよいよ重要性を帯びるようになっています。この記事では,感情面の回復について取り上げます。これは,麻薬や覚せい剤から抜け出そうとしている人たちを助けるための記事ですが,同時に,回復に関係している事柄をほかの若い人たちにも知っていただき,初めから麻薬や覚せい剤とかかわりを持たないよう,その一助とすることが願いです。

「麻薬や覚せい剤を使うのを初めて中止した時,自分がどんな気持ちなのかを見極めるのが困難でした。うれしいのか悲しいのかも分からない時がありました。ちょっとした事でひどく腹を立ててしまうことがよくありました。感情をどのように制御したらよいか全く分からなかったのです」と,アレンは回顧しています。

異常な経験だと思われますか。決してそうではありません。麻薬や覚せい剤を誤用する習慣から立ち直ろうとする人にとって,それを初めて中止する時に感情面の問題を抱えるのはごく普通のことです。しかし厄介なのは,もう一度そのような薬物を使って楽になりたい,という気持ちが度々わいてくることです。ですから,感情面で健全な状態を保つようにすることが大切です。a しかし,どうすればそれができるでしょうか。

感情面の回復

薬物を断って2年目になるアレンは次のように語っています。「自分の生活を組織立ったものにする一方で,実際に自分の感情のハンドルを握っておくために,私は幾つかの簡単な規定に従うようにしました。その規定というのは,過度の空腹,怒り,孤独,疲労を感じないようにする,ということです。自分の場合,この規定をしっかり守ると身体的にも感情的にも一番いいようです」。では,その四つを避けることについて,麻薬中毒リハビリテーションの専門家が述べていることを考えてみてください。

空腹: 空腹になると血糖値が低下して,いら立ちを感じたり憂うつになったりする,と専門家は述べています。ですから,麻薬や覚せい剤を誤用する習慣から立ち直ろうとしている人は,野菜,果物,たんぱく質などを含む,バランスのとれた食事を規則正しい間隔でとることが肝要です。そして,言うまでもなく,砂糖の入った菓子類,ケーキ,クッキー,清涼飲料といった,炭水化物だけで栄養価の乏しい食品を避けるのは良いことでしょう。さらに,酒類には気分を変える特性があるので,それも避けるように勧められています。b

怒り: むやみに怒ることは,まさに回復を阻むものとなります。怒ると,あとで後悔するようなことをしたり,言ったりしてしまいます。次いでそのことが原因で罪悪感を感じ,憂うつになり,自尊心が弱まるといったことになり,麻薬や覚せい剤を誤用する習慣から立ち直ろうとしている人は,そのような感情のためすぐに再び薬物に頼ってしまうことになりかねません。聖書には,「憤っても,罪を犯してはなりません」と書いてあります。(エフェソス 4:26)ですから,怒りを感じて当然と思える時もあるかもしれませんが,正当な怒りだからといってそれを抑える責任がないわけではありません。それで,『自分はなぜ腹を立てているのだろう。この状況で自分にできる建設的な事柄は何だろう』と,自問してください。後悔する結果になるようなことを言ったりしたりする前に,信頼できる大人の人とゆっくり話し合ってみてください。穏やかに,よく考えて自分の気持ちを言ってください。自分の気持ちを全部話すことは感情の問題に対処する非常に良い方法です。

孤独: 孤独になると,利己心,ねたみ,自己憐憫,憂うつといった消極的な感情が生じがちです。前と同じことですが,そのような消極的な感情に襲われると,麻薬や覚せい剤を誤用する習慣のあった人は慰めを求めて再びそのような薬物に頼るようになるかもしれません。ふと寂しい気持ちになったら,親しい友達に電話して自分の気持ちを話してみてください。(箴言 17:17)あるいは,ご両親のどちらかに話しかけてください。孤独感と闘う良い方法は,他の人を助けるために自分を役立たせることです。「受けるより与えるほうが幸福である」ということを覚えていてください。―使徒 20:35。

疲労: 報告によると,これはほかのどの要素よりも回復を阻む場合が多いようです。疲れると,いらいらしたり憂うつになったりすることがあるだけでなく,思考が妨げられることもあります。ですから,麻薬や覚せい剤を誤用する習慣から立ち直ろうとしている人には,定まった睡眠の習慣を持つこと,すなわち,夜ぐっすり眠れるよう決まった時間に寝起きすることが強く勧められています。

どうすればこのすべてを実際に行なえるでしょうか。アレンは次のように説明しています。「一日のうちでいらいらした場合や憂うつになった場合,ちょっと立ち止まって,『自分は過度に空腹,怒り,孤独,疲労を感じていないだろうか』と考えます。大抵このうちの一つの面で簡単な調整をするだけで気分はずっと良くなります。麻薬や覚せい剤はいりません!」

必要なのは,よりいっそう意義ある関係

大抵,麻薬や覚せい剤を誤用する習慣のある人は常用する薬との密接な関係を深めてゆきます。難しい事態に陥ると,安心感,幸福感,いっそうの慰めなどを求めてそのような薬物に頼るのです。

