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目ざめよ! 1992
目92 3/22 9–11ページ

宇宙から学べる教訓

「私は宇宙を理解しているようなふりはしない。宇宙は私よりもはるかに大きい」― トマス・カーライル,1795年-1881年。

それから100年たった現在,わたしたちは宇宙が実際にはさらにどれほど大きいかをもっとよく理解するようになりました。科学者たちは以前よりもさらに多くのことを理解していますが,ある天文学者が述べたとおり,いまだにその実情は,「18世紀の植物学者がジャングルの中で次から次へと新種の花を発見している」のに似ています。

知識が限られていても,幾らかの結論を引き出すことはできます。そして,これらの結論は,すべての疑問の中で最も重要な疑問,つまり宇宙はどのような仕組みになっているのか,そもそも宇宙はどのようにして誕生したのかという疑問と関係があります。

混とんとしているのではなく,秩序がある

宇宙の本質について研究することを宇宙論<コスモロジー>と呼びます。この語は二つのギリシャ語,コスモスとロゴスに由来し,『秩序や調和の研究』であることを示しています。天体の動きを研究するときであれ,宇宙の構成物質を研究するときであれ,天文学者たちが出くわすのはまさしく秩序なのですから,これはふさわしい名称と言えます。

宇宙内にあるものはすべて動いていますが,不規則な動きや予測のできないような動きをしているのではありません。惑星も恒星も銀河も正確な物理的法則に従って宇宙空間を動いているので,科学者たちは宇宙の特定の現象を寸分違わず正確に予測することができます。また驚いたことに,極小の原子を制御している四つの基本的な力が,極大の銀河をも支配しているのです。

秩序は宇宙を作り上げている物質そのものにも見られます。「物質は,……非常に小さなものから非常に大きなものにいたるまで様々な規模で有機的な構造をしている」と「ケンブリッジ天文学地図」は説明しています。物質はでたらめに配置されているどころか,秩序正しく構築されています。原子核の陽子や中性子と電子との結びつき具合いについても,巨大な銀河の集団を互いに引き付ける力についてもそう言うことができます。

宇宙がこのような秩序と調和を示しているのはなぜでしょうか。宇宙を支配する卓越した法則があるのはなぜですか。こうした法則は宇宙が誕生する以前に存在していたに違いない ― そうでなければ宇宙を制御できない ― ので,当然,そのような法則はどこから来たのかという疑問が生じます。

有名な科学者アイザック・ニュートンは,「太陽と惑星とすい星で構成されるこの大変美しい体系は,知性を持つ強力な存在者による計画と統制があってはじめて生じ得る」と結論しました。

物理学者のフレッド・ホイルは,「宇宙の起源を知るには,ルービックキューブの面をそろえるのと同じように,知性が要求される」と言いました。宇宙の起源を理解することによって,超自然の法則設定者がいるに違いないという結論は確証されます。

究極の疑問: 宇宙はどのようにして誕生したのか

理論物理学者のホーキングは,「初期の宇宙は,生命を含め今日我々が目にしているものすべての起源に関する究極の疑問に対する答えを握っている」と説明しています。初期の宇宙に関する現在の科学的な見解は,一体どのようなものなのでしょうか。

1960年代に科学者たちは,天空のあらゆる方向からやってくるかすかな背景放射を探知しました。この放射は,天文学者たちがビッグバンと呼んでいる太古の爆発に由来する反射だと言われました。爆発がけた外れに大きかったため,百数十億年もたった後でもその反射を探知することができたのだと天文学者たちは言います。a

しかし,ほとんどの物理学者が現在信じている(それにしきりに反対する学者もいるが)ように,今から150億年ないし200億年前に宇宙が突然爆発して存在するようになったとすれば,非常に重要な疑問が生じます。元になるエネルギーはどこから来たのでしょうか。言い換えれば,ビッグバンの前に何が起きたのかということです。

多くの天文学者はこの疑問を避けて通ろうとします。ある天文学者は次のように述べました。「世界は永遠に科学的な説明がつきそうもない力によって存在するようになったということを,科学は証明してきた。これは科学にとって困ったことなのだ。なぜなら,それは科学的宗教,つまり原因と結果という宗教,すべての結果には原因があるという信条とくい違うからだ。現在我々は,あらゆる結果の中で最も大きな結果である宇宙の誕生がこの信仰箇条に反することに気づいている」。

オックスフォード大学の一教授はさらにはっきりと書いています。「宇宙出現の第一原因が何かということについては,読者の判断に任されている。だが,その者を抜きにしては全体像はつかめない」。しかし,聖書は「初めに神は天と地を創造された」と述べて,「第一原因」を明らかにし,問題をはっきりさせています。―創世記 1:1。

人間は微小な存在

宇宙が教えてくれる最も単純な教訓は,最も明白な教訓でもあります。中世の高慢な人々はそれをなんとか無視しようとしましたが,聖書を書いた詩人たちは,今から数千年前にその教訓を謙虚に認めています。つまり人間は微小な存在であるという教訓です。

ダビデ王が述べた現実的な意見は,最近行なわれた数々の発見によって一層重みを増しています。「わたしがあなたの指の業であるあなたの天を,あなたの定められた月や星を見るとき,死すべき人間が何者なのであなたはこれを思いに留められるのですか。地の人の子が何者なのでこれを顧みられるのですか」― 詩編 8:3,4。

天文学は,巨大な星,想像を絶する距離,理解を超えた無限に長い時,幾百万度の熱を造り出す宇宙の炉,核爆弾を10億個集めてもそれがおもちゃのように見えるほどのエネルギーの噴出など,宇宙の広大さと荘厳さを明らかにしてきました。しかし,こうしたことはすべてヨブ記の中に的確に描かれています。「見よ,これらは神の道の外縁。何とかすかなささやき事が神について聞かされたのだろう。しかしその力のある雷についてはだれが理解力を示せようか」。(ヨブ 26:14)宇宙について学べば学ぶほど,わたしたちの知識の乏しさは一層明らかになり,わたしたちが宇宙の中で占めている場所はますます小さくなってゆきます。物事を客観的に見る人にとってこれは心が引き締まるような教訓です。

アイザック・ニュートンは次のように言っています。「私は自分がまるで海辺で遊んでいる少年,目の前にある真理という大海が未知のまま広がっているのに,普通よりも滑らかな小石やきれいな貝殻を時折見つけては喜んでいる少年のように思える」。

そのような点を理解することによって生じる謙遜さがあれば,宇宙を創造された方,宇宙を支配する法則を定めた方,わたしたちよりはるかに偉大で知恵のある方がおられることを認めることができます。ヨブ記にあるように,「知恵と力強さは,神と共にあり,助言と理解力も神にある」のです。(ヨブ 12:13)そして,それこそすべての教訓の中で最も重要な教訓なのです。

宇宙のなぞが解明されてゆくにつれ,さらに大きななぞが現われます。将来の記事では,現在天文学者たちの頭を悩ませ,宇宙論者たちの議論をあおる新しい疑問を生み出している最新の発見の幾つかについて取り上げます。

[脚注]

a 池に石を投げ込むと水面に波紋ができるのと同じように,理論上のこの最初の爆発によってマイクロ波放射の“波紋”が生じました。科学者たちは,自分たちが高感度のアンテナでとらえているのはその放射なのだと考えています。ある執筆者はその波紋のことを,「創造の反響音」と表現しました。

[10ページの図版]

理論上のビッグバンによって生じた背景放射を探知するための装置

[クレジット]

The Royal Greenwich Observatory と the Canary Islands Institute of Astrophysics の厚意により掲載

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