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  • たばこを吸わせようとする圧力にどのように抵抗できるだろうか

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  • たばこを吸わせようとする圧力にどのように抵抗できるだろうか
  • 目ざめよ! 1991
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目ざめよ! 1991
目91 8/22 16–18ページ

若い人は尋ねる…

たばこを吸わせようとする圧力にどのように抵抗できるだろうか

「くつろいだ気分になるし,満足した穏やかな気持ちになる」。

「気晴らしのようなものさ」。

「不安を紛らすことができる」。

「手持ちぶさたにならなくていい」。

十代の若者数人にたばこを吸う理由を尋ねたところ,上のような答えが返ってきました。(「十代の若者は語る」)肺ガンや肺気腫や心臓病についてこれほど警告されても,いまだに多くの若者は喫煙に非常な魅力を感じています。もしかすると,あなた自身もたばこを吸ってみたいという誘惑を感じたことがあるかもしれません。

マスコミは,いつもたばこを吸っている魅力的で身なりのよい男女の姿をひっきりなしにあなたに見せようとします。そのような男女はだれもガン患者のようには見えません。あるいは,試しに吸ってみるようにという仲間からの圧力を感じているかもしれません。学校では,『意気地なし』とか,『かっこいいやつはみんな吸っているじゃないか』といった挑発的な言葉に悩まされるかもしれません。また,たばこを吸う若者たちのそばにいると,自分もたばこを手にしていないと仲間はずれにされているみたいに感じるかもしれません。

たばこを吸わせようとする圧力は家庭内にも存在する場合があります。片方の親が吸わなくても,もう一方の親が喫煙者だと問題は非常に複雑になります。まして両親とも喫煙者であれば,圧力は一層強くなるかもしれません。『私の両親は一日にだいたい2箱吸います。だから,うちにはいつもたばこがあります』と,14歳のレベッカは言います。そのような親から,あなたは吸ってはいけないと言われると,これほどの偽善はないように思えるかもしれません。若いアリソンはこんな不満を述べます。「お父さんやお母さんの健康が心配だからと私たちが言っても,聞いてくれません。それなのに親は,子供が自分たちの言うことを聞くなんてどうして考えられるんでしょう」―「アメリカの十代の私生活」。

どんな理由があるにしても,多くの若者はたばこを吸ってみることにします。そして大抵の場合,一生中毒になってしまいます。a あなたがそうなりたくないという気持ちを持っていることを,わたしたちは願っています。あなたは喫煙がもたらす悲惨な結果を知って,わざわざ経験する必要などないことを理解していることでしょう。それでも,たばこを吸わせようとする強い圧力にどのように立ち向かえるだろうか,と思うかもしれません。

社交が苦手

まず最初に,若者がたばこを吸う理由として挙げるものを幾つか考えてみましょう。冒頭に述べた若者たちのように,たばこを手にするとずっと落ち着いて見えるし,“大人っぽく”見えると言う若者は少なくありません。若いオーレンは自分の場合もそうだと思っていました。社交がひどく苦手だったオーレンは以前のことを思い出しながらこう言います。「僕はとても緊張しました。特にパーティーの時はそうでした。どう振る舞えばよいのか,何を話したらよいのか全く分からないんです。喫煙はこの問題の解決策のように思えました」。

しかし,有害な煙を吸い込んでは吐き出す姿は,実際には愚かで不安な,思いやりのない人としか映りません。そういう見方をする若者はますます増えています。ジェーン・リンズラーが行なった調査によると,対象となった少女の63%,また少年の73%が喫煙はよくないと答えています。16歳のある少女は,「たばこを吸うとかっこよく見えると考える人がいるけど,本当は背伸びしているみたいに見える」と言いました。たとえたばこを吸う人が本当に“かっこよく”見えるとしても,それは有害で惑溺性のある習慣を始める言いわけになるでしょうか。

しかし興味深いことに,児童精神医学の教授モリス・フォークは,「社交の場で何をすべきかを知っている若者は,きまりの悪い思いをすることはあまりない。……[そのような若者が]喫煙をする可能性は低い」と述べています。エホバの証人の多くの若者については確かにこのことが言えます。エホバの証人の若者は公の伝道活動の時にいろいろな年齢の人に話すことによって,落ち着きや自信を身に着けます。また,王国会館で開かれるクリスチャンの集会では教育的なプログラムが扱われるので,それを活用することによって,聴衆の前で上手に,しかも慎み深い態度で話をすることを学びます。そのため社交の場を取り持つようなものの必要を少しも感じなくなります。

自分がいやになったり,人前で恥ずかしく思ったりきまり悪く思ったりする人は,真のクリスチャンの会衆と密接に交わるようにしてみてください。他の人たちと活発に交わっていると,いつまでも恥ずかしく感じることはまずありません。また,気になる事は親に相談することもできます。しかし,他の人からの敬意は,たばこを口にくわえることによってではなく,聖書が勧めているように,「語ることにも,行状にも,愛にも,信仰にも,貞潔さにも……手本」となることによって得られるということを忘れないでください。―テモテ第一 4:12。