多年にわたり麻薬や覚せい剤を使用していたフレッドは次のように述懐しています。「社交界の催しは一種の悪夢でした。人々に取り囲まれると,恥ずかしくて気まずい思いがしました。みぞおちの辺りが締めつけられるような,自分はふさわしくないという感じがしました。事態を切り抜けるため自分にできることといえば,くつろいだ気分になるよう薬物を使うことしかありませんでした。でも,間もなく問題が起きるようになりました」。どんな問題でしょうか。フレッドは続けてこう述べています。「二度逮捕されました。一度は風紀びん乱行為で,もう一度は酔っ払い運転です。どちらの場合も私は何かに熱中していました」。

たとえ警察問題にならないとしても,麻薬や覚せい剤を誤用している人は学校の先生に面倒をかけてしまうかもしれません。あるいは,愛する人々との関係が緊張してきます。事態がすっかり悪化してくると,当人は麻薬や覚せい剤をやめようとするかもしれません。しかし,そのような薬物との関係を絶った後に,それに代わるよりいっそう意義ある関係を何か持たないなら,いつの間にか麻薬や覚せい剤に戻ってしまうことでしょう。シドニー・コーヘン博士は「アメリカ医師会ジャーナル」の中で,「人は気分を変える薬物よりもっと良いものを見いださない限り,その使用をやめない」と書いています。

「もっと良いもの」を見いだす

アレンもフレッドも,麻薬や覚せい剤より「もっと良いもの」を見いだしました。彼らはエホバの証人と聖書研究をするようになったのです。二人とも,神の言葉である聖書の研究を通して,神の持たれる慕わしい特質について知り,神と親子のような関係を培う方法を学びました。

そのことをアレンはこのように言っています。「神の憐れみを知って,神を非常に身近に感じるようになりました。おかげで自信をもって人生に取り組むことができます。今はかつてなく幸福です」。フレッドも同感で,さらにこう述べています。「調子の良い日もあれば,あまり良くない日もありますが,確かに言えることは,麻薬や覚せい剤では決して味わえなかった内面の平和を見いだしたということです」。『心と知力を守る』この「神の平和」は,神との親密な関係を培う人に必ず与えられます。―フィリピ 4:6,7。

そのような心の安らぎはどんな人為的な手段によるものとも異なっており,そのおかげで,病気あるいは愛する者の死といった,自分ではほとんどあるいは全くどうにもならない問題にさえ対処できるようになります。(伝道の書 9:11)あなたも,虐待を受けてもそれに上手に対処するとか,何もかもうまくゆかないように思える日でもなんとかやってゆくことなど,日ごとの挑戦を受けて立つ力を得ることができます。

問題が生じたときには,祈ることによって神との関係を緊密なものにしてください。自分の奥底の考え,気持ち,自分が必要としている事柄などを神に打ち明けます。恐れ,心配,失意を抱いているなら,それを神に話すのです。喜びや感謝を言い表わしてください。「信仰のうちに」そのような心底からの祈りをささげれば,心は休まることでしょう。(ヤコブ 1:6-8)そのように真剣に請願すれば,『心を守る神の平和』が自分のものとなり,『何事も思い煩わない』ですみます。

あなたは,エホバに近づけば近づくほど,自分の生活にエホバが関心を払ってくださっているのを感じることでしょう。それはちょうど幼児が,世話をしてくれる親の愛を感じるのと同じです。そして神の助けを得て克服できる障害の一つ一つは信仰を築き上げるための石材となり,その信仰が保護の城壁となって感情面の健康を守るのです。

そうです,麻薬や覚せい剤を誤用する習慣のあった人は,完全に立ち直るためにその種の薬物を断ち,その代わりに神との親密な関係から生じる心の安らぎを得ることが必要です。そのような関係に入れば,偽りの安心感を求めて薬物に戻って行かなくても生活を楽しめるようになります。薬物を断ってもう3年余り経過したフレッドが,「麻薬や覚せい剤では決して味わえなかった内面の平和を見いだした」と言っているとおりです。

[脚注]

a どうすれば麻薬や覚せい剤をきっぱりと断われるか,またそのような薬物を誤用する習慣からの身体面での回復に関する事柄については,1985年の9月22日号,10月8日号をご覧ください。

b 「個性のない麻薬常用者」という小冊子には次のように書かれています。「非常に多くの中毒患者は,麻薬の代わりに酒類に頼って新たな中毒にかかってしまい,その程度がひどくなって以前と同じほど多くの問題を抱え込む」。

[15ページの拡大文]

「私は幾つかの簡単な規定に従うようにしました。その規定というのは,過度の空腹,怒り,孤独,疲労を感じないようにする,ということです」

[17ページの拡大文]

『私は麻薬や覚せい剤では決して味わえなかった内面の平和を見いだしました』

[16ページの図版]

酒類には気分を変える特性があるので,麻薬や覚せい剤を誤用する習慣から立ち直ろうとしている人は,酒類を避けるべきです

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