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目ざめよ! 1988
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電子機器による盗聴 ― 手軽さがあだ!

いつ虫<バグ>は虫<バグ>でなくなるのでしょうか。今日,世界中で急速に“bug”という語が知られるようになってきています。しかし,その語が広く知られるようになっていると言っても,家や衣服に入り込んで這い回る,あの厄介な小さな虫に特別の関心や興味が示されているというわけではありません。昔の英語の辞書には,“bug”とはそのような虫の一種である,という明確な定義が載せられていることでしょう。しかし,“bug”の項に盗聴用機器,「ひそかに会話を録音するために隠された」小型マイクという定義を載せているのは最近の辞書だけかもしれません。そのようなマイクによって被害を受けた人々の多くは,マイクの発見・除去に大変費用がかかることに気づいています。

最近になって電子部品の開発と小型化が進んだため,そういう盗聴器はダニやシラミと同じように,多くの場合,見つけるのが難しくなりました。マッチの頭ほどの大きさのそのような装置は,筆記用のペンの中に取り付けたり,たばこや葉巻の中に隠したり,壁や天井の小さな穴に挿入したりすることができ,皮膚に埋め込むことさえできます。アスピリンの錠剤やマーティニのオリーブの実に似せて作られたものもあり,イヤリングになっているものもあります。

照明のスイッチ・カバーの裏,電話の中,コンセントのアース線用の穴などは,そのような電子盗聴器が隠されていそうな場所です。このような場所に隠されている盗聴器は寄生虫<バグ>と呼ばれています。なぜなら,音声を伝えるその力を,寿命の短い電池からではなく,普通の電源から得ているからです。電話機に隠しマイクを仕掛ける人は,その電話機が使用されるされないにかかわらず音声を伝えるように仕組むことができます。このように,電子的監視によって人のプライバシーを侵害する科学技術は進歩し,確立されてきました。そのような装置をどこに隠すかは,もっぱら盗聴人の自由奔放な想像力にかかっています。

米国を含め多くの国では,様々な電子盗聴装置の販売や使用が法律で禁じられていますが,こっそりと人のプライバシーを侵そうとする者たちにとって,そういう機器はすぐ手に入ります。いろいろな商店や電気店で,また通信販売業者から容易に買えます。切手大の簡単なもので,標準の9ボルトの電池で機能し,120㍍離れた所にいる受信者に音声を伝達できる隠しマイクの小売値は,わずか35㌦(約4,550円)です。日本のあるメーカーは,それと同じ価格で,指爪ほどの大きさで送信可能範囲300㍍という,もっと強力な送信機を売りに出しています。

しかし,装置の中には業者が盗聴用マイクとして作ったのではないものもあります。例えば,米国の全国的なある電気製品チェーン店は,子供部屋のための無線監視装置をわずか24.95㌦(約3,243円)という小売価格で販売しています。その装置のプラグをコンセントに差し込みさえすれば,家の中のある場所から別の場所に音声が伝わります。そのほかに,たばこの箱よりも小さな,簡単な無線マイクもあります。それらには合法的な使用法がありますが,悪い人の手にかかると,それらは型を小さくされ,ごくわずかなスペースの所に隠される場合があります。

隠しマイクは容易に買えますが,作るのも同じくらいに容易です。電気に関する初歩的な知識のある人なら,全部で10㌦(約1,300円)もしない,たった九つの小さな部品で,部屋の中でささやかれる声をキャッチし,その音声を400㍍先まで送る無線装置を作ることができます。

最も多いのは,電話盗聴器を使った盗聴です。これを行なうのに当の電話機を見る必要はありません。例えば,もしねらいの電話機がオフィスビルの10階かアパートの一室にあるとしたら,盗聴器は当の電話機の地下にある電話中継回線の部分に取り付けられるかもしれません。不法な盗聴人によって仕掛けられた,音声で始動するテープレコーダーが家々の下で発見されました。電話を使うために受話器を取り上げると,会話がテープに録音されます。多くの場合,電話修理人のふりをして目当ての電話線に近づくことは容易です。

ほとんどの場合,そして多くの国では,その種の盗聴は違法とされています。しかし,隠しマイクや電話盗聴器を見つけて除去することを仕事にしているある専門家によれば,「我々が行なった検査では4箇所に1箇所の割で,一つの電話盗聴器が見つかっている」とのことです。隠しマイクを仕掛けることは実業界に広く行なわれていると考えられているため,大会社の重役は別の専門家から,「壁にはめ込む物を贈り物としてもらった時には気をつけるように」と警告されています。電子時計やラジオには隠しマイクが仕掛けられていることもあります。それを見つけるには高価な機具を持った専門家に来てもらわなければならない場合があります。それにしても,電子盗聴器による被害が増えているのはなぜでしょうか。

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