「くつろいだ気分になる」

喫煙は楽しい体験だと言う人たちがいますが,これについてはどうでしょうか。作家のアルビン・ローゼンバームは,「喫煙者の中には,たばこがないとくつろいだ気分になれないとか,喫煙は緊張と心配と怒りを和らげると言う人がいる」と述べています。しかし,弛緩剤どころか「ニコチンは興奮剤である」と,ローゼンバームは言います。

では,喫煙者がくつろいだ気分になるのはどういうわけでしょうか。実は,喫煙者が感じるくつろいだ気分は,中毒による渇望を満たすことから生じるのです。そうです,人々はたばこに含まれているニコチンの中毒になるのです。ニコチン中毒は,ヘロインやコカインの中毒と非常によく似ていて,ニコチン中毒を克服するほうがずっと難しいと言う人さえいます。

喫煙者の体内にニコチンがなくなると,体はニコチンを渇望するようになります。喫煙者はもう一本ニコチンという“薬を打つ”まで,興奮,緊張,いらいらを感じます。一時的にくつろいだ気分になりますが,しばらくすると再び体がニコチンを渇望します。ですから,たばこを吸うことによってくつろぐのは愚かな方法です。静かな音楽を聞いたり,読書をしたり,のんびりと散歩をしたりするほうがはるかに安全な方法です。

仲間の圧力に勇敢に立ち向かう

14歳のジョージは,「大勢の友達からたばこを勧められるので,無視しなければいけません」と言います。ほとんどの若者が喫煙を始める主な原因は,仲間からの圧力にあるようです。十代の若者を対象にしたある調査で,『友達に喫煙者が一人もいない場合にたばこを吸う者は1%に満たないのに対し,友達がみな喫煙者の場合は,73%がたばこを吸う』ことが分かりました。もしあなたが仲間の圧力を受けているなら,『うるさくつきまとわれないようにするために,一口だけたばこを吹かすのがどうしてそれほどいけないのだろう』と考えることがあるかもしれません。

クリスチャンの家庭で育った若者の中にも,それほどの悪事ではないと考えて,自分の信仰を曲げた人たちがいます。b 少数ながら,たばこを手に持つことにした人や,口にくわえた人たちさえいます。ただ“他の人たちのように”なれるのでそうしたのです。しかし聖書は,「我が子よ,罪人があなたをたぶらかそうとしても応じてはならない」と述べています。(箴言 1:10)もちろん,クリスチャンの家庭で育った若者の大多数がこの言葉に注意を払っているのは立派なことです。例えば,14歳のマリベルは学校の友達からたばこを勧められましたが断わりました。「そういう友達は私には勧めなくなりました。でも,私を物笑いの種にしました」と,マリベルは回想します。しかし彼女は,『世から認められるより,神から認められたほうがよい』ことを思い起こし,圧力に屈しませんでした。

実際,命取りになる物質を吸い込むよう勧めるのはどんな友達でしょうか。箴言 13章20節は,「愚鈍な者たちと交渉を持つ者は苦しい目に遭う」と警告しています。必要なら新しい友達を見つけてください。喫煙者の周りにいるだけでも健康に害が及びます。15歳のブレンダはこう言います。「私の友達はだれもたばこを吸いません。だから仲間からの圧力が問題になることはありません」。

もちろん,クリスチャンではない若者を完全に避けることは不可能かもしれません。自分の信念を弁護し,たばこをきっぱりと拒否しなければならない場合もあるかもしれません。だからと言って,必ずしもたばこの害について説教じみたことを言う必要はありません。作家のシャロン・スコットは,ただ「いりません」と言うだけで十分な場合が多いと指摘しています。それでもだめなときには,もっと強い言葉で,「いらないと言ったはずです!」と言って拒否するように勧めています。

このほかにも,その場を立ち去る,勧められても無視する,話題を変えるなどの方法があります。たばこを吸わせようとする圧力にどのように抵抗するか,前もって練習しておくのもよいでしょう。そして,詳しい説明を求められたら説明できるよう用意していなければなりません。聖書が述べるとおり,『だれでも理由を問う人の前で弁明できるよう常に備えをして』いましょう。―ペテロ第一 3:15。c

エホバの証人の王国会館で行なわれている聖書教育のおかげで,多くの人は喫煙をやめることができました。オーレンは過去を振り返ってこう語りました。「やめる気になったのは,清められた地上の楽園で永遠に,しかも完全な健康体で生きられるということを他の人たちに話したかったからです」。たばこには最初から絶対に手を出さないのが賢明です。―コロサイ 4:5。

[脚注]

a 米国の喫煙者の4分の3は,21歳になる前に喫煙を始めました。ある調査によると,たばこを吸っている十代の若者のグループの半数は,小学校を終える前に最初のたばこを口にしています。

b もしもこれまでに隠れてたばこを吸ってみたことがあるなら,その問題を親に話して助けを求めてください。(箴言 28:13)親はあなたの問題を知って動揺するかもしれません。しかし,クリスチャンの親であれば,ひとたび気持ちが落ち着くと,あなたが間違いを繰り返さないよう助けることに注意を向けます。地元のエホバの証人の会衆の長老たちもこの点で大きな助けと励ましを与えることができます。―ヤコブ 5:14,15。

c 喫煙の危険については,「目ざめよ!」誌,1991年8月8日号をご覧ください。

[17ページの図版]

喫煙は人を大人っぽく見せるというより,不安感の表われである

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