ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目90 7/22 10–12ページ
  • どんな映画を見てもかまわないのだろうか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • どんな映画を見てもかまわないのだろうか
  • 目ざめよ! 1990
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 映画 ― 最近の傾向
  • 目と耳に対する攻撃
  • 思いと道徳観念に対する攻撃
  • 巧妙な影響
  • どうしたらいい映画を選べるだろう
    目ざめよ! 1990
  • ホラー映画のどこがそんなに恐ろしいのだろう
    目ざめよ! 1988
  • あなたはどんな映画を見ますか
    目ざめよ! 2005
  • 映画100年の歩み
    目ざめよ! 1996
もっと見る
目ざめよ! 1990
目90 7/22 10–12ページ

若い人は尋ねる…

どんな映画を見てもかまわないのだろうか

『映画を見ても別に影響は受けないわ。映画を見に行くと気持ち悪くなったりぞっとしたりするけど,けっこう楽しいのよ』と言うのは,十代の少女カレンです。多くの若者も同じように,映画の影響は受けないと言います。しかしジョージアという少女の意見は違います。彼女は準成人映画をたくさん見てから,こう言いました。「そのような映画で見たシーンは忘れられません。……そういうシーンについて考えれば考えるほど,見たとおりのことをやってみたくなるんです」。a

映画は若者の間で非常に人気があります。最近の統計では,1年間に全米の映画館にやって来た1億1,300万人余りのうち,36%が十代の若者でした。さらに,ビデオや有線テレビを通して自宅で映画を楽しむ人も大勢います。もちろん,だれでも休養や娯楽が時々必要になります。気分転換をすれば,気持ちもすっきりして,やる気が出てくるかもしれません。多くの若者にとって,映画を見ることはそのための一つの方法です。またそれは,何の予定もない退屈な午後や夕方の時間をつぶす方法にもなります。それにしても,あなたはどんな映画を見ますか。何を見てもかまわないのでしょうか。

映画 ― 最近の傾向

「快楽主義,性,暴力,貪欲,利己主義」。児童心理学者ロバート・コールズによると,これらは最近のほとんどの映画が売り物にしている価値観です。ビンス・ハモンド博士を中心に行なわれた調査も同じような結論を出しています。「工業国で上映される映画の大半は,少なくとも幾らかの暴力シーンを含んでおり,暴力的な映画,あるいは極めて暴力的な映画という評価を得ているものも少なくない」。ハモンド博士の調査班は,様々な国で作られた1,000本の映画を調べました。その結論はどのようなものでしょうか。「暴力的な映画の製作は,世界的な問題である」。

若者の間で特に人気が高いのは,悪魔に取りつかれることや,強姦,残虐極まりない流血などを描いたホラー映画です。セブンティーン誌(英文)に引用されたニール・シニア博士の言葉どおり,この種の映画は,「だれもが自分の家族には絶対に起きてほしくないと思う事柄ばかりを描いている」のです。それでも,多くの若者がそのような映画をこぞって見に来ます。

また,性を売り物にした映画も激増しています。ある大学教授によると,「カナダでは,性を売り物にしたビデオを最もよく見ているのは12歳から17歳までの若者で,結果として性行動に対する若者の見方がゆがめられる場合もある」とのことです。

しかし,映画業界はあまり気にしていない様子です。バラエティー誌が伝えるところでは,露骨な暴力や性を売り物にした映画が増えている一方,健全な家族向けの映画はほとんど作られていません。では,劣悪な映画を見て悪影響を受けるということがあるのでしょうか。

目と耳に対する攻撃

映画は人間の感覚に鋭い攻撃を仕掛けます。イエスは,「体のともしびは目です」と言われました。(マタイ 6:22)また,見るものは人に強い影響を及ぼし得ます。ある百科事典が述べるとおり,「思いは目に従う」のです。普通,思いは目が何に焦点を合わせるか,何を見るかを制御します。しかし,大きなスクリーン上を動く,実物よりも大きな映像を見つめるときは,事実上,思いを映画製作者の意志にゆだねることになりかねません。中には,映画の世界に浸りきってしまい,横からひじで強くつついてやらないと,映画の魔力に取りつかれたままになる人もいます。

「聞く耳」も,考えと行ないに強い影響を与えます。(箴言 20:12)うっとりするような映像やせりふに加え,バックに流れる音楽が感情を揺さぶり,恐怖心や興奮や怒りや情熱をかきたてます。その結果,映画の世界が現実味を帯びるようになり,現実と虚構の区別がつかないような観客も出てくるのです。

思いと道徳観念に対する攻撃

映画の視点あるいは観点も,見る人の反応に大きな影響を及ぼします。ですから映画製作者は,たとえ主人公が犯罪者や残虐極まりない権力の亡者であったとしても,見る人がその登場人物に共感を覚えるような工夫を凝らします。b 注意しないと,犯罪者を応援することにもなりかねません。

