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目ざめよ! 1990
目90 8/8 26–27ページ

鉛にあえぐ世界?

米国空軍のある将校は,突然わけもなく人が変わってしまいました。体重が14㌔も減り,眠ることができません。妻も貧血になり脱水症状を起こしました。何が起きていたのでしょうか。二人が外国で買った何枚かの皿には,うわぐすりがしっかりとかかっていませんでした。そのため鉛が溶け出て二人の食べ物に付いたのです。

別のケースもあります。ある女の赤ちゃんはほとんど成長がとまり,食べ物をよく消化できませんでした。なぜでしょうか。その家の水道水が鉛で汚染されていたからです。また,2歳の男の子が裏庭の土で鉛中毒になりました。近くの幹線道路から来る排気ガスのために,土が鉛で汚染されていたのです。

問題はどれほど深刻か

人間は鉛が有毒であることをずっと前から知っていました。鉛中毒がローマ帝国没落の一因であると考える歴史家もいます。ローマ人は,ワインの容器,料理器具,化粧品などはおろかワインそのものにも鉛を使っていました。こうした広範な鉛の使用が原因で,心身の病気がまん延していたのかもしれません。

現代はどうでしょうか。「ある意味で,我々はみな鉛中毒にかかっている」と,「セシル医学教本」の中で答えているのはドナルド・ルーリア博士です。現代の工業国に住む人々は,工業化する前に生きていた人々に比べ,約100倍の鉛を体内に蓄積しています。とはいえ,医師たちが「目ざめよ!」誌に断言したところによると,今の時点では,鉛が原因で一般の人々の間に病気が広まっているということは証明されていません。

子供にとって鉛は特に有害です。子供は大人より簡単に鉛を吸収します。鉛によって精神面の成長や能力が損なわれ,取り返しのつかない結果を招く恐れもあります。例えばアメリカでは,毎年約14万人の子供が鉛中毒のために知能指数が5ポイントほど低くなっているようです。

飲料水を通して,少量の鉛が非常に多くの家庭に入り込んできました。1940年代までは,一般に鉛管が使われていたからです。それ以降は銅管が使われていますが,それでも管の連結のためには鉛の含まれるはんだが使われました。しかし数年前に,鉛を含まないはんだの使用が法律で義務づけられた所もあります。また,学校や職場の水飲み場は鉛の源と目されてきました。もし地元の水に腐食作用があるなら,水道管の鉛が溶け,それが蛇口を通ってコップに入ってきます。

土やほこりも鉛を運びます。また,はげたペンキや鉛の製錬所も問題に一枚かんでいますが,主犯はガソリンです。1920年代に,エンジンのノッキングを防止する目的でガソリンに鉛が添加されました。そのため,車や工場は大量の鉛を空中に吐き出しています。鉛は地球のほこりやちりに付着します。鉛の混じったほこりが食べ物に付く恐れもあります。

希望は?

1960年代と70年代に鉛の危険性に対する警鐘がはっきりと鳴り響きました。それ以来,多くの重要な改革案が立法化されています。ペンキの鉛含有量は大幅に減少しました。有鉛ガソリンを徐々に減らすことに成功し,かなりの成果を挙げている国も沢山あります。例えば米国では,人間の血液に含まれる鉛の量が平均して3分の1余り減少しました。ヨーロッパでも,2000年までにほとんどのガソリンが無鉛ガソリンになる見通しです。

こうした改革の結果,重度の鉛中毒は減ってきました。では,依然として警戒すべき要因があるのはなぜでしょうか。それは,科学者たちが,かつては安全だとみなしていた鉛の量を今では危険だと考えているからです。また,人間は鉛による環境汚染を決してやめませんでした。FDAコンシューマー誌が引用している最近の報告は,人間が今でも毎年40万㌧の鉛を吐き出していると見積もっています。

将来についてはどうでしょうか。人間は世界を鉛で覆い続けるのでしょうか。うれしいことに,人類が地球の被った甚大な損傷を修復する時まで,絶望的な気持ちで待っている必要はありません。常に信頼できる人間の創造者が,「地を破滅させている者たちを破滅に至らせる」と約束しておられます。―啓示 11:18。

しかし当座はどうしたらよいでしょうか。自分や家族を守るために実際にできることが何かあるでしょうか。

自衛手段

水: もし水道水に不安を感じる確かな理由があるなら,検査を依頼できるかもしれません。家の水道管から鉛が溶け出している場合,それを除去するには特別なフィルターや蒸留装置が必要かもしれません。普通の木炭のフィルターでは,鉛を取り除くことはできません。それでも,数分間水を流しておくと鉛の量を減らすことができます。特に,水道管の中に水がしばらくたまっていた場合はそう言えます。蛇口から出るお湯は鉛の量が多いため,飲んだり調理に使ったりすることは避けます。

食べ物: 鉛を含むうわぐすりのかかった陶器皿は,十分な高熱で焼成されていないと危険です。陶器の製造を規制する法律がない国も少なくないため,そういう国で陶器を買うときには注意します。陶器で料理を出すよりも,陶器で料理を保存するほうがもっと危険です。時間がたてばそれだけ多くの鉛が出るからです。陶器に鉛汚染の疑いがあれば,単に装飾品として使い,その器で食物を保存しないほうがよいかもしれません。

果物や野菜を洗えば,付着しているかもしれない鉛のほこりを半分ほど落とせます。また,十分な栄養をとることも予防策になります。バランスのとれたよい食事には普通,適量の亜鉛,鉄,カルシウムが含まれており,これらは体内の鉛の量を減らすのに役立ちます。子供たちが,鉛のおもちゃやはげたペンキなど,鉛を用いた製品を口に入れることがないよう気をつけてください。また,鉛の混じったほこりを吸い込む恐れのある所では遊ばせないようにします。

それで,神の新しい世で鉛の問題が永久に解決される時を待ち望みながら,幾つかの自衛手段をすぐに講じることができます。

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