最近のパロディー物のホラー映画が上映された映画館で,観客がどんな反応を見せたか考えてください。かみそりの指を持った狂人が手当たりしだいに切りつけるシーンが続出する中,観客はその血まみれの殺人者に声援を送ったのです。思考をあやつるカメラに誘われるまま,観客は価値観を失い,犠牲者に対する一切の同情心を無くしてしまったように見受けられました。

こういう態度は,他人の災難を喜んではいけないという聖書の訓戒に著しく反しています。(箴言 17:5)また,『自分にして欲しいと思うことはみな人にもする』というイエスの黄金律とも真っ向から対立します。(マタイ 7:12)さらには,殺人者に声援を送ることは,「優しい同情心」を示すようにという聖書の勧めと調和するでしょうか。(エフェソス 4:32)「悪を行なう者たちの会衆」に同調することにならないでしょうか。―詩編 26:4,5。

巧妙な影響

しかし,映画の影響は一時的で長続きしないと感じる人もいるかもしれません。また言うまでもなく,映画にそういうシーンが出てきたからといって,だれかに手当たりしだいに切りかかるような人もいないでしょう。しかしニュージーランドのある新聞が伝えているとおり,「暴力的な映画やビデオと,それを見る人の暴力行為との間には関連があるという証拠が増えて」います。同様に「青年期」という本の中でも,「テレビの暴力シーンと攻撃的な態度」との相関関係を調べた数多くの研究が取り上げられており,その二つの関連性を示す「山のような証拠」があると指摘されています。

また,だれかが映画のシーンに刺激されて,ぞっとするような行動や無茶な行為に走ったというニュースを耳にすることもあります。例えばある若者は,高速で走る小型トラックのボンネットの上で逆立ちしようとして負傷し,命を失う結果になりました。その少し前に,人気映画の中でその離れ業のシーンを見たのです。ですから,映画が人の行動に影響を及ぼすと言っても,それは決して不当なことではないのです。

とはいえ,どちらかというと,映画はもっと巧妙な影響を与える場合が少なくありません。例えば,あなたの周りにも,映画スターの話し方や服装やスタイルをまねようとしている人が大勢いるのではありませんか。これは映画に強い影響力がある証拠ではないでしょうか。それに,悪い映画を見ると若者の道徳観念がむしばまれるようです。そのため研究者のトマス・ラデキ博士は,バイオレンス映画を長く見ていると,「暴力に対してだんだん鈍感になってゆく」と言っています。

聖書は,「エホバは義なる者をも邪悪な者をも自ら調べ,その魂は暴虐を愛する者を必ず憎む」と述べています。(詩編 11:5)バイオレンス映画をいつも見ていると,暴力に対する態度が影響を受ける恐れはないでしょうか。暴力がおもしろくなったり,楽しくなったりさえしないでしょうか。気がついたときには,問題やいさかいを力ずくで解決する傾向が以前よりも強くなっているということはあり得ないでしょうか。まさに箴言 10章23節が述べるとおり,「犯罪は愚かな者の娯楽」なのです。―新アメリカ聖書。

また,クリスチャンとしての道徳観念についてはどうでしょうか。濃厚なラブシーンやヌードを見ていると,心の奥に悪いことが入り込み,婚前交渉に伴う悲惨な結末を招くことにならないでしょうか。『悪に対する憎しみ』が弱くなることはないでしょうか。―詩編 97:10。

作家のジェーン・バージェス-コンは,ジニーという少女の経験について書いています。ジニーはデートの相手と一緒に「非常にセクシーな映画を見て」から「燃え上がり」,濃厚なペッティングに身を任せてしまいました。しかし,そこでやめることはできませんでした。ジニーはこう打ち明けています。「残念ながらその夜,私はいとも簡単に身を許し,最後の一線を越えてしまいました。どうして理性をなくしてしまったのか今でも分かりません。別にあの人のことが好きだったわけではないんです」。

ですから明らかに,映画には心や考えや行動に影響を及ぼす力があるのです。そうであれば,見る映画を選ぶべきではないでしょうか。この点については,今後の記事で考えます。

[脚注]

a 米国では,アメリカ映画協会によって準成人映画に指定された映画については,17歳以下の若者が(親か保護者の同伴なしに)入場してはいけないことになっています。この種の映画は大抵,露骨な暴力シーンや汚い言葉,あるいは濃厚なラブシーンやヌードを含んでいます。ところが,この制限には強制力がないため,ほとんどの場合,若者も入場を許されています。

b サイエンス・ニューズ誌に載ったある実験では,見る側が『テレビや映画の登場人物に強い一体感を覚える』と,「どれほど現実離れした作品であっても」,それから強い影響を受けるという傾向が見られました。

[11ページの拡大文]

「そのような映画で見たシーンは忘れられません。……そういうシーンについて考えれば考えるほど,見たとおりのことをやってみたくなるんです」

[12ページの拡大文]

「暴力的な映画やビデオと,それを見る人の暴力行為との間には関連があるという証拠が増えて」いる

[10ページの図版]

映画の魔力に取りつかれた観客は,殺人や盗みや性の不道徳を盛んにはやしたてることが珍しくない

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする